ゴールデン・ビリー・ボーン
Great Billy Vaughn
演奏/ビリー・ボーン・オーケストラ
日本ビクター SWG7002(原盤DOT)
先日入手したレコードです。1965年に発売されたもので、当時レギュラーLPはSJETシリーズで発売されていましたが、これは新たに「新世界ゴールデンシリーズ」として編集したものの第1段として発売されています。
編集者ということでビリー・ボーンの代表的なヒット曲を網羅しています。このレコードを見つけたときA面の7曲目に「星をもとめて」が収録されているでゲットしたものです。なかなか聞き慣れないタイトルですが、FM放送初期の「NHK-FMコンサート」のテーマ曲として放送されていたのを和簿得ている人も多いのではないでしょうか。こんな曲です。
原曲は60年のイギリス映画「殺人鬼登場(Circus of Horrrs)の主題歌で、日本ではビリー・ヴォーンの演奏でヒットした曲です。作曲は60年代のイギリスのポップスをリードしてきたソングライター兼プロデューサーのトニー・ハッチです。
でも、なんと行っても最大のヒットは「真珠貝の歌」でしょう。こちらもNHKFMのテーマ曲として使われました。この曲が発表されたのが1965年ということで当時は最新のヒット曲です。それがアルバムのトップを飾るのは当然でしょうな。
たま、それ以前のビリー・ボーンの代表作といえば「波路はるかに」でしょうでしょう。本来はビング・クロスビーのヒットナンバーなんですが今ではビリー・ボーンの演奏のほうが知られています。1957-8年のヒットナンバーです。
「キャラバン」といえばデューク・エリントンのヒット曲ですが、ここではマラカスとヴィブラフォンをふゅーちゃーしてオリエンタルな味付けで演奏しています。
A面が真珠貝で始まっているということで、B面のトップは「メキシコの真珠」です。実際真珠貝の第2段として発売されていますが、残念ながら大ヒットとまでは行きませんでした。マリアッチスタイルのスローナンバーでメキシコムードは感じられます。なをこのアルバムから音源を撮っていて、アルバムに収録されているビリー・ボーンの数々の写真が登場します。
さて、ヒット曲を網羅しているということでB面は「」峠の幌馬車」です。ビリー・ボーン1961年のヒット曲です。
「モスクワの夜は更けて」はよく「モスクワの夜は更けて」ワシントン広場の夜は更けて」と間違えるのですが、こちらはディキシーランド・ジャズ・スタイルで演奏されます。ビリー・ボーンもオリジナルを尊重したスタイルで演奏しています。
あまりにも有名な「オズの魔法使い」のナンバーです。ビリー・ヴォーンはちょっと変わったヴィブラフォンとピアノをメインにしたジャズっぽいアレンジでしっとりと聞かせます。
これもまた1930年台のヒット曲をえんそうしています。カプリ島はイタリアの観光地で、もともとは単語の名曲として知られていますが、ここではサックスをフューチャーしたビリー・ヴォーンらしいアレンジで楽しく聞かせてくれます。
それにしても、この時代のイージーリスニングのアルバムは、アーティストではなく若い女性の写真を使ったものばかりです。まだまだアーティストが認知されていなかったんですなぁ。