小牧('14.10.17)
小牧城(小牧市歴史館)の内部は、7年前に改装されたので、かなりきれい。
1階には、過去の発掘調査で出てきた皿や椀などの陶器、「佐久間」と墨書きされた石垣の石、井戸の模型、本丸石垣のジオラマなどが展示されている。
この建物を建てた、平松茂氏の愛蔵品も展示。染色工場を造って財を成した方だそうだ。
1階の奥では、江戸時代以降の小牧の街の歴史を解説。
信長時代の城下町は小牧山の南にあったが、上街道(木曽街道)整備の際に東へ移り、小牧宿となったそうだ。
江戸時代末から養蚕が盛んだったそうだ。
明治時代に大山焼というやきものがあったが、明治の末に全窯廃業している。
小牧のお祭りには、尾張でよく見られるタイプの、からくり人形のついた山車が出る。
くしくも長久手と同じく、「棒の手」という、棒術をもとにした舞踊が伝わっている。
昔の教科書、アイロン、キセルなどが展示されていた。
正眼寺というお寺に伝わる、銅造誕生釈迦仏立像のレプリカも。
天と地を指さすお釈迦様の像。重要文化財だが、高さ8センチ余りとたいへん小さい。
造られたのが飛鳥時代(7世紀中頃)で、日本に現存する最古の誕生仏の1つだそうだ。
2階へ。縄文・弥生時代の遺跡や、古墳、白鳳・奈良時代の古窯跡からの出土品を展示。
また、小牧・長久手の戦いについて、解説文に加えて、地形ジオラマ、映像展示などを用いて、詳細に解説されている。
長久手古戦場公園を訪れた回で書いているので、ここでは詳しく述べないが、小牧における秀吉・家康両軍の布陣が、ジオラマでわかりやすく示されていた。
3階の休憩室を経て、いよいよ4階の展望室へ。
平野の中の山なので、四方にさえぎるものがなく、遠くまで景色がよく見える。
細いながらも回廊があり、外へ出られる。風の音が凄い。
南側。名古屋の市街地がよく見える。
名古屋駅(JRセントラルタワーズ)やミッドランドスクエアはもちろん、名古屋テレビ塔も見えるし、ナゴヤドームも見える。
町なかに、ぽっかり広くあいた空間があった。ここが名古屋空港。
東側に小牧駅が見えた。(写真のやや左上寄りにある茶色い建物)
向こうの山は猿投山(さなげやま)。
少し右に目を移すと、瀬戸デジタルタワーがあった。
あのあたりが長久手古戦場。
ずいぶん遠くで戦が起こったものだ。
ここから戦況は見えていただろうか?
小牧市歴史館(小牧城)
※これ以前の「日本縦断ゲーセン紀行」&地図はこちら。
第192回 信長と家康 飛躍の地(小牧)
第191回 空から工業地帯を見てみよう(四日市→富田浜→富田→名古屋)
第190回以前
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