こんにちは今日は3歳馬を取り扱う記事です
まさかの長々とつづっていたのが4部作のようになりました
今回はその4部作の最終章というか、最後になりました。トリを飾るのはもちろんオープン以上のレースにおける3歳馬の取り扱いです。3勝クラスでは夏の新潟あたりから3勝クラスでも3歳馬が勝つようになって、秋から年末に向けてやっと他世代と渡り合いるところまでを説明しましたが、果たしてオープン、重賞ではどうなっているでしょうか?見てみましょう。
まずは例によって説明からです。昭和の最終盤から競馬を見てきたものとしては、4歳以上(現3歳以上)のオープンのレースは4(3)歳馬が重賞やオープンのレースを勝ちまくるどころか?全く歯が立たない状況が続いていて、平成も中ごろのバブルガムフェローが天皇賞(秋)を勝ったあたりから、3歳馬が古馬の重賞を勝ちまくるようになり、そこから先の3歳馬の大活躍は今更私がのべるほどではないでしょうが、ただその流れが変わったのが、4歳馬のクラス再編成がなくなったからだと思います。今回はそのあたりから説明すると、以前は4歳馬は6月の開催になると3歳馬が編入するのですが、4歳馬がこれまでは5歳以上よりもクラス内では優遇されていたので、それを是正するべく、4歳馬は6月になるとこれまでよりもクラス勝ちあがりのハードルを変更することで5歳以上の馬と均等にすることで3歳馬でも古馬と渡り合えるようにしてきました。具体的にいうと次のようになっていました。
古馬のレースにおけるクラス編成(現1勝クラス(500万年以下クラス))
5月以前 6月以降
4歳馬 1000万以下 500万以下
5歳以上の馬 500万以下 500万以下
これについて少し解説すると4歳馬は5月末までは収得賞金が普通に加算されていましたが、6月以降は積み重ねていた収得賞金が一律に半額にされて、つまり4歳馬で5月末まで、収得賞金が800万円の馬は1000万円以下クラスに在籍していましたが、6月までに加算されていないと、新馬、未勝利と500万円以下クラス勝利での収得賞金がいずれも半額になるので、新馬、未勝利は200万円へ、500万円以下だと250万円と半分になるので、合計450万円となり500万円以下の1勝クラスへの降格になるわけで、そのためにこのクラス再編成があった時期のことをクラスが下がるということで降級制度と呼ばれていました。この制度は4歳馬、特に5月あたりで在籍していたクラスで勝ち負けまで来ていた馬にはありがたい制度で、無理して5月のでレースで勝たなくても、6月には下のクラスの下がるので、そこでやすやすと勝って、もう一度同じクラスの上がってあわよくばそこを勝って上のクラスにのし上がるという計算が立てたのでした。ただ当然勝っても同じクラスに在籍するパターンが存在していたので、条件クラスのレースにも別定戦が存在していて、こちらは勝っても同じクラスの在籍する馬の場合は別定戦のレースではほかの馬に比べて斤量が増量することとなっていましたとここまで説明しましたが、さすがにややこしいのと説明するのも今回はかなり簡潔にしましたが、それでもかなりはしょらないといけないので、ということもあって、厩舎的には計算が狂うこともあって当初は反対となっていまあしたが、何とか今の状況を受け入れているようですね(まぁ今となってはさすがに元に戻せとは言わないでしょうけどね
)
でオープンクラスに関してこの4歳馬のクラス再編成がなくなったことで何が変わったかというと
①降級制度の廃止に伴って、下のクラスに下がっての再起が図れないということ
②強い馬、若い馬は勝ちやすく、弱い馬、年を取った馬は勝ちづらく、結果JRAからの別れの理由が作りやすくなった
