モートン・グールドのカルメン | geezenstacの森

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モートン・グールド/カルメン組曲

オーケストラのための歌劇「カルメン」

 

曲目/

歌劇「カルメン」[オーケストラ版]

1.前奏曲 2:36

2.プロローグ    1:29

3.街の子供たち    2:28

4.歌タバコ工場の女たち    1:36

5.ハバネラ     2:41

6.手紙の場面(母の便りを聞かせてよ)   1:28

7.セギディーリャ    1:55

8.第2幕への間奏曲    1:44

9.ジプシーの踊り    4:16

10.闘牛士の歌    2:26

11.タンブリンの歌    1:47

12.花の歌    4:10

13.第3幕への間奏曲    2:52

14.歌密輸入者の行進    2:12

15.カルメンのアリア(占いの場面)    2:42

16.ミカエラのアリア    2:24

17.歌第4幕への間奏曲    2:17

18.行進曲と合唱   1:17

19.ドン・ホセとカルメンの二重唱    2:25

20.フィナーレ    1:28

 

指揮/モートン・グールド

演奏/モートン・グールド管弦楽団

録音/1960/02/22,23   ニューヨーク、マンハッタン・センター

P:ジョゼフ・ハビッグ

E:ルイス・レイトン

 

RCA RGC-1149(VICS-1445)

 

 

 RCAから発売された「グランプリ1000クラシカル」シリーズは 1972年9月5日に一挙40枚が発売されました。当時のRCA盤はほとんど魅力がなくほとんど職種が伸びませんでした。初期のこのシリーズで購入しているのはドラティのシベリウス交響曲第2番、これは各社の廉価版で初めて投入された曲目だったからです。あと、リアルタイムで購入したのはモートン・グールドの「天使の夢」と題されたものと、ビーチャムの「メサイヤ」のみでした。

 

 オイルショック以後は1300円板に値上がりしましたが、相変わらず目ぼしいものはありません出た。その仲でチョイスしたのがこの同じくモートン・グールドの「カルメン組曲」でした。普通はビぜーの編んだ第1、第2組曲ですが、ここではオペラのストーリーに合わせて曲が配列されています。また、アリアもオーケストラに置き換えてトランペットやホルンなどの金管が高らかに旋律を歌い上げています。


 そんなことで通常の組曲とは一味違う、モートン・グールド自らがアレンジした、オーケストラ版によるオペラ「カルメン」のエッセンスを味わうことができます。つまり、1960年に録音された当アルバムは、グールド自らがビゼーのオペラ「カルメン」の有名曲を取り出し、オーケストラ演奏用に全20曲にアレンジしたいわば「オーケストラ版のいいとこどり」で、ビゼーのオリジナルのオーケストレーションを基本に、M.グールドらしいアレンジを施しており、45分間でこのオペラのエッセンスを味わうことができるようになっています。ただ、この日本盤ジャケットデザインで損をしています。全くカルメンをイメージすることができませんからねぇ。オリジナルは下記でカルメンの狡賢さをうまく表出しています。

 

 

 オリジナルはリビング・ステレオシリーズで発売されていますが、正当なクラシック作品ではないということでボックスセットには収録されていません。これはモートン・グールドがもっぱらセミ・クラシックやイージー・リスニングの世界で活躍していたからでしょう。ただ、

グールドは作曲家としては「アメカン・サリュート」や「ラテン・アメリカン・シンフォニエッタ」などが知られています。

 

この録音のヒズ・オーケストラは本録音用に集められたものですが、ニューヨークのフリー奏者74名で結成され、いずれも腕利なので、録音用とは思えない卓越したアンサンブルを聴かせてくれます。 録音は1960年ですが、年代の割には音は良いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここからはレコードのB面です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下はレコードです。