こんばんは!まずは皆さん、乾杯っ!生ビール

 

 

前回アワーブルーイングの「けやき・ヘイジー」を飲んだ際に、けやきビールフェスタ2026で、名刺を配ってきたことは書きましたが、名刺配りなんて何年振り・・・十年ぶりくらいでしたので、ちょっとドキドキしました。会社の営業回りとは違い、今回は「ぐるめぐっどまん」というブログの名刺。相手はビールのプロで、こちらは下戸のブロガー。名刺を差し出す手が、少し震えていたかもしれません(笑

 

 

そんな中で、最初の方に回ったのが「反射炉ビヤ」のブースで、名刺を渡した勢いで、「反射炉ビヤ Keyaki Coast IPA」も購入したので、さっそく飲んでみた次第です! 反射炉ビヤは静岡県伊豆の国市、世界遺産の韮山反射炉のすぐ隣にあるブルワリー。名前は知っていたものの、ちゃんと飲むのは今回が初めてです。

 

Keyaki Coast IPA 缶、ウエストコーストIPA

 

今回のけやきビールフェスタ用に新商品を作ってきているブースが多く、全部飲むのは無理そうでしたが、勢いのあるうちに!と購入したのでした爆  笑 この「Keyaki Coast IPA」もその一本で、名前の通り、けやきひろばのビール祭りのために醸造されたイベント限定のスペシャルビール。缶のラベルは万華鏡のようなカラフルな三角形のモザイクで、会場の賑わいをそのまま写したような明るいデザインです。

 

 

スタイルはウエストコーストIPA。前回のけやき・ヘイジーがヘイジーIPAだったので、同じ祭りの限定ビールで、IPAの二大潮流を飲み比べる形になりました。ヘイジーは濁ってジューシー、ウエストコーストは澄んでドライで苦い、というのが教科書的な違い。PROUSTのWest Coast IPAやCOEDOの采葉で、ウエストコーストの苦みには少しずつ慣れてきたところです。

 

 

缶を冷蔵庫でしっかり冷やして、会場で買った「Keyaki Beer Festival」のロゴ入りグラスを用意しました。祭りのビールを、祭りのグラスで。反射炉ビヤの名刺交換から始まった一本、いよいよ開栓ですウインク

 

 

反射炉ビヤ Keyaki Coast IPAとは?

反射炉ビヤ ロゴ

 

まずは醸造所の反射炉ビヤについて。運営は株式会社蔵屋鳴沢(くらやなるさわ)、所在地は静岡県伊豆の国市中272-1。裏ラベルにも「株式会社蔵屋鳴沢 反射炉ビヤ」と製造者名が入っています。蔵屋鳴沢は大正時代に韮山反射炉の入口前で土産物の販売を始めた会社で、1954年からは製茶工場として茶の製造を手がけてきました。そして1997年4月、地ビールブームの中で「反射炉ビヤ」の醸造を開始。お茶屋さんがビールを造り始めた、というのがこのブルワリーのルーツです。

 

 

名前の由来である韮山反射炉は、1857年に完成した幕末の金属溶解炉。大砲を鋳造するために造られたもので、実際に稼働した反射炉としては国内で唯一現存しています。2015年には「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として世界遺産に登録されました。反射炉ビヤの醸造所はその反射炉に隣接していて、観光で訪れた人がそのままビールを飲める立地。世界遺産の隣で醸すビール、というのはなかなか他にありませんニコニコ

 

 

定番のラインナップには、地元ゆかりの人物の名前がつけられています。「太郎左衛門」(イングリッシュペールエール)は韮山反射炉の建造を進めた代官・江川太郎左衛門から、「早雲」(アメリカンペールエール)は下克上の戦国大名・北条早雲に、アメリカのホームブルワー達への敬意を重ねた命名。「頼朝」(ブラウンポーター)は伊豆に流された源頼朝から。醸造長は山田隼平氏。受賞歴も立派で、World Beer Awards 2023では「New World Kölsch」がケルシュ部門で世界最高金賞、2025年には「早雲」がアメリカンペールエール部門で世界最高金賞を獲得しています。

