NHK名曲アルバム 1
愛の挨拶
曲目/
①愛の挨拶(エルガー)
尾高忠明(指揮)/東京フィルハーモニー交響楽団
②ボッケリーのメヌエット
外山滋、藤沢一彦(バイオリン)/中塚良昭(ビオラ)/矢島富雄、飛山宣雄(チェロ)
③出船(勝田香月・詩/杉山長谷夫・曲)
田島好一(バリトン)/久山恵子(指揮)/東京フィルハーモニー交響楽団
④ユモレスク(ドボルザーク)
磯恒雄(バイオリン)/尾高忠明(指揮)/東京フィルハーモニー交響楽団
⑤円舞曲「ウィーンの森の物語」(ヨハン・シュトラウス)
尾高忠明(指揮)/東京フィルハーモニー交響楽団
⑥アヴェ・マリア(スコット・詩/シューベルト・曲)
曽我栄子(ソプラノ)/尾高忠明(指揮)/東京フィルハーモニー交響楽団
⑦愛の悲しみ(クライスラー)
磯恒雄(バイオリン)/尾高忠明(指揮)/東京フィルハーモニー交響楽団
⑧歌劇「ジョカンダ」から時の踊り(ポンキエルリ)
渡辺暁雄(指揮)/東京フィルハーモニー交響楽団
⑨アルハンブラ宮殿の思い出(タレガ)
荘村清志(ギター)
⑩歌の翼に(メンデルスゾーン)
森正(指揮)/NHK交響楽団
発売1979/12
SEVEN SEAS SL1-10
今でこそ、NHKの名曲アルバムはCDやビデオでも発売されていますが、メディアとして初めて発売されたのはこのキングレコードから発売された10枚組のレコードボックスが最初でした。
このアルバムが発売されたのは1,979年ですが、その時には既に200曲以上を超えていました。テレビ番組として放送されたのは1977年の4月5日でした。5分間と言う短いながらも、珠玉のような美しさをちりばめた名曲アルバムは当時から非常に人気の高いものでした。
放送開始当時はまだモノラル録音が主流の時代でここに収められた曲もかなりの音源がモノラルで収録されています。曲名の中でアスタリスクマークが付いているのがモノラル録音となります。このアルバムは編集されていて、放送された順序とは無関係に収録されています。LP 1枚ごとにタイトルを設けて、そのタイトルにふさわしい曲が10曲ずつ編集されて収録されています。
この第1周は愛の挨拶と言うタイトルで収録されています。メインは小高忠昭式東京フィルハーモニー交響楽団他には女性指揮者の草分けとも言える。福山恵子さんが指揮したもの。また渡辺明夫氏が指揮した音源も収録されています。
このレコードが収録されている袋には、ただ曲名だけが印刷されています。別冊で各曲ごとの解説された解説書が付いています。基本的にはNHKが放送した画面のテロップをそのまま収録しているようですが、そうでないものもあります。
原曲が5分に満たない作品はいろいろ工夫して編曲がなされていて、例えば4曲目のユーモレスクあたりは非常にゆっくりとした店舗で収録されています。多分実演ではこんなゆっくりとした演奏はないでしょう。また5分より長い曲はメロディーを主体とした部分を中心に返却され中間部がバッサリ、そぎ落とされている曲もあります。5曲目のウィーンの森の物語なんかは、その例でしょう。
このアルバムの特徴は、100曲が選曲されていますが、レコード1枚に1曲以上声楽作品が収録されています。
この番組は今でもテレビで放送されていますが、現在放送のものは新しい音源に入れ替えられています。そういう意味では放送初期のモノラルで収録された演奏と言うのは、多分今後二度と発売されることがないでしょうから、非常に貴重な音源と言えるものでもあります。それではこの第1週をテレビの前ではなく、ステレオの前で聞いてみることにしましょうか。