新年から散財生活 2 | geezenstacの森

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新年から散財生活 2

 

 年末2日続けてコンサートがありましたからもちろん2日目はポップス関係も捕獲に出かけました。ということでゲットしたのは下記の4点5枚のレコードです。

 

 

 左の上は好きなジャンルの一つイージーリスニングのLPでノーマン・キャンドラーオーケストラの「愛の夜明け」というタイトルのアルバムです。1974年に発売されたということで、早速SX-74というノイマンの最新型のカッターヘッドでカッティングされています。ミュンヘンフィルのメンバーを主体に編成されたポップスオーケストラで、ヴァイオリン24人、ヴィオラ8人、チェロ8人をはじめとする総勢80人で構成されたオーケストラです。このアルバムはノーマン・キャンドラーの4枚目のアルバムとしてリリースされました。片面に7曲づつの14曲も収録されています。さすがテルデックの制作は意表をついてきています。


 

 

 右上はユーミンのアルバムで「昨晩お会いしましょう」というタイトルのものです。ユーミン12枚目のオリジナルアルバムです。このジャケットには表にはレコード番号とロゴ、裏面には発売元の東芝EMIのクレジットしか印刷されていません。ジャケット自体が芸術になっているもので、タイトルはオペラ『椿姫』からヒントを得ています。さらに、このジャケットはイギリスのデザイン・フートグループの「ヒプノシス」が手がけ、ユーミンに後ろ姿が似たモデルを起用しています。アイスランド・ロケで製作され、デザイン提案された絵コンテのうち最後まで迷ったもう一つのジャケット案は、同時期に発表されたピンク・フロイドの『時空の舞踏』に採用されたといいます。ということで、このアルバムは今までのユーミンのアルバムジャケットデザインとは一味違います。なをこのアルバムから17作連続してオリコンで、オリジナルアルバムが最高位1位を獲得するという快挙を成し遂げています。ユーミンぜつ長期の先駆けとなるアルバムで、アルバムには「守ってあげたい」、「カンナ8号線」、「タワー・サイド・メモリー」、「A Happy New Year」などが含まれています。

 

 

 左下は2枚組です。1971年に発売された「世界ポピュラー音楽大全集」の第2巻として発売されたもです。日本ビクターが全20巻のシリーズとしてレコード店経由で発売したものです。日本ビクターの最後の抵抗だったのでしょうかねぇ。以降は出版社主体で書店経由で発売される形式に変わっていきました。流通ルートの規模が違いますからねぇ。このモダン・ジャズ編はRCAのソースを使ってジャズのメイナンバーを収録していますが、何せ持ち駒が限られています。アート・ブレーキーやソニー・ロリンズ、ポール・デズモンド、J.J.ジョンソン、そしてゲーリー・バートンというコマしか用意できていません。

 

 

 最後の一枚は小椋佳がサトウハチローの詩に曲をつけ、それをボニー・ジャックスが歌ったというアルバム「オレンジ色のランプ」というアルバムです。ただ、このアルバムは存在すら知りませんでした。1977年に発売されたようです。このレコードについては詳しい情報はありませんが、A面の1曲目は小椋佳氏のオリジナルになる「渺々と」という曲も収録されています。これは「びょうびょうと」と読み、サブタイトルに「サトウハチローさんの遺作集に寄せて」とついています。多分この曲はこのレコードしか聴けない曲でしょう。ちなみにこんな曲が収録されています。

A:

1) 渺々と (サトウハチローさんの遺作集に寄せて)

2)心を こまかく ふるわせる

3) 何とも それが いぢらしい

4) わたしは北国 津軽の子

5) なにもかもつまらない

6)あの子はあしたの顔してる

7) オレンジ色のランプ

B:

1)林の中に限る

2)その指が その指が

3)はじめて来た町なのに

4) しょぼしょぼは似合わない

5)あしただけを願うの

これらの曲はいつもの星勝さんではなく、服部克久氏が編曲していますが、曲調は小椋佳の作品そのものです。ただ、このアルバムの曲はひとつもYouTubeにはアップされていません。ということで、ボニージャックスの歌う「おなかの大きな王子様」です。

 

 

 そして、サトウハチローの曲といえば「小さい秋見つけた」ということでこちらも貼り付けました。

 

 

 さて、ここからは余談です。久しぶりに小椋佳の作品を耳にしたついでにこんな映像を見つけましたので貼っておきます。

 

 

そして最近の記事にはこんなものもありました。