 

 

さて、本題の「Keyaki Coast IPA」について。名前の通り、さいたま新都心の「けやきひろばビール祭り」のために醸造されるイベント限定のスペシャルビールで、毎年恒例になっています。今回の2026年秋の祭りは9月17日から21日までの5日間、約50のブルワリーが参加し、300種類以上のビールが並ぶ大規模なイベント。反射炉ビヤはその中で、会場向けの樽と、持ち帰り用の350ml缶の両方を用意していました。

 

 

スタイルはウエストコーストIPA。アルコール分は6.5%、IBU(苦味の指標)は30。ウエストコーストIPAとしてはIBU30はかなり控えめな数値で、「苦いIPA」というより「香りのIPA」を狙った設計と読めます。ホップは公式の情報でCitra、Centennial、Simcoe、Chinook、Cascadeに加えて、Citra CryoとMosaic Cryoの7種類。Cryoホップというのは、ホップの香り成分だけを濃縮した加工ホップで、少量で強い香りを出せるのが特徴。柑橘とパインの香りで知られるCitraとMosaicを、通常とCryoの両方で使っているあたり、香りにかなり力を入れていることが分かります。

 

 

裏ラベルの表示は、原材料が麦芽(ドイツ製造)とホップ、内容量350ml、アルコール分6.5%、要冷蔵、賞味期限2027年4月。「衝撃、凍結、直射日光、高温、振とうを避けてください。噴き出す原因となります」「未ろ過のため底部に酵母が沈殿することがございます」の注意書きもあり、無濾過で瓶内(缶内)に酵母が生きたままのビールだと分かります。ちなみに同じKeyaki Coast IPAでも、2026年春版はMosaic、Citra、SimcoeにドライホップでGalaxyを使ったレシピだったそうで、春と秋で中身が違う。祭りごとに造り直す、という贅沢な限定ビールです。

 

 

反射炉ビヤ Keyaki Coast IPAをチェック!

 

反射炉ビヤ Keyaki Coast IPA 缶とグラス

万華鏡のようなモザイク柄の缶と、会場で買ったKeyaki Beer Festivalのグラス。

 

 

Keyaki Coast IPA 缶とビール

薄く濁ったゴールドに、きめ細かな白い泡がこんもり。

ザ・IPAの見た目です。

 

 

反射炉ビヤ Keyaki Coast IPA 缶

裏面には HANSHARO BEER BREWING の帯、麦芽(ドイツ製造)・ホップ、350ml、6.5%、製造者 株式会社蔵屋鳴沢 反射炉ビヤ(伊豆の国市中272-1)、要冷蔵、賞味期限2027/4。スペックは以下の通り。

 

 

銘柄 反射炉ビヤ Keyaki Coast IPA(2026年秋・けやきひろばビール祭り限定)
スタイル West Coast IPA
製造者 株式会社蔵屋鳴沢 反射炉ビヤ(静岡県伊豆の国市中272-1)
原材料 麦芽(ドイツ製造)、ホップ
ホップ Citra/Centennial/Simcoe/Chinook/Cascade/Citra Cryo/Mosaic Cryo(公式)
アルコール分・IBU 6.5%/30
容量 350ml缶(会場では樽提供も)
濾過 無濾過(底部に酵母が沈殿することあり)
保存・賞味期限 要冷蔵/2027年4月
入手 けやきひろば秋のビール祭り2026 反射炉ビヤブース

 

 

反射炉ビヤ Keyaki Coast IPAを飲んでみての評価

 

冷蔵庫から取り出した缶は、モザイク柄が汗をかいて、いっそう鮮やかに見えます。Keyaki Beer Festivalのグラスを傾けて、ゆっくり注ぐと、薄く濁ったゴールドの液体の上に、きめ細かな白い泡がこんもりと盛り上がりました。

