愛知県美術館の「コスチュームジュエリー」 | geezenstacの森

geezenstacの森

音楽に映画たまに美術、そして読書三昧のブログです

「コスチュームジュエリー美の変革者たち 」

シャネル、ディオール、スキャパレッリ 小瀧千佐子コレクション

 

 

 我が家には宝石と名のつくものはないに等しいくらいジュエリーにはとんと興味がないのですが、併催されている企画展には興味があったので出かけてきました。この展覧会はすでにパナソニック汐留美術館(東京)、京都文化博物館(京都)を巡回し、愛知が3つ目の会場となっています。愛知県美術館では会場の広さを生かし、独自の見どころとして、当時のファッション雑誌を多数展示するほか、ディオールなど有名デザイナーのドレスにアクセサリーを合わせて展示しているコーナーもあります。

 

 なんでもコスチュームジュエリーとは、宝石や貴金属を用いず、ガラスや貝、樹脂など多種多様な素材で制作されるファッションジュエリーのことのようです。こんな説明がパンフレットにありました。

 

{{{素材から解放され自由なデザインを提案できるコスチュームジュエリーを、20世紀初頭のポール・ポワレが先駆けとなり、以降シャネルやディオール、スキャパレッリなどフランスのオートクチュールのデザイナーたちがこぞって取り入れました。やがてヨーロッパ、そして戦後はおもにアメリカで、コスチュームジュエリーは広く普及し、当時の女性たちに装う楽しみだけではなく、生きる活力、自由や自立の精神をもたらしました。

本展は20世紀初めから戦後に至るコスチュームジュエリーの歴史的展開を紹介する、日本初の展覧会です。小瀧千佐子氏による世界的に希少なコレクションからジュエリー約450点と、当時のドレスやファッション雑誌などの関連作品を通して、その魅力をご堪能ください。}}}

 

 今回はかなり写真撮影が制限されていましたから写真は少なめです。会場は4つのテーマ別に構成されています。

 

1 ポール・ポワレとメゾン・グリポワ

2 美の変革者たち オートクチュールのコスチュームジュエリー

3 躍進した様式美 ヨーロッパのコスチュームジュエリー

4 新世界のマスプロダクション アメリカのコスチュームジュエリー

 

《夜会用マスク、ブレスレット “深海”》(ポール・ポワレ/デザイン マドレーヌ・パニゾン/制作)1919年 フランス

 

 

 

 

 

スキャパレッリ《イヴニング・ドレス》(ユベール・ド・ジバンシィ/デザイン)1948年 神戸ファッション美術館蔵

 

 

 

 ブローチ類は写真撮影はOKでした。

 

 

 

 

 

 会場では広い展⽰スペースを活かして、コスチュームジュエリーのほかにも、ポール・ポワレ、シャネルやディオール、イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)などのドレスやスーツも展⽰されています。このドレスに合わせてコーディネートしたコスチュームジュエリーを共に展⽰していますから女性には興味津々な展示なんでしょうなぁ。

 さらに香水瓶やファッション雑誌、雑誌の挿絵・図版として流行のファッションを描いたファッションプレートなど、充実した関連資料も一緒に展示されています。

 

 

 

 下は当時のケネディ大統領の妻だったジャックリーヌが付けていたネックレスです。そのレプリカも陳列されていました。

 

そのネックレスを身につけているジャックリーンの写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《ネックレス “ジャッキー・オナシス スタイル”》(ケネス・ジェイ・レーン/デザイン・制作)1970年 アメリカ

 

展覧会「コスチュームジュエリー 美の変革者たち シャネル、ディオール、スキャパレッリ 小瀧千佐子コレクションより」
会期:2024年4月26日(金)~6月30日(日)
会場:愛知県美術館(愛知芸術文化センター 10階)
住所:愛知県名古屋市東区東桜1-13-2
開館時間:10:00~18:00