オークションで処分したレコードたち 5
1970年台の重厚長大といわれた時代にブルックナーとマーラー時代がありました。初世はどちらかというとブルックナー派だったのですが、少しはマーラーを聞いた方がいいだろうということで購入したのがショルティの麻辣でした。写真は5-7ですが、この他に1-4万のセットも購入しています。ただ、写真がブレブレで掲載してません。
こだわりがあれば全部ショルティで揃えたのでしょうがそういう気は全然ありませんでした。ということで下のバーンスタインのマーラーも購入しています。このバーンスタイン盤も欧米では全集では発売されませんでした。だからこういう買い方もできたんでしょう。
こちらは枚数が少ないので前週で発売されたワルター・ウェラーのラフマニノフです。ロンドン交響楽団を指揮したものですが、日本盤は出たのでしょうかねぇ。ウェラーはウィーンフィルのコンマスから指揮者に転身した人ですが今ではほとんど忘れ去られているのではないでしょうか。
したは米VOXBOXの形で発売されたガーシュインの管弦楽曲集です。すらっと菌が主兵脱たセントルイス響を率いて録音したものでなかなか充実したセットでした。有名どころの「パリのアメリカ人」や「ラプソディ・イン・ブルー」は言うに及ばず「アイ・ガッタ・リズム変奏曲」や「キャット・フィッシュ・ロウ」という「ポギーとベス」の管弦楽曲をピックアップした組曲なども含まれていました。当時は日本コロムビアに発売権があったのですが、国内版は発売されませんでした。
ただ、手持ちのセットは箱が汚損されていて、薬品でインナーは染みになっていました。レコードは何ともなかったし、VOXのレコードの中では盤室も良かったので結構聴き込みました。
この時代アメリカのVOXは結構魅力的なセットを次々発売していました。シューマンの交響曲全集もイルジー・セミコフ/セントルイス交響楽団で発売されていましたが、そのシリーズの一つとしてシューマンの管弦楽作品集というのも出ていました。VOXにはピアノのピーター・フランクルでシューマンの作品集というのもVOXBOXで出ていたのですがそのフランクルのピアノの演奏でピアノ協奏曲やらルジェーロ・リッチでヴァイオリン作品などが収録されています。
これも国内版はなかったと思いますが、チャイコフスキーのピアノ協奏曲全集です。一番がユージン・イストミン、2,3番がゲーリー・グラフ漫画ピアノを弾いているもので、バックは全てオーマンでィ/フィラデルフィア管弦楽団でした。それだけではなくオイストラフでヴァイオリン協奏曲、レナート・ローズのチェロでロココ変奏曲も収録されています。
フィリップスのモーツァルト管楽協奏曲集のボックスセットです。モーツァルトイヤーに向けて丁寧な仕事をしています。
これも国内版では発売されなかったショスタコーヴィチの交響曲全集です。メロディアのUSRとEMIのニッパーマークが併記されたもので、当時は最新録音だったキリル・コンドラシンの録音をメインにバルシャイやムラヴィンスキー、マキシム・ショスタコーヴィチ、スヴェトラーノフらの録音を動員して英EMIが発売したものです。小生が最初に購入したショスタコの交響曲全集となりました。当時はショスタコーヴィチもまだ健在でした。
米CBSからはリアルタイムでストラヴィンスキーのアルバムが発売されていましたが、これもその一枚で多分、個人輸入時のキリのいい金額合わせに購入したものでと思います。
イギリスではスプラフォン盤は「legend」というレーベルで発売されていました。のちに日本コロムビアでもスプラフォン原盤のレコードも廉価盤で投入されますが、これはそういう音源をボックスセットに集めたものです。セルジュ・ボドやアントニオ・ペドロっティ、ジャン・フルネが振っています。
デヴイット・マンロウなんて音楽家を知っている人は今どれだけいるのでしょう?古学の世界を切り開いたのはこのデヴィッド・マンウが設立したロンドン古学コンソートからでした。ここからはホグエッドや、サイモン・スタンデイジ、声楽のジェイムズ・ボウマンなどが在籍していました。活動期間が1967-1976年と短かったのですが、EMIには下のボックスセットの三部作をはじめ、初期バロック音楽の啓蒙に多大な影響をもっていました。
こちらはデッカ系の「アーコ゛」から発売されたものです。
DGがアメリカに乗り込み録音した最初の現代室内楽のアルバムでした。カーター、アイヴス、ポーターなどの名前を初めて知ったアルバムでもあります。
アンダンテ・レーベルから発売されたボーン・ウィリアムズの作品集です。普通こういう内容ならCFPレーベルで発売されそうなものですが、違ったんですなぁ。ジャケ買いした一枚です。ノーマン・デル・マー/バーミンガム市交響楽団という珍しい組み合わせです。
リムスキー・コルサコフの組曲「金鶏」が収録されているので思わず出を出した一枚です。ラインスドルフがボストン時代にこういう録音を残していたとは知りませんでした。
多分初めて買ったショスタコーヴィチのアルバムです。第1番と第9番という組み合わせも面白いです。ほとんど忘れ去られている一枚で、ターンナバウトから発売されていました。指揮はミラン・ホルヴァート、ザグレブフィルの演奏という珍品です。国内版としてはフィリップスから発売されたことがありますが、内容が違いフィリップス盤は交響曲第9番とピアノ協奏曲第1番という組み合わせでした。サイケ調なジャケットも時代を感じさせます。
この時はショスタコのレコードを一気にオークションで処分しています。無下はエベレストから発売されたコンドラシン/モスクワフィルのライブレコーディングのレコードです。「ファースト・アメリカン・レコーディング」との表記がありますが、放送録音をレコード化しただけです。
アメリカではメロディアバンをEMIが発売していました。下はそんな一枚で、ショスタコの交響曲第2番とチェロ協奏曲がカップリングされています。
これもイギリスで見つけたカレル・アンチェルのショスタコの「レニングラード」です。モノラル録音なんですがジャケット買いした一枚です。
ショスタコーヴィチはバラでも全曲を集めていました。下はスヴェトラーノフの交響曲第10番です。アメリカのエンジェル盤です。
1946年にシカゴ交響楽団のメンバーで結成された歴史あるカルテットで、これまでに200作品以上の録音実績があります。1982年からリーダーがRalph Evansに引き継がれ、現在まで続いています。リーダーは初代と二代目の二人だけですが、他のパートはもっと代替わりをしていて、ヴィオラは現在が11代目です。
こちらはスペインのバルセロナで購入したベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲です。全く日本では見かけないメーカーのレコードで地元の演奏家を使ったものです。こういうゲテモノも嫌いではありませんでした。