 

 

無濾過の缶なので、最後の一滴は少し残して。グラスを鼻に近づけると、その時点でもうパインのような香りが弾けてきます。ウエストコーストIPAということで、かなり苦さが強いのかな?と身構えつつ、名刺交換から始まった一本、まずは香りからじっくりと。

 

 

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パインが弾け、さっぱりの後にじわじわ苦み。祭りの余韻。

 

 

 

 

まず外観。綺麗なゴールドカラーが薄く濁った感じのザ・IPA! ウエストコーストIPAというと透き通った黄金色を想像しますが、こちらは無濾過らしく、ほんのり霞がかかっています。泡はきめ細かく、しっかり持続。グラスの内側に泡の輪が残っていく様子も、良いビールの証拠です。

 

 

香りはフルーティでパインの様なピチピチの香りが気持ちいいです。CitraとMosaicのCryoホップの仕業でしょう、パイナップルとグレープフルーツを合わせたような、明るくて弾ける香り。松脂っぽさや青臭さは控えめで、とにかく果実。ヘイジーIPAのようなジューシーな甘い香りとは違い、もう少しシャープで、輪郭のはっきりした香りです驚き

 

 

口当たりがとにかく気持ちよく、ウエストコーストIPAということで、かなり苦さが強いのかな?と不安でしたが、口当たりはさっぱりしていて、ややライト目の辛口でほんのり甘味も感じます。IBU30という数値の通り、最初の一口で苦みが襲ってくることはありません。麦芽の甘みは控えめで、ドライ。6.5%という度数を感じさせない軽やかさで、飲みやす~と思いながら喉の奥にビールを送り込みます。

 

 

そして、ぷは~っとひと息ついたところに、じわじわ~っと苦みが込み上げ、余韻を軽い苦みで引き締めてきます。なるほど! しっかりウエストコーストIPA! 口当たりでは隠れていた苦みが、飲み込んだ後に遅れてやってくる構造。この「後から来る苦み」が、次の一口を呼びます。さっぱり飲んで、じわっと苦くて、また飲みたくなる。祭りの会場で樽から飲んだら、きっと止まらないタイプです。

 

 

同じ祭りの限定ビール、アワーブルーイングのけやき・ヘイジーと比べると、方向性の違いがよく分かります。ヘイジーは濁りとジューシーな甘みで包み込む酒、こちらは香りを立てて苦みでキレる酒。同じ「けやき」の名を冠していても、ブルワリーの個性で全く違う顔になる。ビール祭りの楽しさは、まさにここにあります。食事なら、唐揚げやフィッシュ&チップスのような揚げ物、スパイスの効いたタコスあたりが、この苦みと香りに合いそうです。

 

 

総評として、ウエストコーストIPAの入門編として、とても親切な一本でした。パインの香りで入りやすく、口当たりはさっぱり、苦みは後からじわり。「IPAは苦くて怖い」という下戸や初心者にも、これなら勧められます。ただ、私の好みで言えば、もう少し香りの余韻が長く続いてほしかった、というのが正直なところ。★★☆としましたが、名刺交換の記念としては、間違いなく忘れられない一本になりました照れ飛び出すハート

 

 

今日は映画(洋画)でペアリング!

 

 

反射炉ビヤ Keyaki Coast IPAと一緒に楽しみたいのは、映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(2019年)です。監督・脚本はクエンティン・タランティーノ。1969年のロサンゼルスを舞台に、落ち目のテレビ俳優リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)と、その専属スタントマンで親友のクリフ・ブース(ブラッド・ピット)が、変わりゆくハリウッドの中で居場所を探す物語。隣人には女優のシャロン・テート(マーゴット・ロビー)が越してきます。

 

 

