SAPIXに依存する親 | アラフィフ親父の戯言

アラフィフ親父の戯言

文系学部出身ですが仕事は理系寄りです。アラフィフで中高年転職しました。妻と中高一貫校に在学中の娘の3人家族です。

文末にジュクコ先生の動画要約をアップしてみました。


この記事を見て正直呆れましたが、似たような話はたまに聞きます。


この場合、問題は子ども本人ではなく、明らかに親にあります。親がSAPIX以外の塾をバカにしているため、転塾させるべきなのにさせられない典型例としか思えません。


また、SAPIXからの退塾や中受撤退の呟きも気になる時があります。超ド難しいSAPIXの授業についていけないだけで、なぜ中受そのものを辞める必要があるのでしょうか? 
もし「SAPIXからの転塾なんて、保護者カースト上位からの転落を意味するので絶対にできない。だったら中受撤退の方がマシ」と思っているのだとしたら、それは単なる親のエゴでしかありません。


SAPIXは、その教育方針というよりは、上昇志向が強い母親達にブランド力を訴求することで成功したビジネスモデルのような気がしています。雑誌VERYに似たビジネスモデルというか。



SAPIXが難関校合格に圧倒的な実績を誇る塾であるのは事実です。が、親がそのブランドに依存し、自分の子どもを「トロフィーキッズ」にすべきではないと考えます。
 
また、私が記事を投稿するのとほぼ同じタイミングでジュクコ先生がSAPIXに 関する記事を投稿されていましたので、リブログさせていただきます。


追記
動画は3時間もあるので全部は見ていませんが、主要と思われる箇所(00:29:00から01:25:00あたり)を早送りで再生してみました。
(実際に話している順番とは少し異なります。)

全体的として「思考力」がキーワードになっていると感じました。


1 過度なパターン化の弊害
中学受験ではこれで何とかなっても、この考え方を抜かないと国立大学受験は難しい

2 計算が弱い子が多い
塾で教えられた難しい計算は再現できるのに、自分で工夫して解くような簡単な計算が他塾の子よりも苦手な傾向あり

3 国語の弱い子は通塾しても成績上がらない
読書しないと国語の成績は上がらない。国語を無視して算数だけでアルファをキープしている子は、高学年で成績が伸び悩む傾向あり(文章の読解能力がないと、算数を含む他科目も結局伸び悩むようになる)

4 クラス分け激しすぎ
手軽な方法で目先の点数を取ることばかり考えるようになり、思考力が育たなくなる傾向あり。クラス分けが頻繁かつ激しすぎるために勉強嫌いになっている生徒が非常に多い。クラス分けを気にせずに4~5年生で基礎と思考力を固めている子の中には、5年生後半から6年生になって成績を上げて御三家受かる子もたまにいる
「クラス分けで人生変わる」と言った言わないが一部で議論になっているようです。確かにそのような発言はあったかもしれませんが、実際それで人生が変わるという意味ではなく、それくらいクラス昇降に一喜一憂せざるを得ないのが問題だ、という意味と解釈しました


5 その他
- 親が塾に洗脳されやすい傾向が強い。SAPIXのカリキュラムは量が多すぎるのに、何故か繰り返しやらせようとする親が多い
- 生徒が講師に個別質問することが実質できないシステム。対講師、あるいは対生徒間の関係が希薄になりがち
- この勉強法だと、組み分けテストとかでは実力以上の点数を取れるようになるが、本当の実力(思考力)は育たない。もともと思考力のある子はさらに伸びるが、思考力のない子は伸びない。思考力は自分で育てるしかない