オークションで処分したレコードたち 6 | geezenstacの森

geezenstacの森

音楽に映画たまに美術、そして読書三昧のブログです

オークションで処分したレコードたち 6

 

 オークションに使ったデータはフォルダの奥深くに隠れていて、いくつもの階層の下にありましした。行ってみればもう使わないデータですからねぇ。そういえばこんなレコードも持っていたんだなぁと感慨無量です。

 

 米ノンサッチは輸入盤セールではあまり見かけなかったものの一つで、下はアメリカから個人輸入したセットです。カール・リステンパるとはこの「フーガの技法」を2度録音しています。これは2度目のクラブ・フランセ・ドゥ・ディスクに録音したものをノンサッチがライセンス発売したものです。ジャケットデザインが秀逸です。

 

 

 もう一つノンサッチからはこんなボックスセットも発売されていました。バッハのハープシコード協奏曲全集です。多分同時期、国内ではこういう全集は発売されていなかったのではないでしょうか。ローラン・ドゥアット/パリ・コレギウム・ムジクムの演奏によるもので、ブランディーヌ・ヴェルレ、ユゲット・ドレイフェスやルッジェーロ・ガーリンが参加していました。今は原盤がユニヴァーサル・フランスにあるようでフランス・デッカから発売されているようです。

 

 

 

 フィリップスからはこの時期ヴィヴァルディ・エディションのボックスセットもシリーズで発売されていました。のちにCD化された時に手放してしまったものです。演奏の主体はイ・ムジチでした。

 

 

 アーゴからはバッハならぬヘンデルのチェンバロ協奏曲全集が発売されていたのでこちらもゲットしています。こちらは当時のメインアーティストであったマリナー/アカデミーによる演奏でした。

 



 

 チャイコフスキーに管弦楽組曲という作品があるということはかなり後に知ったのですが、国内版はありませんでした。そして、手腕のカタログにドラティ/ニューフィルハーモニアのこのセットがあることを知り、個人輸入したものです。まあ聴いた感想はあまり派手さのない作品だなぁという感想で、これでは指揮者は録音したがらないはずだと納得した次第です。ただ第3番は「モーツァルティアーナ」という愛称があるので比較的知られているのではないでしょうか。
 

 

 多分トスカニーニのベートーヴェン交響曲全集を購入したのは最初にビクとローラ盤を輸入した時だったと思います。日本ではほとんどレギュラープライスで発売されていましたが、アメリカでは廉価盤のビクとローラで発売されていたので飛びついたものです。ただ、このアメリカ盤、オートチェンジャー用にプレスされていたので、A面の裏はN面でした。

 

 

 イギリスからはジュビリーシリーズでイッセルシュテットのベートーヴェンの交響曲全集が発売されました。60年代後半にはどれも話題になった演奏だったので発売と同時にオーダーして購入しました。一セル主テットのベートーヴェンってバジェットプライスで国内盤で発売されたことはあったんでしょうかねぇ。

 

 

 珍しいロッシーニのバレエ音楽を集めた2枚組のセットでした。指揮はアントニオ・出・アルメイダ、オーケストラはモンテカルロ国立歌劇場管弦楽団です。「コリントの包囲」、「エジプトのモーゼ」、「ウィリアム・テル」、「オテッロ、またはヴェネツィアのムーア人」 - 第1幕 バレエの音楽が収録されていました。多分こういう内容の録音は他にはなかったはずです。

 

 

 

 

 

 

 ここからは単品のレコードです。日本のヘリオドール盤はほとんど同じような内容で再発が繰り返されましたが海外のヘリオドールは珍しい録音が多数発売されていました。下はそんな一枚で、ルイ・フレモー/モンテカルロ歌劇場管弦楽団のフランス序曲集でした。これで注目が集まり、その後はイギリスに渡り、バーミンガム市管弦楽団大躍進の基礎を作りました。欧米では早くに廉価盤が発売されましたが日本ではレコード時代は再発されなかったのではないでしょうか。

 

 

 マリナーのアーゴ時代の録音でディーリアスの作品を集めた一枚でした。゜楽園への道(歌劇「村のロミオとジュリエット」より)」、「間奏曲とセレナード(「ハッサン」附随音楽より)」、「日の出前の歌」、「春を告げるカッコウ」などが収録されています。それまでまともにディーリアスの作品など聴いたことがなく、タイトルとして知っていたのは「春を告げるカッコウ」ぐらいでした。当時国内盤はSLA規格で発売され高嶺の花でした。

 

 

 下はイギリスの「ハーモニー」シリーズで発売されたオーマンディ/フィラデルフィアのレコードです。アメリカ盤のオデッセイとはポリシィの違うシリーズで、オーマンディの演奏が充実していました。オーマンディは小曲を膨大に録音していましたからこういうホーム・ミュージック的なアルバムがイギリスではよく売れたのでしょう。

 

 

 英デッカのSPAシリーズに初めて投入されたストコフスキーのアルバムです。DECCAが前面に出ていますが、裏ジャケットを見てもわかるように「Phase4」の録音を投入したオムニバスです。とはいっても、なかなか通な内容でA面はラヴェルの「ジャンヌの扇」のファンファーレ、チャイコフスキーの「眠れる森の美女」よりワルツに続いてストラヴィンスキーの「田園曲」、「スラヴ行進曲」、B面は「ワルキューレの騎行」、「白鳥の湖」より四羽の白鳥の踊りそして展覧会の絵から「キエフの大門」が収められています。この中でストラヴィンスキーの「田園曲」は初めて聴いた作品で、こんな曲をストラヴィンスキーは書いていたのかと感心した記憶があります。

 

 まだまだ続きます。