ノイマンのシンフォニエッタ | geezenstacの森

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ノイマンのシンフォニエッタ

 

曲目/ヤナーチェク
シンフォニエッタ

1.アレグレット 2:14

2.アンダンテ 5:36

3.モデラート 5:01

4.アレグレット 2:55

5.アンダンテ・コン・モート、アレグレット 7:07
タラス・ブーリバ

6.アンドレイの死 8:36

7.オスタップの死 5:14

8.予言とタラス・ブーリバの死 9:10


指揮/ヴァーツラフ・ノイマン

演奏/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1982/06/05,066,25  プラハ、芸術家の家(ルドルフィヌム)

 

スプラフォン  COCQ85399

 

 

 スプラフォンに残されたヤナーチェクの録音は、おらが国の作曲家ということもありどれも素晴らしい録音になっています。ノイマンとチェコ・フィルはデジタル時代に突入して最初にスプラフォンにこのシンフォニエッタを録音しています。スプラフォンとしてもアンチェルの名盤の跡をこのノイマンに託したのでしょう。確かにこり録音は優秀です。アンチェルで気になっていたティンパニのバランスもここでは全く気になりません。音の抜けもよくバランス的には文句はないでしょう。最近取り上げた演奏のタイミングは以下のようになっています。

 

シンフォニエッタ                    

                            1      2      3      4      5

アンチェル/チェコフィル     2:10       5:25    4:45    2:45     6:40

ノイマン/チェコフィル      2:14       5:36    5:01  2:55     7:07

イーレク/ブルノフィル      2:12    5:36    4:38     2:41     6:18

マッケラス/ウィーンフィル    2:17    6:08    5:22     3:01     7:07

 

 

 

 小生のディフェクトスタンダードはアンチェルですが、この表で見ても明らかなようにイーレクと並んでアンチェルの演奏が小君良いテンポで演奏されていることがわかります。それに比べてアンチェルは中庸を狙っているというか普通の店舗で演奏されています。そう、音は綺麗なのですが、音を置きにいっている印象なのです。

 

  この作品の過去の名盤には「アンチェル」や「セル」等がありましたが、ノイマンは彼らほど個性的ではなく、作品の魅力をバランスよく引き出しています。まさにハメを外さない的確な表現なんでしょう。ただ、面白みはありません。このブログでも、あまりノイマンを取り上げていないのはそんなところが物足りないからです。彼のドヴォルザークも然りで、コシュラーやペシェくは交響曲全集を所有していますが、ノイマンは数枚程度です。この演奏も、模範的な演奏で何度聴いても飽きることがないという意味では所有していてもいいのでしょうが、感動とは程遠い位置にあります。一つ特徴を挙げるなら音はいいということです。過去にSACD版も発売されたようですが、買うならそちらの方がいいのかもしれません。