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geezenstacの森

音楽に映画たまに美術、そして読書三昧のブログです

コンサートで陳列するレコード

 

 

 

 昨日は今週末に開催されるレコードコンサートで陳列するレコードジャケットを準備するために講師の猫パパさん宅に伺い、レコードジャケットをお借りしてきました。上の写真が陳列するレコードです。自然を題材とする曲目と自然の美しい風景をジャケットに使ったものを集めています。なかなか珍しいレコードも含まれています。コンサートで使用するレコードもありますが、陳列だけでジャケットを楽しんでもらうものも含まれています。下がその陳列するレコードのキャプションになります。

 

 

 とりあえずは本日までのものですが、当日までにまだまだ追加が出てきます。陳列スペースの許す限り色々なレコードを展示していこうと思っています。今の予報では天気はまあまあ良さそうですのホッとしています。レコードジャケットは6月7、8の二日間展示いたします。

 

 また7日はレコードの中でもSPレコードという多分みなさんが生まれる頃まで使われていた78回転のもので、蓄音機で再生するものです。今回は一般の12インチ盤というサイズではなくひと回り小さい10インチ盤のSPをかける予定です。また、蓄音機本体も前回までのものと違う初期の音量の調節ができるタイプのものを使用します。解説は講師のネコパパさんに任せて、小生は蓄音機の針の交換と再生のお手伝いをさせてもらう予定にしています。手作りのコンサートですからハプニングもあるやもしれませんが、どうぞお楽しみに。なをコンサートは愛知県の「愛・地球博20年祭」のイベントに関連して開催します。

 

蓄音機から音で世界の自然を感じてみませんか?


【講師】 高山善樹氏(レコード提供)

【日時・テーマ】

(1)6月7日(土曜日)午後1時30分から2時30分まで

「蓄音機で楽しむ世界のクラシック音楽」

 

(2)6月8日(日曜日)午後2時から4時まで

「自然とクラシック音楽」

 

【会場】 1階AVホール

【定員】 50名(当日先着順・申込不要・入退場自由)

【参加費】無料

ミュージカル映画・ベスト・アルバム

ジーザス・クライスト・スーパースター/南太平洋

曲目/

A面

1.ジーザス・クライスト・スーパースター

2.シェルブールの雨傘

3.南太平洋/バリハイ

4.屋根の上のヴァイオリン弾き

5.キャバレー

6.王様と私/シャル・ウィ・ダンス

7.失われた地平線/世界は丸い

B面

1.ウェスト・サイド物語/トゥナイト

2.シャーロットの贈り物

3.ロシュフォールの恋人たち/ふたごの歌

4.サウンド・オブ・ミュージック/ドレミの歌

5.トム・ソーヤーの冒険/リバー・ソング

6.ラ・マンチャの男/見果てぬ夢

7.南太平洋/魅惑の宵

演奏/

スタンリー・マックスフィールド・オーケストラ A-1・3・4・6・7、B-1・2・4・5・7

ロジャー・エルマン・オーケストラ A-2・5、B-3・6

 

東宝芸音  TAM MX−0024

 

 

 70年代は東宝もレコードを出していました。ポピュラーでも千円盤の時代はほんの短い期間でしたがありました。このレコードがその代表みたいなものですが、14曲入りで1000円というのは非常に魅力でした。このシリーズ全部で10枚出ていて、140曲の映画音楽が集めれるというのがセールスポイントになっていました。オリジナルサントラが一曲もないのはやや残念なところですが、さすが映画の東宝と言われるだけのことはあります。ここでは2つのオーケストラの演奏が収められていますが、どちらもスタジオ・ミュージシャンで編成された楽団ではないでしょうか。

 

 まあ、このレコードはミュージカルばかりを集めたもので、ちよっと毛色の変わった作品も収録されているのと、ジャケットに映画版の「ジーザス・クライスト・スーパ・スター」のイエス役のテッド・ニーリーが使われていたのがI番の決め手でした。いわゆるジャケ買いのレコードです。

 

  メインはスタンリーマックスフィールドオーケストラですが、もともとはリズムセクションが強力なユニットのようでネットにアップされている動画はアクションものばかりです。多分このミュージカルを集めたレコードは特殊な存在であったのかもしれません。ここでは薄いながらもストリングスがしたいの演奏でそれをカバーするためにピアノで補強したり、木管でメロディーLINEを演奏したりする工夫がなされています。

 

