野生のポリー
オリジナル・サウンドトラック?
曲目/
アフリカン・ビート 2:27
サファリの夕日 3:07
演奏/ベルト・ケンプフェルト楽団
ポリドール DP−1700
1966年の「野生のエルザ」のヒットに乗じて、同じ監督・キャストで作られた1969年イギリス製作の動物感動映画です。1972年に別のスタッフによって作られた正当な続編「永遠のエルザ」よりも、本作の方がある意味では続編に近い。ただし「エルザ」シリーズと違って本作は完全なフィクションであり、今度は野生動物研究家夫妻とゾウとの友情が描かれる。「エルザ」のシビアさから一転して本作のトーンは明るく、ドキュメンタリーとして見るところはないが、肩ひじ張らずに楽しめる作品となっている。「エルザ」を逆手に取ったラストが愉快な作品です。
長らく小生もこれがサントラだと思っていましたが、実は真っ赤な偽物でした。映画が公開された時はこのジャケットがそのまま映画のチラシとして使用されていましたが、実際のサントラにはベルト・ケンプフェルトの作品はひとつも使われていません。
ただ映画の映像を使ったこんなビデオがYouTubeにはアップされています。そこではボビー・ハケットがトランペットを吹いているバージョンが使われています。
本来のサントラはベルレコードから発売されています。CBS系のレーベルですからこの時代ならCBSソニーから発売されてもよさそうですが、日本盤はついに出ませんでした。そんなことでこの紛い物サントラが発売されていませんでした。
このサントラの正式作曲者はハワード・ブレイクです。日本版のwikiにはベルト・ケンプフェルトの下に彼の名前も記載されてはいますがリンクは貼ってありません。
ちなみにベルト・ケンプフェルトのアフリカン・ビートは1962年の発表ですからそもそも映画とは関係がないんでしょうなぁ。ただ、イメージ的に合うということでいい加減なジャケットを使って発売したのでしょう。しかも、当時はモノラル盤で発売されています。とんでもない食わせ物です。
もう一曲の「サファリの夕陽」はケンプフェルトの作品ですが、アメリカではビリー・ボーン楽団の演奏の方がヒットしました。