ビートでジャンプ Up-Up And Away In My Beautiful Balloon | geezenstacの森

geezenstacの森

音楽に映画たまに美術、そして読書三昧のブログです

不思議なレコード-ビートでジャンプ

Up-Up And Away In My Beautiful Balloon

 

曲目

1.Casino Royale    

2.Hot Jalapeno    

3.Sound Of Music    

4.Georgy Girl    

5.Up-Up And Away (My Beautiful Balloon) (ビートでジャンプ)   

6.I Got Rhythm    

7.The More I See You    

8.Somewhere My Love (Theme From Doctor Zhivago)    

9.Born Free    

10.Music To Watch Girls By (恋は素早く)

11.Der Wiener Winner

 

P:George Garabedian

 

Mark56 Records – 545

 

 

 タイトル曲は1967年、米国の黒人コーラスグループ「フィフス・ディメンションのヒット曲となった。「ビートでジャンプ」です。こんな曲でした。下はパンアメリカン航空で使われたものです。

 

 

 第一弾は、フォー・トップス風のリズム・アンド・ブルースを目指し、「I'll Be Lovin' You Forever」をリリースしたが不発に終った。そこで、プロデューサー ボーンズ・ハウは、急遽、コーラスを重視した「黒いママス&パパス」(Black - Mamas & Papas)」路線に変更。1967年、ママス&パパスの「青空を探せ(Go Where You Wanna Go)」をカバーさせた(同曲はママス&パパスとしては不発)。これが全米ポップス・チャート(ビルボード)16位へ躍り出る大ヒットになった。続いて、当時、まだ無名だった作曲家ジミー・ウェッブの「ビートでジャンプ(Up, Up and Away)」をリリースすると、全米7位を記録、グラミー賞最優秀レコード賞等4部門を受賞することになりました。この「ビートでジャンプ(Up, Up and Away)」はトランス・ワールド航空、パンアメリカン航空、トランスオーストラリア航空 のCMソングとして使われていました。

 

 

 不思議なレコードで、まず演奏者がどこにも明記されていません。そして、いろいろなバージョンが存在することです。このアルバムは上の写真の「Der Wienerschnitzel」というホットドッグショップの販促として使われたものです。ジョージ・ガラベディアンがプロデュースしたこれらの音源は、Mark56 Records によって複数の企業のアルバムに収録されていました。例えば、「Chili, Mustard, And Kraut」は、アルバム「Squirt Soda」では「Tequila and Squirt」として収録されています。また、「ピザ・イン」では11曲目が「Pizza in」というタイトルに置き換えられています。

 

 

 

 ハーブ・アルパートとティファナブラスが当時流行していて、彼らのアメリアッチスタイルがここでは使われています。多分スタジオ・ミュージシャンを集めて演奏したアルバムなのでしょうがなかなかセンスの良いアレンジをしていて結構楽しめます。

 

 

 そして、これがその音源です。

 

 

 こういう企業とタイアップしたレコード、シングル盤では結構ありましたがLPとなると結構珍しかったのではないでしょうか。日本ではHONDAが一時期「プレリュード」の販促でカラヴェリの音源をシリーズで出していたのが思い出されます。