 タイトルに表示されているジーザスクライストスーパースターは、メドレーでタイトル曲のJesus Christスーパースターと映画の中でヒットした。私はイエスがわからないが、メドレーで演奏されています。また南太平洋はバリ杯と最後に魅惑の良いと2曲収録されています。まぁ名曲のミュージカルだからこうなるのでしょうか?タイトルのミュージカルベストアルバムと言うのは眉唾であることがわかります。ただミュージカルの集めた中ではこのレコードは比較的最近の映画を集めていると言うのも特徴でしょう。普通1950年代のかなり古い作品から引っ張っていた曲を収録しているアルバムが多いからです。

 

 スタンリーマックスフィールドのほうはまだストリングスが入った。かなり大きい編成と言うことがいえます。もう一つのロジャーエルマンオーケストラはオーケストラとは名前ばかりで、こちらはユニユニット編成のピアノリズムベース、ギターなどの小編成の演奏の曲が割り振られています。まぁムードミュージック的に聞けばこういう演奏もありなんでしょう。

 

 

  このレコードを取り上げる気になったのも、以前はこのレコードすら存在が忘れられていたのですが、最近になってこのようにYouTubeで音源がアップされたことで、このレコードが結構注目されていたんだなぁということがわかったからです。

 

 

 動画ではこのレコードのジャケットが使われていますが、収録されている曲目は、必ずしもこのレコードの内容とは一致しないのは、この動画作成者のいつものパターンのようです。

 

 

 個人的には、レコード棚の奥で眠っていたレコードがこうして気軽にYouTubeで聴けるようになったと言うのは嬉しい限りです。この東宝レコードは1970年代の半ばにはもう活動を休止していたような気がします。 そんなことで懐かしくなり取り上げてみました。

 

 この中古レコードは下記で取り扱っているようです。

 

https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC-%E5%8D%97%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E6%B4%8B-%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%AB%E3%83%AB%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%A0-12

 

 

 

 

 

IGアリーナ見参!!

 

 

 天気はあまり良くはなかったのですが、風もあって気温はそれほど暑くなかったので入場まで並ばされましたが苦痛では有ませんでした。

 

 

 午後一時からの入場ということで、ちょうど1時ごろ着いたのですがすでに長蛇の列でした。使用性たちは午前中のオープニングセレモニーには忠誠に外れていたので、その会場の変更作業などもありこの時間の入場になりました。本来のオープンは7月の大相撲名古屋場所の7月13日なので会場周辺はまだ工事中で地下鉄の出入り口もまだ完成していません。そんなことで、行列は北側の以前名城公園プールのあった方にできていました。そう、南側は間で工事中の箇所が多く、とても並べるようなスペースがないのです。小生たちがついたのはちょうど係の人がカウンターで2000人をカウントしているところでした。

 

 

 今回のイベントは座席指定のないフリーでの入場ですからこんな混み具合になるのでしょう。

 

 

 まあ、多分本番でも実際の入場口は2Fの「dCARD」ゲートになるのでしょう。つまりはこの長い階段を登らないと辿り着けません。で、隈研吾氏の設計によるこの外観の木を使ったデザインはそうそうに木が腐ってメンテナンスが必要になるのではないでしょうか、気になります。

 

 

  docomoが協賛しているということで、電子チケットはdocomoのIDを持っていないと入れません。小生もこのためにdocomoカードに入会しIDを作りました。そして、会場内の決済は全て電子マネーでないと支払いができません。つまり現金を持っていても飲食すらできないのです。飢えます。

 

入口周辺を何重にも折り返して並ばされました。

 

 

 さて、アリーナ内部です。ゲートから直にはアリーナ内部には入れません。ただの壁があるだけです。左右に分かれて入ります。

 

 

 

 

 この日、15時15分からは、日本のトップアスリートだったスケーターの方々のトークショーが開催されます。ですから、先方の席から埋まっていきます。立って並んでいるのはアリーナ席に入りたい人の行列です。

 

 

  

 

 

 

 この日はほとんどの飲食店がテストオープンしていました。右端にオーダーを受け付ける端末が設置されています。オーダーはすべての支払いが電子マネーになっています。現金は受け付けてくれません。

 

 

 アリーナのコンコースの天井には、木陰天井がデザインされ木を使ったお隣の名城公園との連続性を演出しています。

 

 

