名東ウィンドオーケストラ音楽会2023.1
麗しき宮川家の音楽
〜宮川泰・宮川彬良作品集〜
曲目/
~麗しき宮川家の音楽~
Fun,Fun,Fantastico!
僕らのインベンション(課題曲)
私のお気に入り
ブラックジャック
第一楽章「血と、汗と、涙と…
第二楽章「命」
第三楽章「生きて生きて息る」
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「宇宙戦艦ヤマト2199 」より
1.オーバーチュア
2. 組曲「宇宙戦艦ヤマト」
3.サスペンスA
4. 探索艇
5. 無限に広がる大宇宙
6. 艦隊集結
7. 地球を飛び立つヤマト
8. 新コスモタイガー(Wan・Dah・Bah Ver.)
9. 永遠に讃えよ我が光(ガミラス国歌)
10. 銀河航路
11. ヤマト渦中へ
12. 大河ヤマトのテーマ
アンコール
宇宙戦艦ヤマト
マツケンサンバII
指揮/岡田望
演奏/名東ウインドオーケストラ
会場/名古屋市名東文化小劇場
個人的に2023年最初の音楽会でした。吹奏楽は好きで色々な団体の演奏会に出かけていますが、この「名東ウインドオーケストラ」は初めて聴きました。まあ、今までの吹奏楽のコンサートは大抵第1部がオリジナルの吹奏楽作品で格調高いものを演奏し、第2部でヒット曲や企画ものの演目をずらっと並べるという形が定番でしたが、今回の演奏会はいささか趣が違っていました。全てがテーマに沿った曲目で、宮川泰・宮川彬良親子の作品集ということで注目していました。
また、奇しくもこのコンサートの翌日愛知県芸術劇場コンサートホールでは、当事者の宮川彬良氏の破棄によるオオサカシオン・ウインドオーケストラによる「宇宙戦艦ヤマト祭り」というコンサートが開催されたのです。
こういう偶然ってあるもんなんですなぁ。で、このコンサート、2023.1と枝番がついています。そう、本来はこのコンサート2022年12月に開催する予定だったものなんです。とかと、会場を抑えることができず、やむなく2023年にずれ込んだというわけです。そんなことで、上のプログラムには書かれていませんが、チラシの方には、この翌日このオケの「ソロ・アンサンブル演奏会」が開催されるというとてつもないスケジュールになっていたのです。
そして、告知では何もありませんでしたが、当日はYouTubeでライブ配信がありました。というわけで、当日の会場はほぼ満席状態の賑わいでした。
プログラムのトップは宮川彬良氏の「Fun,Fun,Fantastico! 」で始まりました。躍動感があり、オープニングにふさわしい曲ですな。
次は2021年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲でもあった「ぼくらのインベンション」です。インベンションはバッハやヴィヴァルディの作品がよく知られていますが、そういう2声体の旋律を現代風にアレンジしています。
この曲はミュージカルの「サウンド・オブ・ミュージック」の中の一曲を宮川彬良氏が吹奏楽用にアレンジしたものです。ジャズっぽいアレンジで、ドラムスが活躍しますから結構ノリのいい曲に仕上がっています。
今回のプログラムには「ブラック・ジャック」とだけ表記されていましたが、本来は『吹奏楽のソナタ「ブラック・ジャック」』と表記される作品で、手塚治虫氏の「ブラック・ジャック」にインスパイアされて作曲した3曲構成の作品です。
後半はメインの「宇宙戦艦ヤマト」のアンソロジーでした。この曲組曲版もあるのですが、「宇宙戦艦ヤマト2199 」はリメイクされて公開されたもので、全体の音楽の13/は宮川彬良氏が新谷作曲されています。
今回はそういう楽曲をミックスしたバージョンで演奏され、冒頭は男性コーラスを伴った歌唱も披露され、久々にヤマトの歌詞を口ずさんでしまいました。また、ガミランの国家も歌われ、まるで映画の中に入り込んでいる体験を味わいました。下は、このオケの「宇宙戦艦ヤマト組曲」バージョンの演奏です。
大盛り上がりのこのコンサート、最後はアンコールで「宇宙戦艦ヤマトのテーマ」と会場を巻き込んでの「マツケンサンバII」が演奏され、大盛り上がりで終了したのでした。
この名東ウインドオーケストラのパフォーマンスは圧巻で、ホールのキャパが小さすぎたのが残念だったように思います。せめて、もう少し収容人数の多いアートピアホールぐらいの規模が欲しかったなぁと感じた次第です。