この作品を選んだ理由は、まず「ウエストコースト」であること。アメリカ西海岸、カリフォルニアのロサンゼルス。ウエストコーストIPAはこの土地のブルワリーが生んだスタイルで、太陽と乾いた空気、柑橘とパインの香りは、まさに映画に映る1969年のLAの光そのものです。クリフが愛犬を乗せて夕暮れのハイウェイを流す場面に、この黄金色のビールを合わせたら、もうそれだけで一本観た気分になります。

 

 

もう一つの共鳴は、「身構えたら、軽やかだった」という構造。この映画は、実在の事件を背景にしているので、観る前は重く暗い結末を想像して身構えてしまいます。でも実際に観てみると、大半は陽気で、おかしくて、のんびりした映画。そして最後の最後に、じわじわと予想外の展開が押し寄せる。「ウエストコーストIPAだから苦いはず」と身構えて飲んだら、口当たりはさっぱりで、飲み込んだ後にじわじわと苦みが来た、という今回の体験と、構造が完全に一致します。

 

 

そして味わいの面。このビールの「香りが先に立って、苦みは後から」という設計は、映画の「華やかなハリウッドの表と、その裏にある苦さ」という二層構造とも重なります。リックの焦り、クリフの過去、シャロンの無邪気さ。明るい画面の下に流れる苦みを、このIPAの余韻が静かに引き受けてくれます。

 

 

上映時間は約161分と長めなので、350ml缶を2本、できれば祭りのグラスで。前半はリックとクリフの珍道中に笑いながら一本目を、後半の展開には二本目の苦みを重ねて。1969年の西海岸と、2026年の秋のけやきひろば。どちらも祭りのような、一瞬の輝きですおねがい

 

 

下戸の酒好き評価点

 

 

※下戸の酒好き評価は味の良し悪しを計るものではありません。

下戸で酒初心者の私があくまで個人的な感覚で評価したものになります。

 

 

★★☆

 

 

★★★ … 下戸にも酒初心者にもオススメしたい

★★☆ … 下戸、酒初心者に丁度良く幅が広がる

★☆☆ … 下戸、酒初心者には少し理解が難しい

 

 

反射炉ビヤ Keyaki Coast IPAの価格&どこで買える?

 

反射炉ビヤ Keyaki Coast IPAは、けやきひろばビール祭りのために醸造されたビールですが、缶は反射炉ビヤの公式オンラインショップ(STORES)でも販売されています。反射炉ビヤ オンラインショップから850円で購入できるので、祭りに行けなかった方も大丈夫。祭りの会場では、樽からの提供でSサイズ(210ml)500円、Mサイズ(360ml)800円、Lサイズ(600ml)1,300円、リユースグラス(275ml)700円という価格設定でした。350ml缶は、ブースで持ち帰り用に販売されていたものです。

 

 

樽で飲めるのは祭りの会場だけ。次のけやきひろばビール祭りは、例年通りなら春と秋の年2回、さいたま新都心のけやきひろばで開かれるので、反射炉ビヤのブースを探してみてください。春と秋でレシピが変わるので、同じ名前でも毎回違う味に出会えます。反射炉ビヤの定番ビールなら、伊豆の国市の直売施設「反射炉物産館」や、蔵屋鳴沢のオンラインショップで購入できます。

 

 

楽天市場やふるさと納税サイトでは、反射炉ビヤの定番「太郎左衛門」「早雲」「頼朝」の缶セットが見つかります。Keyaki Coast IPAは公式ショップ以外にはほとんど出回りませんが、World Beer Awardsで世界最高金賞を取った「早雲」は、このIPAと同じ蔵の実力を知るのにぴったりの一本。まずはそこから入って、次の祭りでKeyaki Coastを探す、という順番も良いと思います。

 

 

そして、伊豆に行く機会があれば、ぜひ韮山反射炉とセットで。世界遺産を見学したあと、その隣の醸造所で搾りたてを飲む。志太泉のにゃんかっぷで静岡の日本酒は少し知ったつもりでしたが、静岡のクラフトビールはまだまだ未開拓。反射炉ビヤは、その入口として最高の一軒だと思いますウインク

 

 

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