名古屋国際会議場
サンクスコンサート
出演:愛知工業大学名電高等学校吹奏楽部
『センチュリーサンクスバンド』(名古屋市内中高吹奏楽部有志)
ゲスト:サックス奏者 織田浩司“オリタノボッタ”さん(BIG HORNS BEE 米米CLUB)
司会:オザワ部長さん(世界でただ一人の吹奏楽作家)
主催:名古屋国際会議場(指定管理者 コングレ・名古屋観光コンベンションビューローコンソーシアム)
協力:愛知工業大学名電高等学校、愛知県吹奏楽連盟、東海吹奏楽連盟 特別協力:名古屋市
協賛:ブレーン株式会社
後援:一般社団法人全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社
19日は名古屋国際会議場センチュリーホールでの最後のコンサートが開催されました。1990年にオープンした国際会議場は1989年に開催された名古屋デザイン博の時に建設されたメインテーマ館の白鳥センチュリープラザを再整備したものです。ということでは35年も経過しているんですなぁ。ということでこの2月から2年2ヶ月間かけてオーバーホールが決まっています。そんなことで閉館最後のコンサートになったわけです。毎年は前年のクリスマス時期に愛工大名電の吹奏楽部のコンサートが企画されていたのですが、今年度は今回のコンサートがそれを兼ねて開催されました。そして、このコンサートは同時にYouTubeでライブ配信されました。
この日のコンサートは次のプログラムで開催されました。
第1部は例年のコンサートのように愛工大名電の吹奏楽部のステージだした。曲目も、例年披露される名電のお箱ナンバーが並びます。最初は「ゴールデン・シュビレーション」が演奏されました。この作品は愛知工業大学名電高等学校吹奏楽部 第50回記念定期演奏会 委嘱として2014年に作曲されたもので、同バンドによって2015年1月に名古屋国際会議場センチュリーホールにおいて世界初演されました。そういう意味ではオープニングにふさわしいものです。
続く「HAPPY」は手拍子の入る曲でサインボードを掲げる演出も定番です。
3曲目は初めて耳にする曲で「ディズニー・メロディ・リターンズ」という曲でした。それもそのはず、楽譜が昨年の5月に発売されたばかりの曲です。こんな曲のメドレーになっています。
小さな世界
ハイ・ホー
ララルー
いつか王子様が
ミッキーマウス・マーチ
カラー・オブ・ザ・ウィンド
美女と野獣
次の「ディスコ・キッド」は1977年の第25回全日本吹奏楽コンクールの課題曲でした。今でも人気のある曲で、金管の高音範囲がまだ制限されてない時代の課題曲だから華やかです。テーマが演奏された後掛け声が入り、「ディスコ」と叫ぶのですが今回はこの部分が「ナゴヤ」に置き換えての演奏でした。下は通常版の演奏です。
ここで、名古屋国際会議場の中谷館長が登場し挨拶がありました。そして、館長が今でも野球が好きで現役のピッチャーをしているということで、館長に捧げる「アフリカン・シンフォニー」が演奏されました。名電が甲子園で演奏するときは4万バッターのテーマになっている曲です。ただ、実際の応援歌としてのバージョンではなく、三浦秀秋氏の編曲バージョンなので原曲の持つ冒頭のドラムが聞こえてこないのでちょっと失望しました。ここはやはり、ヴァン・マッコイのオリジナル版がいいですなぁ。
館長
そして、第1部の最後も明電の十八番「ディープ・パープル・メドレー」で締められました。
指揮の伊藤宏樹氏
第1部と2部の休憩の時間は全国の学校から寄せられた声が流されていました。
第2部はこのコンサートのためだけに名古屋市中の中学高校に呼びかけたメンバーによる「センチュリー・サンクスバンド」による演奏から始まりました。昨年の12月からわずか4回の練習でこの日のコンサートに漕ぎ着けています。いゃあ、レベルが高いですねぇちなみに中学生24名、高校生76人の100名からなるビッグ・バンドです。難曲の「WISHES!」やアルフレッド・リードの「アルメニア・ダンス・パート1」などを難なく演奏するのですから。
最初の「WISHES!」は正しくは「WISHES!~when the wishing bell rings~」というタイトルで、「希望の鐘がなる時」という意味だそうです。曲は授業終了の鐘が鳴るところから始まります。
主要パートには名電の部員が配されサウンドを引っ張ります
下は13年前の名電による「アルメニア・ダンス パート1」です。初々しいです。
そして、3曲目の「銀河鉄道999」では米米クラブなどでも活躍する織田浩司氏もサックスで参加して楽しいステージを繰り広げました。下の音源は吹奏楽好きのソロを務めたオリタ・ノボッタ氏が式をした演奏です。
最後は、このオリタ・ノボッタ氏がソロを努めて、「オズの魔法使い」から「オーバー・ザ・レインボー」、そして「セプテンバー」とさすがプロらしく観客を巻き込んでコンサートを盛り上げてくれました。そして、以後はなんと言っても米米クラブの「浪漫飛行」で見事に締まりました。
お決まりのアンコールの1曲目はなんとキャンプファイヤの定番曲?「今日の日はさようなら」でした。最後はサンクス・バンドのメンバーも登場し、ステージの下や通路まで並んでの壮大な演奏となりました。
さらに、大トリは吹奏楽の定番曲「宝島」で明るく終わりました。この曲では司会を担当したオザワ部長も楽器を持って登場し全員で演奏を楽しみました。
ちょうどそれにふさわしい音源が見つかったので貼り付けておきます。昨年の5月に開催された名古屋国際会議場センチュリーホールでのドリームコンサートの様子です。
それでは2027年4月にまた会いましょう!!