ちなみにこのおかげでオープン馬は以前よりの多く在籍していて、重賞はともかく、オープン特別も他頭数のレースとなってしまうことがあるのですが、そこはレース数と増やすこと対応できましたが、いずれは破綻するかもですが、いまのところ降級制度廃止以後はクラス編成についてのレギュレーションの変更は行われていませんが、まぁ降級制度の廃止からかなり時間がたっていますが、そのおかげで3歳馬が3歳以上の重賞、オープンのレースではなかなか苦戦傾向となっています。アーモンドアイさんに無敗の3冠馬コントレイルさん、とデアリングタクトさんが挑んだJCも3歳馬が斤量的に有利であったのにもかかわらずアーモンドアイさんがこれら2頭を圧倒して勝利して引退の花道を飾ったのは記憶に新しいですが、この例を出さなくてもわかってもられると思います。
ということで今回の説明は難しいところがありましたが、ここからは実際の数字を使って説明をしたいと思います。
で今回も3勝クラスと同じく時期によって変えていきたいと思います。
まずは6月のオープン特別、重賞での年齢別成績を見てみると
3歳馬 2- 1- 1- 19 8.7% 13.0% 17.4% 31 36
4歳馬 25-22-29-199 9.1% 17.1% 27.6% 70 85
5歳馬 31-26-25-296 8.2% 15.1% 21.7% 100 81
6歳馬 12-19-13-218 4.6% 11.8% 16.8% 56 61
7歳以上馬 5- 7- 7-165 2.7% 6.5% 10.3% 55 59
一応ここでは3歳馬の率に関しては十分ほかの世代でも渡り合えていそうですが、もともと過去5年で19頭しか出走していないので、データ不足は否めませんが、ただそれを含めても回収率が伴っていないうえに4頭しか馬券圏内にきていないので、これは狙いづらいですね。ちなみに3着内に来た馬を見てみると2022年の函館SS1着のナムラクレア、2021年安田記念3着のシュネルマイスター、2020年米子S1着のスマイルカナ、2019年函館SS2着のアスタースウィングの4頭で、共通点を見ると4頭とそれぞれのレースで好走している以前に重賞を勝っていること、さらに距離がマイル以下だったこと、さらに全馬G・Ⅰに挑戦しましたが、そこでの成績が9着以内だったことで、これに該当するならいいのですが、今年の米子ステークスでノーブルロジャーが4着だったのですが、 この馬はNHKマイルカップで12着これがあったのかもしれませんね。まぁそのあたりまで絞って当てはまらなかったのなら人気でもあっさり上位の評価からはじいてもいいと思います。
続いては7,8月の時期です。
3歳馬 7- 5- 6- 49 10.4% 17.9% 26.9% 53 62
4歳馬 47-42-31-325 10.6% 20.0% 27.0% 96 73
5歳馬 53-51-48-445 8.9% 17.4% 25.5% 146 97
6歳馬 24-26-39-400 4.9% 10.2% 18.2% 41 73
7歳以上馬 11-18-18-391 2.5% 6.6% 10.7% 26 66
ということで6月と同じく4歳馬が一応一番の数値を出していますが、率だと3歳馬も健闘していますが、ただ勝ち鞍だと4歳馬は3歳馬の6倍強、2着の数だと8倍強と差をつけられていました、まぁ出走頭数に差があるので、率ならほぼ変わらないところまで来ていますが、さすがに回収率を見るとやはり人気しか買えないということがわかると思います。ちなみに勝った馬7頭中2019年の中京記念のグルーヴィット、2021年の札幌記念のソダシ、昨年のクイーンSのドゥーラ以外はすべて1200m以下の重賞なので、ここ時期は勝つとなると1200m以下の重賞か、札幌の芝の重賞くらいでしょうか?2,3着まで手を延ばすと昨年の札幌記念2着のトップナイフ以外はいずれもマイル以下のレースだったので、1000~1600mの重賞、オープン特別(リステッドも含む)さらに札幌の重賞では3歳馬も上位の評価をしてもいいですが、さすがに人気馬ばかりなので馬券的には扱いが難しいでしょうね。
続いては9月です。
3歳馬 2- 5- 4- 28 5.1% 17.9% 28.2% 20 56
4歳馬 21-14-16-124 12.0% 20.0% 29.1% 128 85
5歳馬 15-18-18-144 7.7% 16.9% 26.2% 77 94
