7月の散財 クラシック編 | geezenstacの森

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7月の散財

クラシック編

 

 最近はCDを買いたいとは全く思いませんが、レコードに関しては学生の頃に見聞きして記憶に残っているアルバムを見つけるとどうしても欲しくなり手を出してしまいます。今月は下記の4枚を捕獲しました。

 

 

 左上はこの時はロンドンレーペルになっていますが、元々は翼下のARGOレーベルの録音のものです。マリナーとASMFの初期の録音の一枚で続々と魅力的な録音を発表していた時期の話題版の一枚でした。ところで、このレコードの帯に気になる表示があります。

 

 

 今までこういう表示のレコードは知りませんでした。これを信じるならそれ以前のLPレコードは108g前後となりますがそんなことはありません。もともと、LPレコードは130g前後が普通で、自由量レコードと称するものは180gを歌っていました。まあ、中にはRCAの廉価版シリーズのVICTROLAシリーズはめちゃ軽くてふにゃふにゃだったのを覚えています。②からの表記はそうかなと思わせるものがありますが、具体的なことは書かれていません。130G表示は正しいのでしょうが20%アップは眉唾です。ただ、もう一つこのシリーズ、カッティングは輸入メタル原盤仕様と歌っています。確かにレーベルを確認するとARGOのZRG3583という番号が確認できます。国内盤ならZALか、SDLBで記載されているはずですから輸入原盤を使用しているのは本当なんでしょう。この一枚はそういうところが引っかかった一枚でした。

 

 その横のメータ/ウィーンフィルのマーラーの「復活」です。これはメータの初のマーラーの交響曲の録音でした。当時はすでにショルティのものが存在していて、関係性から言ってショルティがウィーンフィルを振ってもおかしくない状況であったにも関わらず、メータが録音を手がけたとして注目されたものです。デッカサウンドとしてはこちらの方が纏まっているような気がしますが、時代はショルティを選択したような気がします。

 

 右下は摩訶不思議な一枚です。ゲットしたのはオランダプレスの一枚で、レコード番号の3833032は当時の価格で£0.97で売られていたものです。当時のレートで換算して1£は700円程度でした。まあ、いってみればサンプラーみたいなものでしょうか。直訳すれば「チャイコフスキーとセーヌ川の世界」となります。ただ、タイトルだけでセーヌ川は何の関係もありません。ただのチャイコフスキー名曲集です。ただ、指揮者にはマルケヴィチ、アンチェル、マッケラス、フィストラーリそしてハイティンクとフィリップスの主だったところを集めています。ただ、廉価盤にしてはカタログ的な解説が10ページもついています。

 

1974年当時のイギリス盤の価格表-グラモフォンのカタログより

 

 さて、最後は多分日本では未発売と思われるウエストミンスターのアルバムです。この頃はABC翼下に入っていてABCウェストミンスターとなっていました。レパートリー的にも珍しいウェーバーの2曲の交響曲を収録しています。ヴィクトル・デザルツェンス指揮のローザンヌ室内管弦楽団の演奏です。彼はこのオーケストラを設立した人物で1972年までその任にありました。このウェストミンスターにはかなりの録音を残しています。ゲテモノ付きですからこういうアルバムを見つけるとついつい手を出してしまいます。