今週の美術展
ボールペン画「画楽会作品展」
今週は時間をとって美術展を巡ってきました。そんな中期待していた展覧会は期待外れで、全く注目していなかったこのボールペン画「画楽会作品展」が一番興味深かったので取り上げることにしました。
ボールペン画ということで、白黒のイメージだったのですが、なんとも鮮やかなカラーでの作品も展示されていました。全てアクリル付きの展示のため光の反射が写り込んでいますが、それでもこのクオリティです。見事な物です。
若冲「向日葵雄鶏図」 安達兼章
水のアーチ白川郷 安達兼章
厳島神社 飯田正廣
富士遠望 飯田正廣
鞍馬寺山門 飯田正廣
鬼灯 上村幸平
第5回日美展のデッサン部準大賞作品です。
怒涛の幻想的風景 河原和子
恐怖のシルエット 熊谷喜章
ワーグナー 澤日出夫
会場で最初に目が逝ったのがこの作品です。肖像画でおなじみの画角のワーグナーですから一眼でそれとわかります。これがボールペンで描かれているのですからびっくりです。
リスト(晩年) 澤日出夫
晩年のリストはこんな感じだったのでしょうなぁ。
寅さん 田中世津子
オードリー・ヘップバーン 夏目美智子
作者によって描き方は少しづつ違いますが、それぞれよく特徴を捉えています。
竹林の小路 夏目美智子
京都嵐山の竹林かと思いますが、こちらの方が遥かに出来は良かったです。
松本城 堀田禮子
室生寺 山田節子
ノイシュバンシュタイン城 山田節子
エンパイヤステートB 横井重則
さて、会場では描き方の手本も並んでいました。ボールペンが魔技法の基本は、ペン先を丸く動かして塗ることと、血よく線を重ねることの2つということです。手短にあるボールペンでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。この展覧会は名古屋市民ギャラリー栄の8階、第6展示室で10月1日まで開催されています。