音楽を楽しむ会 新春を彩る音楽
シュトラウス一家以外のワルツ集
もう今では「レコードコンサート」なるものは忘却の彼方に忘れ去られていますが、1970年代まではあちこちで開催されていました。小生の住んでいる名古屋市でもオーディオメーカーのショールームでも開催されていましたし、レコード店が主催して開催するレコードコンサートも存在はました。
今でも記憶に残っているのは中区役所で定期的に開催されていた新栄の雲龍ビルの隣にあった小池レコード店が主宰する「国際ステレオレコードコンサート」でした。ステージの両サイドにでかいスピーカーがデンと置いてありました。記憶は定かではありませんが、アルテックのA7というシステムだったように思います。そして、プレーヤーはガラードのオートチェンジャータイプでアンプはEL-34を使用したリークのポイント1、カートリッジは多分ピッカリングのように思えました。この記憶があるので、現在我が家のプレーヤーのカートリッジはピッカリングをメインに使用しています。
ここでのコンサート、音はめちゃくちゃダイナミックレンジの広いスケール感のある音がしていました。まあ、この体験も輸入盤は音がいいぞという刷り込みのきっかけでもありました。そして、ここで聴いて一番印象に残ったのがリビングストリングスの演奏する「引き潮」でした。この曲はこのレコードは最後にかける定番でこの曲目に目を瞑って聴いているとあの波の音が生々しく聴こえてあたかも海辺にいるような錯覚に陥ってしまうぐらいリアルな音でしたるこのレコードがRCAのビクトローラレーベルで発売されているのを調べて手に入れたことを記憶しています。
さて、前置きが長くなりましたがそういう思い出があるのでこの「音楽を楽しむ会」は楽しみにしていました。この会、小生のプログつながりの「ネコパパ」さんが豊明市立図書館で毎月第2土曜日に開催しているものです。下が今回のプログラムでした。
この催しの詳細はご本人のブログに詳しいのでそちらを参照してください。
個人的には、ネコパパさんはレコードにも精通して見えるのでレコードも掛かる音楽会かなと期待していたのですが、残念ながら「蓄音機で聴くクラシック」以外はCD音源で、最後の映像による小澤征爾の「ラプソディ・イン・ブルー」はブルーレイによる上映でした。
まあ、CDで聴くというのは一番手軽ですからなぁ。ただ、ひとつ気になったのは小生はちょうどスピーカーの中央の三角点で視聴したのですが、音の左右のバランスが左スピーカーよりで、右スピーカーの音(向かって左側)があまりよく聞き取れなかったことです。
当然ですが、3曲目のフィストラーリ/パリ音楽院管弦楽団のモノラル録音は中央に定位していたので問題なかったのですが、その他の曲では左スピーカーの音が大きく、バランスも左寄りでした。
ただ、最後の映像音源はしっかり中央定位で迫力のあるステレオサウンドが聞けましたので、これは多分CD音源の出力系に問題があったのかなぁという印象です。
会場はこんな感じでした。一応定員は30名ということでしたが、当日は雨模様ということもあり参加者は24名だったようです。10時からの開始に小生は少々遅刻し、その最後の24名目になってしまいました。(^_^;)
中央に鎮座するのが、SPレコードの再生で使用された1939年製のポータブル型コロムビアNo.212という機種です。そして、解説している方がネコパパさんです。ユニークだったのは「眠りの森の美女」の解説で、クラシックの曲目としてはこの「眠りの森の美女」という名前で表記されますが、ディズニー映画のタイトルは「眠れる森の美女」で表記されているとのことでした。で、映画の中では姫と王子の出会いの二重唱「ワンス・アポナ・ドリーム」にアレンジされているということで、会場ではその二重唱が先にかかり、そのあとでフィストラーリ盤の演奏がかけられました。
蓄音機のアームは折りたたみ式で、ポタブル型ということで音量があまり大きくないのでマイクロフォンで拾っ多音が会場に流れました。しかし、SPの音は竹やぶの中から聞こえる音楽ですが、それも含めて艶やかで癒されます。映像はバックのスクリーンが使用されました。大画面だとBlu-rayは流石に綺麗です。
2月以降は下記のスケジュールが予定されています。これで確認すると6月はLPとSPレコードの会のようです。とても楽しみですねぇ。
会場の最寄駅の名鉄「前後」駅です。
途中にはこんな公園があります。
水辺公園という事で散策路や水屋が整備されています。
図書館には様々な名画のレプリカが通路の壁面に飾られています。写真を撮っていたら、職員さんにお好きな絵を貸出し出来ますよ、と言われたのですが、豊明市民では無いので丁寧にお断りしました。実際に、数点貸し出されていました。