こんにちわ、学生です。
そこそこ久しぶりの更新にもかかわらず、そこそこネガティブめなタイトルなのはお許しください。
現在フジテレビで放送中の「千鳥のクセがスゴいネタGP」という番組がありますが、今回はそれに関しての記事です。
レッドカーペットやエンタの神様、イロモネアにレッドシアター、オンバトなど、ネタ番組が数多くあったひと昔前と比べると、昨今は本当にネタ番組自体が少ないです。
そんな中でも唯一ゴールデン帯で放送されているのがこの「千鳥のクセがスゴいネタGP」(以下クセスゴ)です。
(「有吉の壁」もネタ番組といえばそうなんですが、現場のシチュエーションに合わせてネタをするという即興性があるので、しっかり台本の作り込まれたものを披露する通常のネタ番組としては今回はカウントしていません。)
そのため、個人的には是非とも長く続いて欲しいわけです。
ただこの半年と少々番組を見ていて、どうにも長く続きそうにない気配がしてしまうんですよね。
大きな原因が2つありまして、視聴している方ならどちらの理由も感じたことのある人は多いと思います。
まず1つ目はテロップです。
以前「エンタの神様」についての記事を書いたんですが、エンタではネタ中にテロップを入れるというのが当たり前でした。
そんな当たり前が、この時の放送では失くなっていたんですね。
ネタ中のテロップといえば「エンタの神様」であり、それが失くなったエンタはエンタじゃない。的なことを私は思ったわけです。
ただ、これはあくまでも「エンタの神様」の場合です。
ネタにテロップを入れるという行為そのものが、エンタの神様という番組をある種別のジャンルに変化させていました。
それを他のネタ番組でやると、もはやエンタの二番煎じでしかないんですよね。
そもそも私は、ネタにテロップを入れるのは全く良いことだと思っていません。
ネタ中のテロップがエンタの神様の代名詞的なものになっていたからこそ、それを消したのが残念だったのであって、ネタ中にテロップを入れること自体を良い試みだと思っていたわけではないのです。
なのでそれをやってしまっているクセスゴっていうのは、常に違和感がついて回るんですよね(あくまでも個人的見解ですが)。
ネタの中で特定のセリフしかテロップが入らない。のように逆にテロップを利用したような編集もあったので、一概にどうこう言うのは難しいところではあるんですが...。
2つ目の原因というのは、ネタ中におけるMC+ゲストのコメントです。
むしろこちらの方が気になる方は多いのではないでしょうか。
千鳥のお2人のコメントはまだ良いとして、問題はゲストの方なんですよね。
かなり当たり外れが大きいです。
「当たり」というのはそれこそ笑っているだけであったり、千鳥のお2人のコメントにちょっとした相槌を打つ程度の方のことです。というか笑ってるだけで十分です。
で、「外れ」の方はどうかというと、芸人さんではないので面白い発言はしない。だけどMCと同じくらい喋ってるようなゲストです。これがもう本当に気になってしょうがない。
時々スタジオでの喋りが多すぎて、ネタが聞こえない時があるんですよね。もうこうなってしまうと何番組なんだという話です。
もしかしてそのためにテロップをつけているのか?と思ったりもします。
ゲストの方ばかり言及しましたが、この番組での千鳥のトークはコント中の静かな間を繋ぐようなものも意外と多いです。
普通のバラエティ番組ならそれってものすごく重要なことなんですけど、ネタっていうのはそういう間も含めてネタですよね。なので沈黙が重いとか気まずいという概念はありません。
恐らく千鳥のお2人をこういったスタンスの番組で使っているということは、相席食堂のような雰囲気を狙っているのだろうと思うんですが、それはネタ番組でやることではないと思ってしまいます。
相席食堂はむしろロケをしている方は基本的にはおまけで、そこにツッコむ千鳥がメインな訳です。
でもクセスゴの場合はネタ番組なわけですから、やはりネタがメインでなければいけません(番組側が千鳥がメインだと考えているのならこの考えは全く逆のものになりますが)。
ネタ中のテロップ、スタジオのコメント、このどちらもネタを披露している芸人さん側にとっては、下手するとネタを殺しかねない要素だと思うんです。
もちろん良い点もあって、普通のネタ番組なら絶対やらないようなネタが見られることや、他のゴールデン帯のネタ番組なら見られないような芸人さんを見られる、というのはすごく魅力的だと思います。
それと本当にネタを聞かせたいところはちゃんとスタジオの音が消されたりもしてます。
これだけ書きましたが番組自体は面白いなと思ってますし、毎週楽しみにしてます。
最近は千鳥のお2人のコメントを前提としたネタも多く(というかほとんどそう)、段々番組のコンセプトが定着してきていると思います。
ただその分、普通の漫才ネタっていうのは絶対に出来ないんですけどね。
なので普通じゃない漫才は今後増えるかもしれません。
ということで色々と書きましたが、この番組が長く続いていくことを願っています。
いつかまたネタ番組最盛期が来たらいいなぁ。