【大井川鐵道(7)】日本一高い鉄道橋&秘境駅 | ゲイムマンの日本縦断紀行

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ゲーセンでゲームをプレイし、1面クリア毎に増える“ゲーム路銀”を交通費にして日本縦断を目指す「ゲーセン紀行」でしたが、ゲーセン巡りよりも、普通の観光旅行の方が主になってしまいました。

現在このブログ上でゲーム『香川県からの脱出』を制作・配信中。

引き続き、大井川鐵道(大井川鉄道)井川線。

 


尾盛駅と閑蔵駅の間。
絶景ポイントとなる、関の沢鉄橋の上でしばし停車。
左側の窓から外を見ると、この列車と橋の影が、地上に映し出されている。

 


景色が遠くまで見通せていいのだが、真下を見ると、やっぱりちょっとこわい。

 

関の沢橋梁の高さは、私鉄日本一。
雑誌やネットなどでは、「高さ100メートル」と紹介されていることが多いが、大井川鐵道のパンフレット「ミニ列車で行く南アルプスあぷとラインの旅」では、なぜか「高さ約71m」となっていた。
橋を渡ると静岡市葵区に入るが、人家のない風景に変わりはない。

 

 閑蔵(かんぞう)('09.12.2)

(奥大井湖上~接岨峡温泉(せっそきょうおんせん)~尾盛(おもり)~)

 


閑蔵駅に到着。
『鉄子の旅』で大きくクローズアップされていた駅だ。

 


閑蔵駅も秘境駅として有名だが、ホームには大きな観光PRの看板が出ていた。
「奥大井の大自然 山と渓谷」と書かれている。

 

閑蔵駅を発車。右下が崖という状況に、慣れてしまっていることがこわい。

 


ここから先、絶景ポイントを車掌さんがアナウンスで教えてくれる。
まずは、トンネルとトンネルの間にある10メートルの鉄橋からのながめ。

 


続いては奥泉ダム。

 


その上に連なる山々。

 

次々とトンネルを抜ける。急カーブで車輪がキイキイいう。

 


山が幾重にも重なる「山の十二単衣」。
肉眼ではきれいに見えたが、逆光だったので写真はきれいに撮れなかった。

 


右手に、巨大な井川ダムが全貌を現した。
もともと井川線は、このダムを建設するために、いちしろ付近からここまで延伸されたのだ。

 

 井川(いかわ)

 


最後のトンネルをぬけて、12時26分、終点の井川駅に到着した。

 


ホームと駅舎の間にもう1本線路があり、その先にトンネルがある。
線路が井川まで延伸された際には、ここから堂平(どうだいら)貨物駅という所までさらに線路が延びていた。

 


標高686メートルの高所に位置する井川駅。
その割に、あまり寒くない。
思っていたよりお客さんが多い。
階段で下の道へ降り、ダムの真横まで行ってみた。

 


やっぱり迫力がある。
黒部ダムにも行ったことがあるが、黒部より落差があるように見える。

※実は、井川ダムの堤高は104メートルで、186メートルある黒部ダムの方が高い。
黒部は横の長さもあるので、井川の方が高く見えたのかもしれない。

 

井川ダムは、日本初の「中空重力式ダム」だという。
中空重力式ダムとは、コンクリートの重さで水圧を支える重力式ダムのうち、内部に空洞を設けたもの。
ダムの名前は「井川五郎ダム」と書かれていた。

 


ダムの上に来た。
左側はダム湖の井川湖。すぐそばが水面。

 


一方、右側は水面がこんなに低い。

 

サイレンが鳴り響いた。
放水の合図かと思ったが、しばらく待っても放水が始まる気配はない。

 




道路脇の崖に、井川の名所がスタンプのように図案化されて描かれている。
2枚ほど、かなりセクシーな図柄があった。

 


その崖の上に、井川展示館がある。
水力発電の仕組みや、大井川水系のダム、井川ダムの歴史や構造などについて、紹介されているらしい。
しかし、12月から2月まではお休みだった。
井川展示館

 

井川駅へ戻る。駅への階段の下に売店がある。
地元の農産物などを売っている。きのこ、わさびから蜂の子まで。
食堂もあったが、今から食べてると乗り遅れるので、立ち寄らなかった。

 

駅舎内に掲げられた、数多くの写真を見ていると、念願だった大井川鐵道の完乗を果たしたという、実感が湧いてきた。

 

午後1時22分発の列車に乗る。来たときと同じ車両だった。
出発。キイキイいう列車に揺られて、再び南アルプスの景色をじっくりとながめる。
奥泉ダムが見える辺り、線路沿いで耐震工事の作業員さんが数人働いていた。
崖の上での作業は、さぞ大変だろうと思う。
閑蔵駅で、トロッコ車両が連結された井川行き列車とすれ違う。

 


関の沢鉄橋で窓を少し開け、下を向いて写真撮影。
川は写らなかったが、風が気持ちよかった。

 

 尾盛(おもり)

 


さっきはタイミングを逃して、撮影できなかった尾盛駅。
釣りをしているタヌキの像がある。
観光PRの看板には、「車窓直下に奥大井接岨峡」とある。

 

タヌキの像と駅名標の間には、井川駅などにもあった、文字の書かれたボードが立っている。
民話か童話が書かれているようだが、降りなかったのでじっくりとは読まなかった。

 

 

尾盛は、牛山隆信氏の本『秘境駅へ行こう』の表紙になるくらいすごい秘境駅で、駅に通じる道路が1本もない。
ダムの建設中は、作業員の宿舎があったらしい。
また、木材の積み出しも行なわれていたらしい。

 

尾盛駅を出発。さっき歩道のつり橋があった辺りで、足場が組まれ、10人ほどの方が工事をされていた。

 

大井川鐵道

 

 

 

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