 飲食店のメニューはケースナック的なものが多く、本格的な食事は難しいようです。長時間の感染なら、まずは腹ごしらえをしてから鑑賞するのがいいんでしょう。

 

 外壁のデザイン

 

 こちらは注文したガーリックシュリンプとコーラです。

 

 

 だいぶアリーナが混み合ってきました。ステージ席も既に着席になっています。この1階フロアは自由に降りて、反対側と行き来ができるようになっていました。テストオープンならではの光景でしょう。 

 

 

 2階からは1番西側の扉を開けると外に出られるようになっています。まだ名城公園本体のほうの付近は土がむき出しになっていて整備中です。

 

 

 1階のアリーナに降りてみました。下はコンクリートの床ですが、12月に開催されるスケートのファイナルグランプリでは、ここが一面氷になります。めちゃくちゃ広いコートになるのではないでしょうか。

 

 

東側では、トップアスリートたちによる Ninja Games」というアトラクションも開催されます。

 

スクリーンに映し出されたI Gアリーナのロゴ 

 

パノラマで会場を映してみました 

 

北側へ移動します 

 

 こちらにはサブアリーナがあります

 

サブアリーナには、来年のアジア競技大会のマスコットが登場していました 

 

CBSの人気番組Sasukeのアトラクションも設置されていました 

 

 走って壁を駆け上がるゲームが大人気でした

 成功するたびに、お客様からは盛大の拍手が起こります

 

 世界陸上のMCの織田裕二さんのパネルも写真スポットとして人気でした

 

 

 愛知県では、華丸しも開催されると言うことで、そのPRのブースもありました

 

 アリーナ右側の4階席からの眺めです

 

 よく利用する名城公園フラワープラザの周囲は、まだまだ地面がむき出しで工事中でした

 

 7月の正式オープンまでには全部整備されるのでしょう

 

 メインアリーナでは、ストリートファイターたちのアトラクションが始まります

 

 若者からはやんやの喝采でした

 

 シートベルトほどの幅のストラップで、ジャンプするアスリート

 

 

 

 

 

 

 

 15時15分からはトークショーが始まりましたが、写真撮影は禁止ということで写真はありません。第1部は荒川静香、高橋大輔、村本哉中、島田麻央というメンバーで客席は満員でしたが、第二部の鍵山優真、鈴木明子、村上佳菜子、上薗恋奈のメンバー方がトーク的には面白く楽しませていただきました。12月のグランプリファイナルで誰が登場するのか今から楽しみです。

 

 

 

 

取りこぼしの展覧会4

 

第47回BAK展

 

 尾北地方を中心に活動しているメンバーによる抽象画とアニメ画を中心とする団体の展覧会です。

 

祈り 立松真美子

 

無関心 稲垣美晴

 

情景 野田秀樹

 

CAPRICE - 2032 洞田和雄

 

作品A   黒瀬道則

 

作品B  黒瀬道則

 

夢は静かに 伊藤美栄子

 

時を紡ぐ I 中山昌明  

 

ファンタジー I   宮下利彦

 

ファンタジー II   宮下利彦

 

アニメ掛け軸

 

徳川家康 小松姫 織田信長と帰蝶 小島千枝

 

現代美術1993 ホールI   野村とも子

 

現代美術1993 ホールII   野村とも子

 

求めないno.4   洞田数園

 

深呼吸 黒田皇

 

 

惑星 河田晃有

 

宇宙 河田晃有

 

屍 吉岡浩徳

 

 

殻から脱出する 

 

魂 谷口成

 

 

第61回中部一陽展

 「一陽展」は一陽会が年に一度開催する、新しい美術を推進し、尖鋭な未完成を推薦する美術公募展です。新人作家の芸術活動を推進している主催者の中部一陽会、絵画、彫刻の作品を展示しています。

 

共棲 山田芳之

 

みずぎわ 山田芳之

 

振付 吉村雅利

 

消滅する記憶 小畑恭子

 

時間との対話"24   西脇義照

 

風薫る 松原美幸

 

奥入瀬 小藪達也

 

形原漁港 小藪達也

 

おもちゃ箱 坪内哲也

 

我が家の守り神 河田克明

 

陽光II   山田晃平

 

考え 日高一樹

 

蟹王 大島満男

 

福王神社御神木 佐々木美樹子

 

SAKURA I   近澤美穂子

 

剣道 I  上田多津子

 

 

森のはじまり 林徳和

 

コ・ムサイの朝 加藤美千代

 

 

