S偏差値が女子の選択肢を狭める? | アラフィフ親父の戯言

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文系学部出身ですが仕事は理系寄りです。アラフィフで中高年転職しました。妻と中高一貫校に在学中の娘の3人家族です。

S偏差値を見ていると、YN50あたりの女子校が、同じ偏差値帯の男子校や共学と比較するとかなり低めに出ています。YやNと比較すると15ポイント以上も低い学校もありますし、そもそも載っていない学校が多いのも気になります。

YNだと50超えているのにSだと30台の女子校が複数あります。このあたりを志望校としてSOで書く内部生がほとんどいないため、実態と乖離した偏差値になると推測されます。

こうした学校を志望校として書くのは、ほぼ外部受験生だと思われます。彼らの多くはSOではいい成績を出すことができませんが、彼らがこうした学校に合格すると、その成績がそのまま80%偏差値となります。なので、この偏差値帯の内部生の80%がこのレベルの学校に受かるというわけではない、つまりS内部生はS偏差値30台でもYN50の学校には余裕で合格できることを意味するわけではない、ように思います。


ここで例えば、成績が同程度だと思われるYN55の女子と、S45の女子を比較してみます。

YN55女子にとって、YN50の学校を受験・進学するのは割と自然なことかもしれません。

しかし、S45女子にとって、S30台、あるいはS偏差値表に載ってすらいない学校を受験、ましてや進学するとなると、(それが上記YN50と同じ学校だったとしても)心理的な抵抗がかなり大きくなることが懸念されます。おそらくはS内部に「中堅女子校」を軽んじる風潮があり、それがこの偏差値表にバイアスとなって反映されているようにすら思われます。

S45あたりの女子の場合、YNの同成績の女子と比較すると、Sに通塾しているという理由だけで難関校受験が当たり前になりすぎ、機会損失のリスクが高まるように思います。

S30台の学校を受験したり進学したりするのは、決して恥ずかしいことではありません。
偏差値だけで選ばない方がいいと思います。