12月の散財 | geezenstacの森

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12月の散財

 

 今年は一枚もCDを買いませんでした。こんなことは音楽を聴くようになってから人生で初めてです。でも、レコードは確実に今でも増えています。なんといっても小生の音楽人生の原点がレコードだったからです。多分流行のポップスを追いかけていた人はCD時代になってレコードを処分してしまった人がほとんどだと思いますが、クラシックを聴いてきた人、さらにはオーディオマニアであった人はCDを聴きつつもレコードも聴いていたのではないでしょうか。何しろ数百年前の音楽を今も聴いているわけですから、時間軸が違うんでしょうなぁ。

 

 で、今回も基本はクラシックですが何でもござれですから色々なレコードを物色しました。

 

 

  思うに、録音芸術としてクラシック界で最も多くの録音を残したのは誰でしょうか?まぁ普通に考えるならヘルベルト・フォン・カラヤンと言う人が多いと思いますが、いやいやバロックから現代音楽まで多数の録音を残した指揮者と言えば、多分サー・ネビル・マリナーが筆頭ではないかと言う気がします。でもそれと比較しても遜色のない指揮者は、多分ユージン・オーマンディではないでしょうか。 CBSレコードにあって、バーンスタインをしのぐ録音量を誇ったのが友人大マンディです。何しろフィラデルフィア管弦楽団を底スキーから引き継いで40何年間も指揮をし続けたのですから、その録音量は膨大なものになるような気がします。そんな1枚が「だったん人の踊り/ロシア音楽の祭典と」言うアルバムにも現れています。今回入手したのはソニーファミリークラブと言うところが発売していたオーケストラ名曲集的なアルバムの中の1枚です。ここではグリンかや、一方イッポリトフ・イワーノフ、ボロディン、リムスキーコルサコフなどの作曲家の音楽が収録されています。もちろんCBSに録音を残したのはオーマンディの方が多いのですが、このアルバムはバーンスタイン/ニューヨークフィルの演奏も収録されていました。

 

 

 2枚目のアルバムは「モルダウ/華麗なるオーケストラ名曲集2」と題したアルバムです。こちらもCBSの2大指揮者レナード・バーンスタインとユージン・オーマンディの演奏が収録されています。ワーグナーの「ワルキューレの騎行」、スメタナの「モルダウ」、メンデルスゾーンの「フィンガルの洞窟」をバーンスタインだ。シャブリエの狂詩曲「スペイン」、シベリウスの交響詩「フィンランディア」、チャイコフスキーの「スラブ行進曲」をオーマンディが指揮しています。

 

 

 三枚目はオーマンディフィラデルフィアの演奏だけで、アイネクライネナハトムジーク/ストリングスコンサートと大されたアルバムです。万灯のレパートリーの広さを象徴しているようなアルバムで、表題曲のモーツアルト/アイネクライネ、ナハトムジーク、コレルリのクリスマス協奏曲、そしてボロディンのノクターン、グリーグのノクターン、マネーのタイスの瞑想曲、エレジー、そしてバーバーの弦楽のためのアダージョと言う作品を収録しています。

 

 

 オリリッジストリングスは米キャピトルにビートルズのアルバムをたくさん録音していました。なかなか軽快なアレンジで、当時はよく耳にしたものです。このアルバムはそのビートルズの作品をA面にまた往年の名曲をB面に各6曲ずつ収録しています。まぁ永遠の曲はよく知っていますが、B面の曲はちょっと往年の作品ということで、あまり耳にしたことがない曲が並んでいます。でも、こういった曲は聴くのが楽しみです。

 

 

 もう一つ入手したのがリーダースダイジェストのボックスセットです。リーダースダイジェストは世界各国でレコードのボックスセットを発売していました。そのほとんどはRCAレコードとタイアップしたものでした。クラシックからポピュラーまで大量の録音を残していますが、日本では独自にビクターと組んで日本らしい選挙のボックスセットも発売していました。その一つが「100万ドルのヒットパレード」と言うセットで、ここでは日本人アーティストを起用した。日本のヒット曲、さらには世界のスタンダードが名曲そういったものを120曲も収録しているものになります。演奏者も今考えれば非常に魅力的な演奏者が揃っていてエレクトーンの江川、真澄、またコーラスのハニーナイツ。そしてクインとクインテットでの中村8台オーケストラ曲は、当時の日本の著名なオーケストラのトップ奏者を集めた。録音専用の団体のストリングスエマノンやビクターの流効果のバック、オーケストラを務めていたビクターオーケストラ、さらにはジャズクインテットとして活躍していたクラリネットの北村英治またジャズトランペットの福原明テナーサックスの松本英彦コーラスは東京混声合唱団。またハワイアンについてはブルーハワイアンズ、またジャジーな演奏については、トランペットの松本文夫が率いたオーケストラの演奏も収録されています。こういう日本人アーティストで固めたアルバムと言うのも、リーダースダイジェストのセットの中では珍しいものだったのではないでしょうか今回はそういうものを捕獲してきました。