オークションで処分したレコードたち 1
日本の「ヤフー・オークション」がスタートしたのは1998年でしたが、小生がこのフーオークションに参加したのは2000年代に入ってからでした。当初はレコードの処分を目的として開始しました。もうこれからはCDの時代だろうということで、処分に踏み切ったわけです。当時は実店舗ではどこもレコードなと扱っていなくて、このヤフー・オークションだけがレコードの処分ルートでした。
今回、メディアを整理していたらUSBの中にそのオークションで処分したレコードの画像が残っていました。この当時は多分デジカメで撮影して、それをパソコンに画像データとして取り込んだものをオークションに貼り付けていたんだと思います。それが以下のレコードです。なを当時は解像度が低く、なおかつ手ぶれ補正などという機能はついていませんでしたからかなりピンボケのものもあります。それでも、一応ジャケットの表と裏をセットにしてアップしていたようで、今となっては貴重なデータではあります。オークションにかけたのはほぼ100パーセント輸入盤です。国内盤はクラシックなどはほとんど見向きもされませんでしたからオークションに出そうとは思いませんでした。
多分このORYXレーベルのレコードは日本には窓口がなかったと思います。アーティストも全く日本では聞いたことのない名前です。バロックものを中心に発売していたレーベルで音質、盤質ともになかなかよかった記憶があります。ライナー・ノートもしっかりしています。オーケストラはドイツの楽団ですからどこかのライセンスだと思いますが当時の知識では調べきれませんでした。最近、「ラジオ技術」誌にレコード遍歴という記事があり、このメーカーのレコードが取り上げられていました。その記事によると、「PEERLESS」という会社がリリースしていたもので、ミドルセックス州のブレントフォードというところに存在したマイナーレーベルだったようです。
これはダリウス・ミヨーの自作自演盤です。ノンサッチから発売されたものですが、原盤はもともとのソースはフランスのディスコフィル・フランセの録音です。このレコードの特徴は録音に伝説の名エンジニア、アンドレ・シャルランが携わっていることです。彼はワンポイント録音によるレコーディングを押し進めた人で後に自身「CHARLIN」レーベルを立ち上げて、日本ではトリオ・レコードから発売されていました。
一時期バロック時代の舞曲に凝った時期があります。そんなことで手に入れていたのがこれらのレコードです。ノンサッチはライセンスものですが、ライナーノートはしっかりとしています。下はDGGのプレヴィリッジ・シリーズで発売されたものですが、国内盤はありません。どちらもジャケットがかっこいいですねぇ。ノンサッチ版は盤質がイマイチでしたが、DGG盤は聴きたい曲も入っていてよく聴き込んだものです。
ホグウッドのサンプラーみたいなレコードでした。パッヒェルベルのカノンをメインにした名曲集で、とにかく音が良かったのを覚えています。この頃はマリナーは「アーゴ」、ホグウッドは「オワゾリール」とデッカはレーベル分けをきっちりしていました。
でもって、カール・ミュンヒンガーの時代は終わっていたんですなぁ。こちらはデッカの初期のSPAシリーズに投入された「The World of」シリーズの一枚です。ミュンヒンガーのサンプラーみたいなものです。
ジョン・オグドンの名前を知った一枚です。初めて米セラフィムシリーズに投入された一枚です。米セラフィムはメロディアのソース物も発売していて、日本のセラフィムとは内容に桁違いの差がありました。
カプリッチョというレーベルはCD時代になってから登場したと思われがちですが、デジタル初期はちゃんとLPレコードも発売していました。これはグスタフ・クーンがドレスデン・シュターツカペレを指揮したウェーバーの序曲集で、なかなかマニアックな一枚でした。
これもデジタル時代になってからの録音なんですが、本国イギリスEMIはいきなりミッドプライスのエミネンス・シリーズで発売された物です。日本では考えられませんなぁ。
米ターンナバウトは結構ニッチな作品を投入していました。これは単品で初発売された物ですが、VOXBOXシリーズでは3枚組で「ロマンティック・ピアノシリーズ」として発売されました。このクーラウのピアノ協奏曲ではグシュルバウアーがザルツブルク交響楽団を指揮しています。
もうちょっと続けます。