Classic Pose 杉本洸世

 

 

 

 

マリナーの「四季」

 

曲目/

ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》 - 和声と創意への試み 作品8から

協奏曲 第1番 ホ長調 RV269《春》

1.第1楽章: Allegro   3:12

2.第2楽章: Largo e pianissimo sempre   3:30

3.第3楽章: Danza pastorale. Allegro   4:37

協奏曲 第2番 ト短調 RV315《夏》

4.第1楽章: Allegro non molto   5:50

5.第2楽章: Adagio - Presto   2:36

6.第3楽章: Presto   2:49

協奏曲 第3番 へ長調 RV293《秋》

7.第1楽章: Allegro   5:00

8.第2楽章: Adagio molto   2:55

9.第3楽章: Allegro   3:27

協奏曲 第4番 へ短調 RV297《冬》

10.第1楽章: Allegro non molto   3:18

11.第2楽章: Largo   2:19

12.第3楽章: Allegro   2:57

 

ヴァイオリン/アラン・ラヴディ

指揮/ネヴィル・マリナー

演奏/アカデミー・オブ・セントマーティン・イン・ザ・フィールズ

オルガン、ハープシコード/サイモン・プレストン

 

録音/  1969   セントジョーンズ・スミス・スクエア

P:マイケル・ブレナー

E:スタン・グッドール

ロンドン SLA(A)1020 原盤argo

 

 

 初出は1971年ですが、当時はこのSLAシリーズは2,300円もしたので指を咥えて見ていただけでした。クラシックの沼に入りかけて痛みでは2,300円あれば1000円盤が2枚買えてまだお釣りがきますからねぇ。中古店でもベストセラーだった意・無地地番はゴロゴロしていましたがなかなかこのマリナー盤は買うことができませんでした。まあ、CD時代にはこの録音も廉価版として発売されていますから所有はしていますが、このレコードジャケットを見つけた時は狂喜しました。で、びっくりしたのですが、この四季のイ・ムジチ盤にはスコア付きがあったことは知っていたのですが、なんとこのマリナー盤にも四季のスコアがついていたんですなぁ。で、こちらは縮小版ですがソネットもちゃんと記載されています。

 

 

 このアルバムには吉田秀和氏が「アカデミーの四季をめぐって」というエッセイを書いていて、この当時としては装飾音多めのこの演奏をこれこそバロック音楽だ、と言って賛辞を述べているし、その装飾音のあり方について、今度は朝妻文樹氏が即興の付け方を解説しています。まさに、この時代でもジャズのような即興が使われていたんですなぁ。そして楽曲解説は今度は海老沢敏氏がインナーで言えばジャケットサイズの両面を使って細かく解説しています。とどめは、村田武雄氏がマリナーとアカデミー室内管弦楽団の編成と成り立ちについてこれまた詳しく書いています。ということで、8ペー度分の読み物がついて、そこに「四季」の楽譜がプラスされているという豪華アルバムです。

 

録音当時のアカデミーのメンバー

 

 マリナーは、イ・ムジチがそうであるように、ドイツ的な腰の低いサウンドを求めていません。颯爽としたテンポで小君よく曲を進めています。通奏低音としてのチェンバロの即興性をベースにインテンポでぐいぐい前進していきます。それはソロを務めるアラン・ラヴディにも徹底していています。あのイ・ムジチの演奏ではアーヨのレガートを使った演奏が特徴でしたが、マリナーは歯切れの良いリズムで、今改めて聴いてみると、意外と早い楽章はヴィヴラートも控えめで春の第1楽章などは一気にコーダまで突き進んでいます。

 


 

  多分 今聴いても十分に新鮮な演奏でしょう。この夏からはさらにチェンバロが自由闊達に即興演奏を繰り広げています。いま聴けば、なんのことはないけれど、当時はびっくりするくらいに新鮮だった記憶があります。バロックの演奏に装飾を取り入れるというのは、今は普通ですが当時は大変に新鮮に聴こえました。それでいて全体の印象は、イタリア風味のイ・ムジチとは対照的に、すっきり爽やか。

 

 

 それにしてもサイモン・プレストンのチェンバロは生き生きとしています。

 

 

 

「冬」の一部分をスル・ポンで演奏させたり、第2楽章と第3楽章は雰囲気を変えてオルガンで演奏しています。プレストンはこちらの方が本業でしゃれた伴奏になっています。第1楽章との対比は際立っています。