愛知県民の日を楽しむ | geezenstacの森

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愛知県民の日を楽しむ
 

 この11月21日から26日までは「愛知県民の日ウィーク」という事で愛知県内のいろいろな施設が無料となっています。丁度23日の勤労感謝の日が休みになったので、いろいろ出掛けてみました。

 

 

 最初は稲沢市にある「稲沢市荻須記念美術館」です。そう、パリで活躍した画家の「荻須高徳」氏はこの稲沢市の生まれなのです。この美術館は最寄りの鉄道駅からはちょっと遠く、やや分かりにくいところにあるのが難点ですが、名古屋文理大学の敷地に隣接して建てられており幹線道路からも見えないので地元の人ぞ知るという美術館です。ただ、周りは稲沢公園に囲まれていて環境的には申し分ないです。

 

入口正面のモニュメント

 

 現在は別の「長谷川潔」の展覧会も開催されているのですが、もう一つ常設展として令和5年に稲沢市は市制65周年を、稲沢市荻須記念美術館は開館40周年を迎え流ということで、「荻須高徳展 画業の変遷を辿る -新収蔵作品と主要展覧会出品作を中心に-」が開催されています。荻須高徳(1901-1986)の画業の節目となる3つの重要な展覧会「Ⅰ パリのサロン(1920年代~1930年代)」、「Ⅱ 日本での大規模な回顧展(1950年代)」、「Ⅲ パリ市主催による回顧展(1970年代)」に焦点を当て、時代ごとの画風の変遷を辿ることができます。愛知ウィーク関連事業として、この展示が今回無料になっています。

 

 


 このこの展示では、令和5年度新収蔵作品となる《ポスターの壁》、《鍵屋》を所蔵品として初お披露目しています。今回の展示には以下の作品を見ることができます。

 

 

 目録は用意されていますが、古いタイプの美術館なので写真撮影は禁止です。そんなことで美術館の存在やSNSでの拡散がないのであまり知られていないのでしょう。まあ、代表作はネットで閲覧できますからねぇ。

 

レストラン・ア・ラ・グリーユ

 

 

 

 

広告のある家「バリの屋根の下」

 

 

果物屋

 

青い日除け

 

VIVANT

 

靴屋

 

リオ・ディ・カトロン

 

ラファエル広場

 

大運河

 

 パリ市からも認められ回顧展が開催されたという荻須高徳氏、すっかり魅せられ見入ってしまいました。そうそう、この美術館には別棟があり荻須高徳のアトリエが再現されています。

 

2Fより

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1F入口