12月の散財2
ポップス編
実は今回の捕獲品はポップスの方が多いという結果になりました。そして、そのほとんどが映画音楽関係です。
例外はこの「S盤アワー」です。Sとはシングル盤のことで、要するにシングルのヒット曲を集めたLPということになります。見ての通り、これはRCAのヒット曲を網羅しています。シルヴィ・バルタンの写真が一番大きく印刷されていますが、彼女のヒット曲が3曲も収録されています。それだけ、当時は活躍していました。彼女の夫のジョニー・アルディも歌手でしたが、日本ではほとんどまた知られていませんでした。
もう一枚の例外もサンプラー盤ではありますが、S盤アワーみたいなものです。えんびつで日付けが書かれていますが1973年の2月新譜です。レーベルを見ればロック、ジャズ系のレーベルが揃っているのがわかります。当時パイオニアはこれとは別に市販用に「ホット・メニュー'73」という2枚組の優良サンプラーも発売していました。
スティーヴン・シュラックスと言ってもほとんどの人が知らないのではないでしょうか。イージー・リスニング・ブームの最末期に登場しました。ピアノ・がメインということではフランク・ミルズやリチャード・クレイダーマンと同列でしょうが強烈なヒット曲はありませんでした。
ここからは映画関係です。最初はサントラで「マイ・ウェイ」です。フランク・シナトラのヒットにあやかって映画化されたものです。日本では1975年に公開されています。
シルヴェスター・スターローンの代表作「ロッキー」の第2作のサントラです。まあ、ビル・コンティのファンファーレだけがやけに有名になりました。
今回の本命はこちらでした。スクリーン・ミュージックばかりを収録した5枚組の豪華カートンボックス入りのセットです。
中には分厚い解説書もついています。音源はバークレイ、ユナイト、セブン・シーズとサントラをかき集めいてます。
これは講談社から1971年に発売された「新映画音楽名曲全集」です。5枚に60作品の主題歌が収録されています。出版社からでていますから想定はしっかりしていますし、開設陣が淀川長治氏をはじめ岩浪洋三、荻昌弘、日野庸一氏と豪華です。60-70年代の映画大好き人間にとってはたまらない魅力のセットです。