英検の過熱化 と 先取り過剰な英語授業 | アラフィフ親父の戯言

アラフィフ親父の戯言

文系学部出身ですが仕事は理系寄りです。アラフィフで中高年転職しました。妻と中高一貫校に在学中の娘の3人家族です。

我が子の学校では、学校の英語シラバスでは、
・中1で英検4級
・中2で英検3級
・中3で英検準2級
・高1で英検2級
・高2で共通テスト160点
を取れるレベルを目指すということになっています。

実際には、我が子が通う中堅校ですら、英検3級は中1の段階で約7割が合格しており、中2で準2級、中3で2級を取るのがスタンダードになりつつあるそうです。

英検3級が中学卒業レベル、英検2級が高校卒業レベルと言われているので、中3の段階で高校卒業レベルの英語力を身につける必要がある、ということになります。

いわゆる「国際系」と言われる学校では、英語の授業レベルはさらに高くなるため、こういった傾向は更に顕著になると推測されます。


これを家庭や塾のサポートなくして習得できている子は、一体どれくらいいるのでしょうか。

・英語の先取り学習がかなり進んでいる子
・いわゆる帰国子女
・我が子よりも偏差値帯がかなり上の学校に通っていて、高いレベルの授業の予習復習が自力でできる子

中高一貫校の英語の授業が、そういう子にしか理解できないものになってしまっているのだとしたら問題です。


さらに、ブログやツイッターでは、「東大に受かるためには英検1級レベルの英語力が必要」などと、はっきり言ってデマとしか思えないようなことを平気で書いている人もいます。

ここまで来ると、英検が子どものためではなく、中受以降もエネルギーが有り余っている親のためのものになっている印象すら受けます。
それに付き合わされる子どもは、たまったものではありません。


何年もの間ずっと受験勉強を頑張ってきた子どもたちが、 中学に入学した後も、親や塾からのフォローがないと理解できないような難易度の高い授業を受け続けなければならないのだとしたら、それはかなりのストレスのはずです。

緩めの中堅校ですら、このレベルの授業をやらないと他の中高一貫校との競争に生き残れないのだとしたら、中高一貫校全体が過剰適応しているということでしょうし、学校に過剰な要求をする我々保護者にも責任はあると思います。