幽霊屋敷もの、好きですよね? | へちまとろん

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先日『私の家では何も起こらない』(恩田陸)を読みました。

古い洋館に関わった人々の怪奇譚だったんですが、あとがきで恩田先生が好きな幽霊屋敷ものの小説・映画・漫画を紹介されていました。

 

改めて思い返すと、私が読んだホラー作品でもやっぱり幽霊屋敷ものは欠かせない。っていうかホラー史上に幽霊屋敷ものは必須科目でしょう。『源氏物語』の「夕顔」だって幽霊屋敷といってもいいはず(たぶん)

 

映画作品でぱっと思いつくのは当然『呪怨』。住まなくても、ちょっと関わるだけで被害者になっちゃう不条理感が私は好きですね。

 

小説では(映画にもなってるけど)『残穢』がお気に入り。主人公たちの時代には幽霊屋敷と言える特定の屋敷がないのがこの話の怖いところ。もうないのに・・・・・・。

 

漫画だと押切蓮介先生の『サユリ』が幽霊屋敷ものとしては有名かとおもいますが、短編集の『暗い廊下とうしろの玄関』もおすすめしたい! この中に幽霊屋敷ものがいくつか収録されていますが、特に「暗い玄関」がお気に入りです。幽霊屋敷ものの魅力(というか恐怖ポイント?)をぎゅっと凝縮したような面白さがあります。あと「愚か者共に私達の悲鳴は聞こえない」という作品も載っていて、こちらは幽霊視点のすこし趣の違う作品です。超おすすめ。

 

あとホラー漫画界の癒し系ことイトジュンこと伊藤潤二先生の短編漫画「大黒柱悲話」。お屋敷ものとはちょっと違うかもしれませんが、かなりキている作品で私は好きです。ネット上でも話題になっていたそうですね。お父さんが新築の床下で大黒柱の下敷きになり・・・・・・というホラーよりのギャグでしょうか。でもこれが自分の家なら嫌すぎる!

 

お屋敷ものではないけど、『ドラえもん』の映画『のび太とアニマル惑星(プラネット)』の序盤でのび太が寝ぼけてピンクの光の靄の中に入っていくシーンが子供の頃は怖かったです。いつ家に現れるかわからない異世界への入り口。のび太は主人公補正でなんとかなったけど、私ならたぶん帰ってこれない。

 

以前松原タニシさんの『恐い間取り』を読んだんですが、タニシさん今でも複数事故物件を借りていらっしゃるようです。でもまだお屋敷といえる一軒家はないようですね。是非、事故物件の一軒家を買って次回作をお願いします(笑)

 

子供の頃通学路に「お化け屋敷」と言われる家がありました。そこは道から少し高いところに立っている2階建てて、陶器の人形らしきものが2階の窓からいつも見えてました。それが動くという噂がありましたが私は見たことありませんでした。今思うと人が住んでいないのに、痛んだ様子がないから誰か定期的にメンテしてたんじゃないかなぁ。どっちかというと学校の横にあった、平屋の方がやばかった。プールサイドから平屋とプールの間をのぞくとなぜか皿や家具が壊れて落ちていて、「夫婦喧嘩でもしたんかい」と子供心に思っていました。見た目の荒廃具合はこっちの方がやばかった。

やっぱりいくら幽霊屋敷でも、外観が悪いより良い方がみんな語りたくなるんでしょうね。

『私の家では何も起こらない』に出てくる洋館も読んでて「住みたいかも」と思ってしまう魅力がある。幽霊屋敷だから魔力?(笑)よかったら読んでみてください。

 

ではでは

 

PS.うちの家は大丈夫です。