6歳馬 10- 6- 7-137 6.3% 10.0% 14.4% 198 79
7歳以上馬 0- 5- 3-100 0.0% 4.6% 7.4% 0 58
さすがに秋華賞、菊花賞トライアルがあるので、3歳馬の比率が少なくなっていまして、勝率は下がっていますが、連対率、複勝率は十分渡り合えていますが、やはり人気になりやすいので回収率はひどいこととなっています。ここの内訳を見てみると勝った2頭は昨年の新潟記念のノッキングポイントと2019年のポートアイランドSのロードマイウェイだけで、2,3着馬も見てみるとやはりマイル以下のレースがほとんどで、でここで新たにエニフSから2頭が2,3着をしていたので、ようやくダートでも秋になって3歳のオープン馬でも太刀打ちできるようになっているようですね。
続いては10,11月です。
3歳馬 30-25-14-168 12.7% 23.2% 29.1% 59 70
4歳馬 67-65-59-540 9.2% 18.1% 26.1% 65 74
5歳馬 51-47-67-720 5.8% 11.1% 18.6% 81 66
6歳馬 19-25-24-437 3.8% 8.7% 13.5% 66 64
7歳以上馬 12-18-16-348 3.0% 7.6% 11.7% 45 54
ということでここでも率だと他世代を圧倒してきましたただ着度数ではまだ4歳馬もですが、さらに5歳馬にも後れを取っていました。ちなみにこの中では3歳馬がよく勝っている毎日王冠が入っていて(2022年は3歳馬不在でしたが、それ以外は3歳馬が勝利
)あとG・Ⅰが秋華賞、菊花賞以外が入っていますが(あと年によってはチャンピンズカップの含む)G・Ⅰだと昨年のエリ女のブレイディヴェーグ、2022年のマイルCSのセリフォス、天皇賞(秋)のイクイノックスさん、2021年の天皇賞(秋)のエフフォーリア、スプリンターズSのピクシーナイト、5頭しか勝っていなくて、やっとこの段階で3歳馬が他世代と渡り合えてますが、やはり人気くらいしか狙えないですね。ただ徐々に回収率が100に近づいているので人気薄も顔を見せ始めていますね。
最後は12月です。
3歳馬 18-12-10- 91 13.7% 22.9% 30.5% 58 69
4歳馬 28-34-25-257 8.1% 18.0% 25.3% 64 77
5歳馬 30-23-29-341 7.1% 12.5% 19.4% 74 72
6歳馬 12-13-17-226 4.5% 9.3% 15.7% 94 88
7歳以上馬 5-11-12-196 2.2% 7.1% 12.5% 48 56
ここも先ほどと変わらないですが、回収率的にはさすがに10,11月よりも少しだけ下がっていました。さすがに3勝クラスのところでも言いましたが、やはり年末に来るとどこか狙えそうか?というのはほとんどなく人気になっているとどのレースでも狙えるといってもいいでしょう。芝、ダート、距離の長短にかかわらずしっかりと評価ができればあえて嫌う必要はないと思います。
ということで、これまでオープンのレースは感覚的に12月あたりから3歳馬も問題なく狙えると思っていましたが、どうもその感覚はあっていたのが証明出たのはよかったのですが、以前ほど3歳馬を積極的に狙いずらいことは証明できましたね。しかも年によっては3歳馬が古馬とのオープンのレース最初の3歳馬の勝ち馬が12月までいなかった年もいるので、3歳馬は1,2割減でみてもいいと思います。
ではまとめです。
3歳馬がオープンで活躍できるのは12月>10,11月>9月>8月以前となっている。
3勝クラスほど極端にどこがで悪すぎることはなく、ただ人気になりやすい点には注意
毎日王冠は3歳馬は出走出来れば、軸にしてもいい。
夏の時期は芝のマイル以下か、札幌の重賞で狙える。
まぁ今回はここまでです。まぁ今回の記事は7月以降に使えるかもしれませんが、一応自分の中では終わらせるつもりで書き上げました
それではまた