12月の散財 1
クラシック編
月が変わって今月も新しく行きつけになった中古レコード店に出かけて、せっせと掘り出し物を探しています。最近はめっきりCDを買わなくなり、増えていくのはレコードばかりです。そんな捕獲品が次の数々です。
つい先日取り上げたばかりのカール・リヒターのバッハのオルガン演奏の一枚です。帯に1975と書いてありますからついはつのものて゜す。この時代は2,400円に値上がりしていたんですなぁ。でも、オイルショックは落ち着いていましたがレコードは一枚、2500-2800円がレギュラープライス価格になっていました。4曲のみの収録で、ゆったりカッティングされていますからいい音がします。
こちらも再発商品でテレフンケンが原盤です。録音は上のリヒターと同じ1964年の録音になります。リコーダー界のみならず、バロック音楽の演奏に新風を吹き込んだブリュッヘン初期の録音。レコード史に残る名盤の復活です。ゆったりとしたテンポにのった素朴な表現が、心休まる情緒を醸し出しています。現代楽器による演奏で、懐かしささえ感じる響きは、逆にとても新鮮です。ここでの演奏者たちは、1960年代中頃、伝統を踏まえつつも、新たな演奏の世界を模索していた人たちです。すごいメンバーであることに驚かされます。
デジタル時代に突入していた、1980年の録音です。すでにマーラーの全集は完成していたのでついにブルックナーに駒を進めその第1弾として発売されたものです。パワフルなシカゴ橋の圧倒的な金管の響きが圧倒的な迫力で迫ります。
キングを離れてロンドンレーベルがポリドールから発売された時代のものです。1983年の録音で、ジョン・フィリップ・スーザの行進曲を集めた一枚になっています。中々スーザの作品だけを集めたディスクが見つからないのでこれは掘り出し物でした。ポリドールのロンドン盤はいきなりレギュラーは2,800円でスタートしていたことがわかります。
同じロンドンレコードでもこちらはキングレコードで発売されていたもので、1981年に再発されたものです。この頃になるとキングもポリドールもレコード番号は同じ形式になっていて、キング発売は頭がK、ポリドール発売はLというふうに分かれている他だけで、その後に価格、そして品番という構成になっていました。ロンドンのミッドプライス物での再発ものです。
ヴァィオリニストの「辻久子」を知っている人は相当の年配の人でしょう。多分彼女の唯一の手゜し゜てる録音のアルバムではないでしょうか。発売されたレーベル名を見てまたびっくりです。なんとカサブランカレーベルで発売されています。発売元はポリスターですが元々はポップスのレーベルです。
ワーナー・パイオニアから発売されていたヴォックス原盤のレコードです。1974年の発売ですからもうこの時代はコロムビアからパイオニアに発売権が移っていたんですなぁ。この時代VOXは知られていない作曲家のピアノ協奏曲を積極的に発掘していました。これもその一枚で他にはフランスの女性作曲家の作品を集めたものも発売していました。でも、自分の中ではVOX、Turnaboutは廉価版のレーベルのイメージだったので全く興味がなかったことを覚えています。