オークションで処分したレコードたち 2
DGGのプレヴィレッジとして発売された2枚組のシリーズです。多分、国内盤は発売されていないと思います。ニ重と三重の協奏曲を集めた珍しい物で、ベートーヴェンとヴィヴァルディ、ブラームスとバッハの作品を収録しています。ソリストも豪華ながら指揮者陣もグーセンスにフリッチャイ、そしてオイストラフの弾き振りという演奏を集めていました。
1973年当時はDGGから国内盤ではピアニスト別のボックスセットが発売されていましたが、これはケンプのベートーヴェン全集から美味しいところを集めた2枚組でした。LP一枚に3曲づつという大盤振る舞いで満足した物です。これらはイギリスで購入していました。
デッカのエクリプスシリーズはものとステレオが混在しているという厄介なシリーズでした。これはれっきとしたステレオ録音なので購入しています。当時はドラティがマーキュリーにチャイコフスキーの管弦楽組曲全集というのを録音していましたが聞いたことがないので、試しに購入したレコードです。ボールトがこういう曲目を録音していたとは知りませんでした。
これは輸入盤ですが、レコードやのおばちゃんが抱き合わせで仕入させられたと嘆いていたので付き合いで購入した物です。ここは当時栄のど真ん中にあった栄町デパートの中にあったわずか2坪ほどのレコード店で、定価販売が当たり前だった時代に2割引で販売していました。学生の身にとってこの2割引は絶大な魅力で、カタログやパンフレットでレコード番号を調べ片っ端にレコードを注文していました。米ロンドンのレギュラーシリーズの一枚でしたが、1000円ちょっとで購入したと記憶しています。ショルティとシカゴのショーピースを集めた物でドン・ファン、ニュルンベルクのマイスタージンガー、セヴィリャの理髪師、そしてベートーベンのエグモントにレオノーレを収録しています。日本盤はあったのかな?
デジタル時代の新興レーベル、シャンドスも初期はレコードを発売していました。これは曲目が気に入って購入した物で、ベートーヴェントリプル協奏曲が収録されているので購入しました。多分安かったのでしょうなぁ。今はナクソスのミュージック・ライブラリーでこの演奏を聴くことができます。
フィリップスのレギュラー盤の輸入物はなかなかお目に書かれませんでした。ブレンデルはベートーヴェンを何度も録音していますが、これは最初期の1966−7年ごろの録音です。当時ハイティンクはロンドンフィルの常任も勤めていたのでその時の録音です。巷ではレヴァインとの録音が評判ですが、バランスの取れた演奏という意味ではこちらの録音の方が好きでした。
これもデッカのエクリプスシリーズの一枚です。アルバート・ウォルフがパリ音楽院管弦楽団を指揮した者で、ステレオ初期の隠れた名盤です。曲もオーベールの序曲集と渋いですねぇ。当時はレパートリーを増やすことを考えていましたから、こういうレコードは見つけるとすぐに抱え込んでいました。
何これ?と思われるかもしれませんが1960-70年代はイージー・リスニングのオーケストラがポップクラシカルなあるば無を録音するのはあるあるでした。フランク・プゥルセルしかり、マントヴァーニしかり、パーシー・フェイスさ絵もアルバムを出しています。で、小生はイージー・リスニングもコレクションしていましたからチャックスフィールドも御多分に洩れず集めていました。なかなか聞かせる演奏ですよ。