イ・ムジチ/「海の嵐」
ヴィヴァルディ フルート協奏曲集
曲目/
ヴィヴァルディ
フルート協奏曲 ヘ長調OP.10-1 「海の嵐」
フルート協奏曲 ト短調OP.10-2 「夜」
フルート協奏曲 ニ長調OP.10-3 「ごしきひわ」
フルート協奏曲 ト長調OP.10-4
フルート協奏曲 ヘ長調OP.10-5
フルート協奏曲 ト長調OP.10-6 *
2つのフルートのための協奏曲 ハ長調P.76
セヴェリーノ・ガッゼローニ(Fl),*ジョヴァンニ・ガッティ(Fl)
イ・ムジチ合奏団
録音/1968/06/20−28 ラ・ショード・フォン スイス
1960/05
PHILIPS X-5516
1973年に発売されたアルバムです。1960年台から70年代にかけてはイ・ムジチは室内楽オーケストラの世界においては絶大な存在でした。指揮者なしで12名の音楽家たちが阿吽の呼吸で奏でる演奏の数々は緻密でありながら機械的な演奏ではなく、そこには温かみのある音楽を奏でる喜びが表現されていました。彼らの演奏するヴィヴァルディの「四季」は他者を寄せ付けない圧倒的な存在でしたし、唯一カラヤンに対抗できるセールスを期待出来るアーティストでもありました。
この「海の嵐」は当時はコロムビアから発売されていたエラートの「バロックの大作曲家たち」で最初に知った曲です。そこではランパルがシモーネの指揮する井・ソリスティ・ヴェネティをバックに演奏していましたが、「四季」以外に初めてヴィヴァルディの魅力を知ったものです。 ここではガッゼローニがフルートを吹いています。ランパルに比べてやや渋い響きですが、それが音似の雰囲気を持つイ・ムジチの雰囲気によくマッチしています。
ところで、ヴィヴァルディにはもう一曲「海の嵐」と題された曲もあり、昔はよく混乱したものです。😅
この作品10には他に「夜」とか「ごしきひわ」というニックネームのついた曲が含まれています。いずれも佳曲ですがバロック音楽の演奏会でないとほとんど実演は聴くことができないのでやはり、レコードやCDの演奏は貴重ですね。ましてや、今の時代イ・ムジチは毎年のように来日していますが、なかなかこういうコアなプログラムの演奏会には出会えないので貴重です。
下はこの演奏が1990年代に発売されたときの音源です。イ・ムジチは番号付きのヴィヴァルディの曲集を全曲録音している唯一の団体ではないでしょうか。
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