首都圏の小学校は、中学受験が原因で学級崩壊に至ることも少なくないと言われています。
我が子が通っていた小学校もその例外ではなく、半数以上が中学受験するエリアでしたが、問題児の大半は中学受験する子たちでした。
コロナの影響でより深刻になった点は否めないと思います。子どもたちは休み時間に校庭に出ることを禁止され、ストレスを発散する場が奪われていたからです。
実際、学級崩壊は5年生あたりから深刻になっていました。授業参観を見て愕然としました。
6年生になるとさらにひどくなり、大手塾の同じ校舎に通う女子たちは、朝は下駄箱、休み時間は廊下で四六時中集まり、自分たちのグループ以外の子たちが出入りできないように意地悪をしていたようです。
娘は6月の修学旅行中に彼女たちとトラブルになり、7月は小学校をほぼ全休しました。
幸い長期の不登校にはならず、9月からは学校に登校できるようにはなったものの、彼女たちの態度はますますひどくなり、他の保護者からもクレームが出ていたようです。中学受験する子(かつ大手塾に通っている子)たちだけで排他的なグループを作り、それ以外の人間を舐め回すような目で見ながら値踏みするような態度が、娘には耐えられなかったようです。
もっとも、妻の話だと、子どもたちのみならず、彼女たちの母親たちのつるみ加減もますますひどくなり、他の母親とすれ違ってもろくに挨拶もしないし、学校に対しても集団で無理難題を要求(いわゆる集団モンペ化)していた、とのことです。
私は、この母親たちがどうしようもなく性格が悪かったとは思いません。周りが見えなくなってしまった結果こうなってしまったのだと考えています。
こんな状態でしたので、12月まで学校に行ったことを褒めてやりたいような有様でした。入試直前期にはこんな環境に娘を置かせたくなかったので、(1月受験はしなかったにも関わらず)1月は学校を全休させました。
ちなみに、学校で騒動を起こしていた子たちの受験結果はあまり芳しくなかったようです。
2月をすぎると女子たちは突然つるまなくなり、お互いによそよそしくなったそうです。卒業式まで学校に来なくなった子や、誰にも進学先を明かさずに春休みに人知れず引っ越しした子もいたようです。
①マウンティング男子がいて、学校でも塾でもイジられ続けている場合
②学校でも塾でも四六時中つるんでいるブラックホール女子のグループから抜けられなくなってしまった場合
残念ながら、この2つのパターンに陥ると、本来の実力が発揮できず、残念な結果になる確率が高いように思います。
学校でも塾でも人間関係に振り回されてしまい、入試直前期に勉強に集中できず、持ち偏差値よりもかなり下の学校に行かざるを得なくなるというパターンのようです。
このような事態には全力で関わらないようにすべきです。特に女子は、同じ小学校の子が多く通う大手塾の近所校舎への通塾は避けた方がいいかもしれません。イジメの加害者、被害者のどちらにもなるおそれが高くなり、いずれの場合にも受験が上手くいかなくなるからです。万一こういう人間関係に巻き込まれてしまった場合は、すぐにでも転塾、あるいは校舎の変更を検討すべきと考えます。