名古屋市民会館の閉館と
名フィル名曲コンサート
市民会館で演奏する名フィル
10月30日、名フィルが2026-2027シーズンラインナップを発表しました。その名フィルの名曲コンサートは金山にある名古屋市民会館で開催されています。現在はネーミングライツで「Niterra日本特殊陶業市民会館」が正式な名称です。その市民会館は2028年3月末に閉館し、新たな劇場に建て替える予定です。そんなことで名フィルは閉館までの2シーズンで交響曲でカウントダウンするという冗談みたいな一風変わった画企画をラインナップしています。
タイトルも「カウントダウンシンフォニー」で2026-2027シーズンは5月にショスタコ10で始めて、8月にブル9、9月にドヴォ8、12月にシベ7、27年3月にチャイコ6というスケジュールです。まあ、作曲家がダブらないように、しかも定期との兼ね合いがありますからこういうラインナップなんでしょうが、なかなか絶妙な選曲です。第10番には苦肉の策でモーツァルトとショスタコーヴィチの10番を揃えるというなかなかありそうもない組み合わせです。古典は以前の交響曲の選択は難しいものがありますから、モーツァルトの交響曲第10番なんてプログラムに登るのも稀有ではないでしょうか。以下が決定文の中身です。
第101回 カウントダウン・シンフォニー10〈モーツァルト&ショスタコーヴィチ〉5月29日(金)18:45 出演下野竜也(指揮) プログラム▊ モーツァルト:交響曲第10番ト長調 K.74 |
第102回 カウントダウン・シンフォニー9〈ブルックナー〉8月26日(水)18:45 出演ゲオルク・フリッチュ(指揮) プログラム▊ モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番変ホ長調 K.271『ジュノーム』* |
第103回 カウントダウン・シンフォニー8〈ドヴォルザーク〉9月24日(木)18:45 出演川瀬賢太郎(指揮/名フィル音楽監督) プログラム▊ ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調 作品104, B.191* |
第104回 カウントダウン・シンフォニー7〈シベリウス〉12月1日(火)18:45 出演尾高忠明(指揮) プログラム▊ シベリウス:交響詩『フィンランディア』 作品26 |
第105回 カウントダウン・シンフォニー6〈チャイコフスキー〉2027年3月17日(水)18:45 出演アドリアン・ペルション(指揮) プログラム▊ チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品35* |
そして2027-2028シーズンは5番からカウントダウンですな。そこで、2027-8シーズンの曲目を予想してみました。定期演奏会は「ドラマ」という切り口で組まれていますが、当然定期にも交響曲は登場するのでそれとダブってもいけません。となるとこんなものでしょうかねぇ。古今の名曲の中から作曲家がダブらないような選択となると、
第5番 マーラー/交響曲第5番
第4番 メンデルスゾーン/交響曲第4番「イタリア」
シューマン/交響曲第4番
第3番 ベートーヴェン交響曲第3番
サンサーンス/交響曲第3番
第2番 ポロディン/交響曲第2番
第1番 ブラームス/交響曲第1番
プロコフィエフ/交響曲第1番
なんてところが妥当なところでしょうか。交響曲の2本立てはなかなかヘビィですが、たまにはこういう組み合わせのプログラムも面白いのではないでしょうかねぇ。想像するだけでワクワクします。
全体はこんなスケジュールです。
名フィルの名曲シリーズはここ数年シーズン券を購入していますから、あと2年は続けようと考えています。

