名商大吹奏楽部第37回演奏会 | geezenstacの森

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名古屋商科大学吹奏楽部

シンフォニック・アンサンブル

第37回定期演奏会

 

 

アンコール

1.青春の輝き

2.シング・シング・シング

3.ラデツキー行進曲

 

指揮/梶山宇一

   リチャード・フィッシャー

 

 演奏会三連発の最後は市民会館ビレッジホールで開催された「名古屋商科大学吹奏楽部シンフォニック・アンサンブルの第37回定期演奏会」でした。会場がバラバラというのも珍しい三日間でした。ただ、37回というものの初めて参加した演奏会です。そして、2つの演奏会が吹奏楽だったということも吹奏楽ファンにはたまらないものでした。

 

 どこでもそうですが、やはり今年はコロナ明けということで、久しぶりのコンサートだったようです。この名称大のブラスアンサンブルも、現在の4年生は、はじめての定期演奏会だったということです。今年はコンクールで東海地区で金賞を受賞したということで、学校側も張り切ってパンフレットを作り、コンサートに臨みました。そんなことでコンサートは効果の演奏から始まりました。

 

 本来のメンバーは15人ほどだそうですけれども、今回は久しぶりの定期と会って、OG OBも参加して、フルメンバーの構成で演奏会が開始されました。冒頭の「エル・カミーノ・レアル/ A.リード」は1985年に作曲されたこの曲は今もなお人気を誇っていますね。スペイン語で「王の道」という意味があり、カリフォルニアに存在する同名の街道を題材にした作品で、荒涼とした大地の中を進む旅人の情緒を表現したものと言われています。冒頭のトランペットのファンファーレ、ホルンとサックスのユニゾン、オーボエ・ユーフォニアムのソロに加え、パーカッションや多彩な鍵盤楽器の音色が要所を締めるなど、見どころ、聴き所盛りだくさんな楽曲です。下はNHK交響楽団の関学アンサンブルの演奏です。

 

 

 次の「白鯨と旅路をともに /R.ガランテ」は2021年3月に名古屋国際会議場センチュリーホールで光ヶ丘女子高等学校吹奏楽部第44回定期演奏会で世界初演された作品です。下はその初演の時の演奏です。

 

 

 3曲目は今年の全日本吹奏楽コンクールの課題曲の「レトロ」でした。こちらは「シンフォニック・ウィンズ」の記事で取り上げています。

 

 最後はこの作品は、2012年に作曲された、サクソフォン八重奏曲「インフィニティ」を吹奏楽用に編曲したものです。 編曲に際し、全体の長さや構成に手を加えているので、原曲をそのまま編成拡大したものではなく、今回の版のために新たに作り変えた内容となっています。インフィニティというタイトルは、8人の奏者の8という字を回転させ ∞ とした、2つのカルテットによる無限の可能性、これらの意味に由来します。

 

 

ということで、このアンサンブルの実力を感じさせる曲が並びました。後半は楽しめるナンバーが並びます。ただ、冒頭の「スター・ウォーズ・トリロジー」はつい先日フル・オーケストラの演奏を聴いたばかりでしたので、吹奏楽洋にアレンジされた演奏はやや物足りなくもありました。曲目も、本来は上記の3曲にプラスして「森林での戦い」と「ヨーダの戦い」を含んだものになっていますが、カットされていたこともあり中途半端な印象で終わりました。それより、2曲目の「魔女の宅急便コレクション」の方がまだ、楽しめました。店舗は下の演奏ぐらいでした。

 

 

 次の「命の軌跡」は代理出産をテーマにしたNHKドラマ10「マドンナ・ヴェルデ ~娘のために産むこと~」の主題歌でした。いいきょくですなぁ。

 

 

 この時期の定番曲はルロイ・アンダーソンの゜そりすべり」でしょうか。ここでもこの曲が演奏されました。第オーケストラでも、こういう吹奏楽でもそれなりに演奏できるところがアンダーソンの作品の素晴らしさでしょう。イメージ的には冬ですが、真夏のバカンス旅行の時に作曲されたということにはちよっと驚きました。それて、最後のいななき!てっきりトナカイとばかり思っていましたがムウマのいななきだったんですなぁ。

 

 

 宇宙もので幕を開けたということで締めも日本のアニメの宇宙ものという構成でした。このジャパニーズ・グラフィティ7はTV版の銀河鉄道で始まり最後は劇場版で締められているなかなか洒落た編曲になっています。

 

 

 アンコールはカーペンターズ「青春の輝き」、ベニー・グッドマンの「シンクグ・シング・シング」、そして最近のコンサートの定番とも言える「ラデツキー行進曲」で締めくくられました。