懐かしの外国
テレビドラマの名曲
多分1964年の東京オリンピックの時は自宅にテレビが治ったので外国のテレビドラマを見たのは中学生になってからだったでしょう。ただ、ポータブルのレコードプレーヤーはもうあったのでこんなレコードが残っているのでしょう。それが「ボナンザ」です。ただ、なじみのあるのは「カートライト兄弟」になってからです。何しろレコードを持っているくらいなので音楽がかっこよかった記憶があります。人気シリーズであったのか1959年から1973年までのシーズン放映されています。こんな曲です。
1960年代の西部劇ドラマで日本で一番ヒットしたのはこの「ララミー牧場」でした。主演のロバート・フラーは日本での公表を受けて来日した折には大歓迎を受け、当時の池田隼人首相にも招かれています。まさにビートルズより厚遇を受けたスターでした。
まあ、60年代は洗練されたアメリカの生活スタイルにあこがれるドラマが多かったように思います。下のドラマは私立探偵もので、当時は『サーフサイド6』『ハワイアン・アイ』『バーボン・ストリート』などもありましたがチームプレーのカッコよさはこれが一番でした。後年ロスを訪れたときはわざわざこのサンセット通りまで出かけたものです。
面白い動画がありましたので貼り付けておきます。当時は吹替放送でしたから誰の声で放送するのかが結構重要でした。そんな裏話が楽しめます。
家族みんなで見ますから、子供用の番組はあまり見た記憶はないのですが、アニメでは筆頭は「トムとジェリー」でしょうか。結構クラシックの名曲が使われていて、ショパンの葬送行進曲なんてこの番組で覚えました。
バットマンのアニメも懐かしいものです。
スーパーマン実写でしたが等身大のスーパーマンで憧れました。
1960年代はSF作品が多く生み出されていました。「宇宙家族ロビンソン」なんて作品もありましたがちょっと冗長すぎて途中で飽きてしまいました。その点NHKで放送された「タイムトンネル」はアーウィン・アレンが製作したものでタイムトンネルの構造にリアリティがあり、のちの「スターゲイト」や「コンタクト」という映画にもそのコンセプトが受け継がれています。またも20世紀フォックスがせて策したこともあり、数々の歴史映画のシーンがドラマの中に取り入れられドラマに重厚さを与えていたのも印象的です。
「逃亡者」一斉を風靡した作品でもあり、120話という長丁場でしたが、最終話の放送時刻には、ラジオドラマ「君の名は」のように、銭湯がガラ空きになったり、町から人が消えたなどの逸話が残されています。
1960年代のドラマで特徴的なのは007シリーズが映画でヒットした影響でスパイ物が続々と製作されたことでしょう。この「0011ナポレオン・ソロ」もその一つで、クリーニング屋がアンクルという組織の本部というのも面白い設定でした。ただ、テーマ曲はコロコロアレンジが変わったのでこれだという物がありません。
それに対して「スパイ大作戦」はジャズ畑のラロ・シフリンがきっちり曲を書いていて、登場人物のテーマやプロット、果てはエンディングテーマまで存在します。
音楽仕立ての番組も特徴的な物がありました。ビートルズの向こうを張って結成されたモンキーズです。コメディ仕立てで、音楽もきっちりとしていたグループでそれなりに成功したのではないでしょうか。また、ファミリーものでは「人気家族パトリッジ」という番組もありましたっけ。
さて、テレビ番組はアメリカものだけではありません。イギリスの番組も数は少ないですがインパクトのある物が放送されています。その筆頭はITCが製作した「サンダーバード」でしょう。日本ではNHKが放送しています。リアルな人形劇でありながらメカには手を抜かない姿勢が高く評価され、今でも愛されているシリーズです。のちに映画版や実写版も製作されています。
サンダーバードに先立つ1964年に製作されたのが「海底大戦争 スティングレイ」です。こちらはフジテレビが放送しましたが、途中でタイトルが変更になっています。放送時は「海底大戦争」でしたが本来はただの「スティングレイ(エイ)」です。タイトルソングだけはやけにみみにのこっています。
これは日本では日テレが放送していますが、矢追純一のUFOものの前哨戦にあたる作品でした。ただ、放送がお化け番組「ドリフの8時だよ!全員集合」の裏で放送されたのでまともには見ていませんでした。
さて、スパイ物はアメリカの方が早いと思われがちですが、「秘密諜報員ジョン・ドレイク」はなんと1960年に放送が始まりました。007より先たつたんですなぁ。主演はパトリック・マクグーハン、なかなか渋い俳優でしたがイギリスでは絶大な人気がありました。なかなか洒落たテーマ曲で当時ブームになっていたエレキサウンドにマッチされてヒットしています。
こちらはNHKで放送された「プリズナーNo.6」です。こちらも主演はバトリック・マクグーハンが務めています。同じスパイものでもこちらはSFの要素が取り入れられていて不思議なストーリーになっていました。音楽も洒落ていて一度聞けば忘れないでしょう。
「秘密司令S」はITCエンターテインメントが制作した英国のスパイアドベンチャーシリーズです。 このドラマは何しろテーマ曲がかっこよくで、以後演奏しているシリル・ステイプルトンオーケストラを追いかけることになります。
粋なアメリカ人とダンディなイギリス人がコンビで活躍する「ダンディ2華麗な冒険」も見所のある物語でした。何しろ出演者が豪華で、アメリカ人のトニー・カーティスとイギリス人のロジャー・ムーアのダブル主演のドラマでトニー役の声優が広川太一郎氏が担当して、駄洒落満載の楽しいドラマでした。イギリスのテレビドラマのピークはこの辺りまででしょうかねぇ。
再びアメリカに戻り、記憶に残る海外ドラマは1974年の「ロックフォードしの事件メモ」あたりでしょうか。トレーラーハウスに住む私立探偵という設定が斬新でした。この音楽はマイク・ポストが書いていますが、時代を反映してシンセサイザーサウンドを取り入れた楽しいインストナンバーでした。
「ナイトライダー」は半分車が主役とも言える特撮テレビドラマで「ナイト2000」という車がカッコよかったです。
さて、最後に取り上げるのはこれもミクのが放送していた「マイコン大作戦」という作品です。1984年に放映されたドラマで、1000年にはコンピューターをメインにした映画「ウォーゲーム」が公開され話題になっていました。日本国内でもNECからPC−8001というパソコンが発売されていて、この時までに25万台が販売されていました。当時、時代はパソコンの時代だと感じていた小生はこの波に乗り、文系の人間でありながらこのPC-8001を購入した一人なのでした。