「近代日本の視覚開化 明治」1 | geezenstacの森

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愛知県美術館

「近代日本の視覚開化 明治」

 

 

  あと会期も残り1週間ということで、愛知県美術館で開催中の企画展、絵画や写真、印刷物などを通して明治時代の美術の動向を紹介する展覧会「近代日本の視覚開化 明治」へ出かけてきました。ただ、観覧会としては少々地味なイメージで会場の鑑賞者もそれほど混んでいませんでした。

 

入り口

 

 会場入ってすぐ右手は江戸のパノラマ写真が展示してあります。この風景どこかで見た記憶ありません?小生はTBS開局60周年記念 日曜劇場「JIN -仁-」の冒頭のシーンを思い浮かべてしまいました。

 

 

 そして、それに続いて展示されているのがこれらの作品です。

 

 

 

 

 これらは初代五姓田芳柳や五姓田義松の作品です。五姓田とかいて「ごせだ」と読みます。義松は芳柳の次男です。明治時代に活躍した洋画家ということですが、小生はこの展覧会で初めて目にした画家でした。

 

 

 そして、こちらは義松の師となるチヤールズ・ワーグマンの作品です。洋画で描かれた街道(上)と宿場(下)という作品です。

 

 

 

 

初代五姓田芳柳 芭蕉と月

 

 

二代五姓田芳柳 国府台風景図屛風

 

初代五姓田芳柳二世五姓田芳柳 金閣寺

 

五姓田義松 日本風俗

 

 

スケッチ

 

五姓田義松 制作風景

 

 

 

 

 

五姓田義松 婦人像

 

 

 

スケッチ

 

矢内舎柳村 和服姿の米婦人

 

押絵「和装西洋人」

 

松本民治 観音図

 

横山松三郎 旧江戸城写真

 

 

日下部金兵衛 横浜写真アルバム

 

 下はこの展覧会の目録です。

 

https://www-art.aac.pref.aichi.jp/exhibition/item01/20ec3b67ebe63c99ba045f46900f5b15e295b113.pdf

 

 この展覧会、文明開化ということで洋画作品にスポットが当てられていますが、明治時代は錦絵、つまり浮世絵が一番発達した時代でもあったはずでなんですが、そういうところは月岡芳年の作品が数点展示されているだけで、ちょっと寂しいものです。明治と歌う限りは、光線画の作家として活躍した小林清親や井上安治、点数は少ないですが小倉柳村などの作品も取り上げて、明治を俯瞰して欲しかったものです。