ポール・モーリアの45回転 LP | geezenstacの森

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愛のおそれ

ポール・モーリアの45回転 LP

曲目

<Side.1>

1.愛のおそれ J'ai Peur

2.パリのあやつり人形 Un Tout Petit Pantin

3.カプリの恋の物語 Capri C'est Fini 

4.おさげの少女 Une Meche De Cheveux

5.傷だらけの心 En Bandouliere 

6.パリのめぐり逢い Vivre Pour Vivre 

<Side.2>

1.花のサンフランシスコ San Francisco Be Sure To Some Flowers In Your Hair

2.ブラック・イズ・ブラック Noir C'est Noir “Black Is Black” 

3.恋のひとこと Ces Mots Stupides

4.ペニー・レイン Penny Lane 

5.ラスト・ワルツ La Derniere Valse “The Last Waltz”

6.涙のシャンソン日記 Attends Ou Va-T'en

 

演奏 : ポール・モーリア・グランド・オーケストラ(Le Grand Orchestre de Paul Mauriat) 

 

フィリップス 45X−110

 

 

 このレコードが発売された頃のフィリップスはレーベルこそありましたがビクターの洋楽部門の一つのセクションでハーしかなく、制作から発売までビクターが請け負っていました。それもあり、このレコードはポール・モーリアの初期のコンピュレーションアルバムとなっています。ジャケットを見てもわかるようにコンセプトがまるで違います。それもソマハズ、これはESSSシリーズの一枚として発売されています。つまりは45回転のスーパー・ソニック・ステレオ・サウンドシリーズの中に組み込まれた一枚というわけです。同じポール・モーリアのアルバムでも全く違うシリーズに組み込まれたということで、ポール・モーリアのディスコグラフィからは異端児扱いにされているアルバムです。実はこのシリーズにはもう一枚ポール・モーリアのものが組み込まれていて、そちらは「ヨーロッパ・トップ・ヒット」として発売されました。

 

 

 取り上げるアルバムは、時代的には1968年ごろのアルバムで、「パリのあやつり人形/ヨーロッパ・トップ・ヒッツ(SFX-7085)の後ぐらいでしょう。そのアルバムには、

01│パリのあやつり人形

02│恋はみずいろ

03│ペニー・レイン

04│インシャラー

05│恋のひとこと

06│ママ

07│夜よさようなら~「将軍たちの夜」

08│愛のおそれ

09│傷だらけの心

10│愛のセレナーデ~「チャップリンの伯爵夫人」

11│ブラック・イズ・ブラック

12│シェ・ヌー

13│この世に二人

14│バラの憧れ

 

が収録されていて、下線の6曲がダブっています。

 

「パリのあやつり人形/ヨーロッパ・トップ・ヒッツ(SFX-7085)

 

 収録されている曲は1966年から1967年にかけてヨーロッパでヒットした曲が集められていますが、45回転という制約があるため、両面で31分ちょいという短めの曲がチョイスされているというところが本音でしょう。ただ、33回転よりは線速度が速いので音がいいのはもちろんです。このレコードにはこんな表記があります。

 

 

 要するに、スタンパーの工程をすっとばして、マザーから直接カッティングしているということです。汎用のスタンパーではないので多分3000枚ぐらいしか製造できないということでしょう。曲目は良く知られた曲を中心に選曲されていますから問題はないでしょう。でも、「愛のおそれ」のタイトルはちょっとしっぱいだったのかなぁと思えます。下の音源はかなりいい装置で収録されていますから聴き映えするのではないでしょうか。もちろん限定盤ですから、中古を探すしかないでしょう。