5年放置 ビーノの整備 | 原付専門店日野オートバイブログ「日野の本音」

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奈良県生駒市のバイクショップ、日野オートバイです。125cc以下の原付バイク・中古バイクの販売、修理、買取りを行なっています。一台一台丁寧に、一人ひとりを大切にが営業方針の小さな店です。

まいどおおきに。

こちらは修理でお預かりしたヤマハ ビーノです。

20年ほど前の2ストモデルです。

 

5年ほど乗らずに置いていたものですが、これを再びちゃんと走れるように整備して欲しいというご依頼です。

限られたご予算の中でうまく直せるか、腕の見せ所です。

 

整備前にちょっとした小細工でエンジンを一瞬だけ始動させて異音が無いかチェックし、その後分解に入ります。

 

まずはキャブレターから始めます。

 

酷い汚れ方ではありませんが、メインジェットはしっかり詰まっていました。

 

内部パーツを分解して専用クリーナーで浸け置き洗浄します。

 

キャブの汚れを落としている間に他の作業を進めます。

エアクリーナーはこんな状態になっていました。

 

ケース内に溜まった古いフィルター屑や汚れを洗浄して新しいフィルターに交換します。

 

こちらはインテークマニホールド、エンジンにキャブレターを接続する部品です。

ゴムで出来ていますが経年劣化でひび割れだらけになっています。

 

これ以上ひび割れが深くなると貫通してエアーを吸い込むので新品に交換します。

 

プラグも新品に交換です。

 

燃料タンクに入っていたガソリンも古くなっていたので入れ替えます。

 

こちらが新しいガソリンです。

色と臭いが違います。

 

そうこうしている間にキャブレターの洗浄が終わりました。

パッキンは新品に交換して組み立てます。

 

外したパーツを取り付けてエンジンの始動と各部の動作をチェックします。

エンジンはスムーズに回るようになりましたが、新たな不具合もいくつか発見しました。

 

次にバッテリーを交換します。

うちで使用しているGSユアサバッテリー、性能は良いのですが最近値段がどんどん上がっているのが厳しいです・・・。

 

バッテリーを接続したら電装品の点検を行います。

 

新たに発見した不具合その1、エンジンオイルはちゃんと入っているのに警告灯が点灯しっ放しになっています。

 

原因はオイルレベルスイッチの不良でした。

 

こちらがオイルレベルスイッチです。フロート(白い部分)がダメになっていました。

 

新たに発見した不具合その2、アイドリング中でも後輪が回りっ放しでした。

クラッチが繋がったままになっているようです。

 

原因はクラッチスプリングでした。2本とも折損し脱落していました。

 

後輪タイヤは経年劣化+パンクしていたので新品に交換します。

主な作業は以上です。

最後にテスト走行して作業完了です。

快調に走るようになりましたし、費用的にも何とかご予算の範囲内に収まりました。

 

 

久しぶりにストックヤードの様子です。

3月~4月は買取と仕入が多い時期なのでほぼ満車になっています。

整備待ちが50台ほどありますが修理が優先なのでなかなか捗っていません。

でもあせらず、一台ずつ丁寧に仕上げるスタンスは守り続けます。

まあマイペースで頑張るしかないかな。

仕事が無くなる心配は当分しなくて済みそうです。

 

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