オークションで処分したCDたち 2 | geezenstacの森

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オークションで処分したCDたち

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 BISレコード(BIS Records)は、1973年、ロベルト・フォン・バール(Robert von Bahr)によってスウェーデンのストックホルムのやや北にあるアケルスベルガに設立されたクラシックレーベルです。このレーベル、2023年にアップルに買収されてその翼下に入っています。写真のCDはBISの100枚目のアルバムでフルーティストの「グニラ・フォン・バール」の太陽のフルート」と言うタイトルのアルバムです。まあ、名曲集です。アルビノーニのアダージョのフルート版や、土美湯っシーの「パンの笛」などが収録されています。珍しいのはヨハン・メルヒオール・モルターの「フルート・ダモーレ協奏曲」が含まれていることでしょうか。このCDは以下で紹介しています。

 

 

 

 

 女ぅ気の2枚はCD初期に長岡鉄男の「外盤A級セレクション」で取り上げられたCDです。当時の渋谷タワーレコードで購入したのを覚えています。日ニスとはトーマス・デュイスで、1987年に製作された3トンの重さのあるKlavis Mod.370というとてつもないピアノで録音されたアルバムです。Model 370はそんなピアノの限界に挑戦したモデルで、最も低音の弦の長さはなんと3メートル3センチ。音を響かせて豊かにする響板は一般的なピアノの2倍に相当する2メートル75センチにも達しているとのことで、こんなお化けピアノでした。

 

 

 

 

 

 本家EMIがキャピトルのステレオ初期のアルバムをスタジオシリーズで復活させた一枚です。こういう種類のアルバムはやはりキャピトルの独壇場でしょう。ミクロス・ローザとかアルフレッド・ニューマンを起用してハリウッドボウルオケを使っての古典映画音楽を収録しています。ピアノがレナード・ペナリオということでんなり本気度が伺えます。ガーシュインのセカンドラプソディとかニューマンの「聖衣」、ローザの「キング・オブ・キングス」、「エル・シド」などが収録されています。

 

 

 ガレリアシリーズに投入されているアルヒーフ原盤のアルバムです。ホリガーがアルヒーフにも録音していたとは知りませんでした。そんなこともあり、物珍しさも手伝って購入したものです。アルビノーニの作品7の8曲のオーボエ協奏曲が収められています。1978年に録音されたものと比較的新しく、ホリガーとカメラータ・ベルンは絶妙なアンサンブルを聴かせており,彼らのあたたかく誠実な演奏は,聴き手の心に語りかけてくるものがあります。

 

 

 どう血迷ったか、多分グレゴリオ聖歌のCDがヒットした頃にそんな感じのアルバムだろうと深く考えずに購入したものです。エスペリオン XXI は国際的な古楽アンサンブルです。このグループは1974年にスイスのバーゼルで、カタルーニャ出身の音楽監督ジョルディ・サヴァール、その妻モンセラート・フィゲラス、ロレンツォ・アルパート、ホプキンソン・スミスによってヘスペリオンXXとして結成されています。多分新譜でしたが売れ残っていてセール品になっていたのを購入したのではないでしょうか。

 

 

 今はもうなくなった英ASVのアルバムです。吹奏楽作品を集めていることがめずらしく捕獲した一枚です。イギリスは吹奏楽が盛んですから、ホルストもヴォーン・ウィリアムズも吹奏楽作品を数多く書いています。こういうアルバムはイギリスでしか売れないのでしょうなぁ。

 

 

 ユーリ・テルミカーノフがRCAに録音した「くるみ割り人形」全曲盤です。テミルカーノフがイギリス・デビューを飾ったのは1977年で、その時のオーケストラはロイヤル・フィルでした。指揮者とオーケストラは相思相愛となり、1979年からテミルカーノフはロイヤル・フィルの首席客演指揮者に就任、1992年からはプレヴィンの後任として首席指揮者となり、RCAにもロシア音楽を中心にこのコンビによる多くの録音が残されています。ただ、オーケストラがロイヤル・フィルということであまりセールス的には成功しなかった様です。

 

 

 バーンスタインがEMIに残したアルバムの一枚です。フランスのオーケストラ起用という点でも話題になった、バーンスタイン3回目の「幻想」でした。物珍しさに手を出しましたが、本命はこちらではなく、ミヨーの「世界の創造」を収めたアルバムでした。ただ、EMIは録音がイマイチなのが残念なところでした。

 

 

 こちらもEMIなのですが、ボールトのワーグナーという珍しい組み合わせなのに興味があり、購入したものです。こちらはスタジオシリーズではなく通常のEMIのレギュラーシリーズで発売されたものです。ドイツに留学していたこともあるボールトで彼の演奏したシューマンの交響曲はいたく気に入っていたこともあり、その音楽性に興味がありました。録音もレコードハー時代と違い改善されていてどっしりとした響きのワーグナーを聞くことができました。