8月の散財 | geezenstacの森

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8月の散財

 

 

 

 前日にルービンシュタインのピアノを取り上げたことあり、今回はピアノサクソンを中心に捕獲しました。多分レコード時代はピアノ作品は一番薄いコレクションでした。2枚あるホロヴィッツなんかは今まで一枚も所有していませんでした。レコードを聴き始めた時にはもうすでに化石のようなピアニストでしたからねぇ。今回捕獲したのはピアノ物が4枚、オーケストラ物が3枚という内訳です。

 

 左上の1枚は、ワーナーパイオニアがボックスの発売権を持っていた頃のレコードで、リムスキーコルサコフとスクリアビンのピアノ協奏曲を収録した1枚です。ピアノはミハエル

ポンティ指揮はリチャード・カップ他でハンブルグ交響楽団がサポートしています。このレコードは(失われし調べを求めて)と言うシリーズの一連で発売されたものです。本国のアメリカのBOXでは3枚組のセットで発売されていました。曲が渋いので手を出しませんでしたが、パイオニアは1枚ずつの販売で、しかもレギュラープライスで発売をしていました。まぁそんなことで触手は動かなかったものです。

 

 左の真ん中はちょっとわかりにくいのですが、カザルスがマールボロ音楽祭を指揮したバッハの管弦楽組曲第2番と第3番を収録したものです。小生たちがレコードを盛んに聴いていた頃は、CBSソニーは盛んにカザルスのレコードを発売していましたが、今はほとんど目にする事は無いのではないでしょうか。今ではマールボロ音楽祭はあまり目立たない存在になっていますが、当時はCBSが積極的にこの音楽祭を録音していました。その右は、ブレンデルがクラウディオ・アバドと録音した1枚です。アバドがフィリップスに録音していたなんて全く記憶がないのですが、こんなレコードがあるんですなぁ。曲目は渋くシューマンのピアノ協奏曲と珍しいウェーバーのピアノ小協奏曲を録音しています。録音は1979年ということで、ロンドン響とダックを組んでいた1番輝かしい時代の記録でしょう

 

 下段の左端はホロヴィッツのレコードです。ホロビッツの「子供の情景」を中心とした1枚で、アルバムのタイトルは英語では「The Sound of Horowitz」となっていますが、日本語ではただ「子供の情景」と言うタイトルで帯がついていました。1962年の録音でプロデューサーはトマス・フロストが当たっています。もう1枚は「ホロビッツ・プレイズ・スカルラッティ」と題されたアルバムで、これも1964年頃の録音です。スカルラッティの作品だけを集めたアルバムで珍しい1枚です。これはソニーからの再発品で、1972年頃に発売されたものです。下段の右端は訳んのわからないジャケットデザインですが、エドワルド・ヴァン・ベイヌムとアムステルダムコンセルトヘボウの録音でドビュッシーの「海」と「夜想曲」が収録されています。多分1960年の初めぐらいに発売されたアルバムではないかと想像します。ジャケットのロゴはフィリップスになっていますが、発売元は日本ビクター株式会社となっていて、この当時開発されたスーパーレコードと言う埃のつかないアルバムになっています。

 

 いちばん下の1枚は先日来捕獲している学研が録音したオーケストラもの1枚で、その中の「モルダウ」というオーケストラ作品を集めた1枚です。タイトルのモルダウを始め、「ウィリアム・テル」序曲、小山清茂の「管弦楽のための木挽き歌」など珍しいものの他に、近衛秀麿指揮日本フィルのルロイアンダーソンの「踊る子猫」、早川正昭指揮ビバルディ合奏団のヘンデルのメヌエット、NHK室内合奏団のバッハの管弦楽組曲第2番よりポロネーズ、そしてこれは多分エベレストの音源で作曲者のグローフェ自身が指揮したグランドキャニオンから「山道を行く」が収録されています。必ずしも学研の録音だけで間に合わせたレコードではなかったんですなぁ。ということで、駆け足で今回捕獲した7枚を紹介しました。いずれ細かく1枚ずつアルバムを聴き込んでいこうと思っています。