リーダースダイジェスト 2
ヘンリー・マンシーニ
アカデミー・ワールド
曲目/
1.ムーン・リバー - Moon River
2.慕情 - Love Is A Many Splendored Thing
3.風のささやき - The Windmills of Your Mind
4.ボタンとリボン - Buttons and Bows
5.ジジ - Gigi
6. モナ・リザ - Mona Lisa
7.春の如く - It Might As Well Be Spring
8.日曜はダメよ - Never on Sunday
9.ケ・セラ・セラ - Que Sera Sera
10.愛の泉 - Three Coins in the Fountain
11.シークレット・ラブ - Secret Love
12.いそしぎ - The Shadow of Your Smile
指揮/ヘンリー・マンシーニ
演奏/ヘンリー・マンシーニ・オーケストラ、合唱団
19S-11 : 日本ビクター株式会社 / リーダーズ・ダイジェスト
昨日あげた「風とともに去りぬ-永遠のスクリーン・ミュージック120」のおまけについていたのが上の2枚のアルバムです。で、今回取り上げるのは「マンシーニ・アカデミー・アルバム」で、もう一枚は「枯葉」というアルバムになります。
マヘンリー・ンシーニは1924年4月オハイオ州クリーブランド生まれ。幼い頃からピッコロを習い、続いて、様々な楽器を習得していきました。ハイスクール卒業後、ジュリアード音楽院に進学し、その後、テックス・ベネキー楽団でピアニスト兼アレンジャーとして働き、次にはユニバーサル・スタジオで音楽スタッフとして活躍します。50年代~60年代のかけて100本を越す映画音楽に携わっています。そして、1958年から音楽を担当したTV『ピーター・ガン』ではグラミー賞を受賞します。さらに61年には映画『ティファニーで朝食を』で使われた「ムーン・リヴァー」でオスカーを獲得し、名実ともに20世紀を代表する映画音楽家となりました。そして、1994年6月にカリフォルニア州ビバリーヒルズで亡くなっています。まあ、アメリカンドリームを具現化した一人でしょう。
マンシーニが受賞したオスカーは、
1961年「ティファニーで朝食を」歌曲賞、劇・喜劇映画音楽賞
1962年「酒とバラの日々」歌曲賞
1982年「ビクター/ビクトリア」音楽(編曲・歌曲)賞
というものでした。つまりは歌曲によって受賞しているのです。作曲ではなかったんですなぁ。で、このアルバムもその歌が入っている録音というわけです。マンシーニは都合3枚分のこのアカデミー賞の受賞作を録音を残し、これはレラを抜粋した一枚というわけです。ですから一般には市販されていません。
このおんげなも前日に取り上げたRainDrop5588がアップしていますが、これまた曲順はレコードの順番とは違うものになっています。アルバム分は2つのファイルでできていますが、なぜか「いそしぎ」だけが収録されていないという変則的なものになっています。最初の6曲が下の映像に含まれています。このRainDrop5588さんはオーディオにも凝っていると見えて、この音源は日立のローディに搭載されていたMT-23というカートリッジで再生された音源になっています。最初はその「ティファニーで朝食を」のテーマ曲、「ムーン・リバー」が収録されています。映画の中では主演のオードリー・ヘップバーンがギターをつまびきながら歌っていました。でも、実際にヒットしたのはアンディ・ウィリアムズが歌ったレコードで、この曲は彼の代表曲になっています。どちらかというと全体に小編成のオケにピアノをメインとした編成にコーラスが加わるというスタイルで演奏されています。1960年代末から70年ごろにかけてアメリカではレイ・子に不スタイルの合唱を取り込んだ演奏が主流になっていました。パーシー・フェイスも当時はそういうスタイルをとっていました。
全体にジャジーなスタイルをとりながらマンシーニはピアノを弾きながらこれらの曲を演奏しています。「春の如く」や「ケ・セラ・セラ」はそんなスタイルで、「日曜はダメよ」ではドラムの音に弦はピチカート奏法で異国情緒を盛り込みながら粋なアレンジを聞かせます。
さて、上の音源からカットされている「いそしぎ」です。なぜこの曲がオミットされたかというと、この曲耳コーラスが入っていないからなのです。元々は「マンシーニ67」というビッグ・バンド編成のアルバムに含まれていた曲で、トロンボーンとピアノが絡むというジャジーな演奏になっています。小生はこういうアレンジの演奏の方が好きですねぇ。





