「芭蕉と蕪村と若冲」展
1
嵐山に2019年に誕生した福田美術館で開催されている「芭蕉と蕪村と若冲」展を鑑賞してきました。会期は10月22日から来年1月9日までですが、前期と後期に分かれていて、11月30日まではその前期展が開催されています。渡月橋からも見える、橋から3分ほどのところにあります。
手前側が保津川で、入り口はちょっとわかりにくいですが右側側道を入った建物横になります。カギ型の階段を上るとエントランスですかから、バリアフリーではありません。車椅子の人は左側の建物の下から入場することになります。
ここが入り口です。
エントランス壁面の展覧会案内
小生は当日券で入場しましたが、1展示室につき50名の入場制限（事前予約制、当日券あり）を行っているそうです。スケジュールが決まっていればネット予約がいいでしょうね。JAF会員なので団体料金で入場できました。
館内マップ
美術館は１、２階に展示室があり、さらにカフェやショップもあります。カフェは美術館利用者のみ飲食できるため、紅葉時期に混雑必至の嵐山で、しかも渡月橋を見渡せるロケーションで、比較的ゆったりと食事できます。と言っても米飯類はありませんけどね。
「網代文様」をもとにデザインされた美しい外壁ガラス
この模様の間から撮影したのが上の写真です。手前に広がる巨大な水盆は保津川と一体になり雄大な景色を形作っています。
さて、1Fギャラリーに入るといきなり、若冲の作品がお出迎えです。
17 伏見人形図 伊藤若冲
1 寒林双馬図 与謝蕪村
2 馬図 伊藤若冲
3 寒山拾得図 与謝蕪村
4 風虎図屏風 与謝蕪村
5 茶莚酒宴図屏風 与謝蕪村
6 秋景山水図 与謝蕪村
7 春江漁老図
8 百老聚星図
21 十二神仙図屏風 与謝蕪村
18 芦葉達磨図 伊藤若冲
19 鯉図 伊藤若冲---初公開
20 竹に雄鶏図 伊藤若冲
22 蕪に双鶏図 伊藤若冲---前期のみの公開です
9 呂洞賓図 伊藤若冲---初公開
10 竹図 伊藤若冲
11 鳳凰図 伊藤若冲
12 菊図 伊藤若冲
13 牡丹図 伊藤若冲
14 月下芦雁図 伊藤若冲
15 雲龍図 伊藤若冲
16 小槌に宝珠図 伊藤若冲
23 山水図扇面 伊藤若冲
24 6月4日付藤幸之助宛て書簡
これは現在確認されている若冲の唯一の手紙です。
25 飼馬図 与謝蕪村
26 双鶴図 伊藤若冲
27 托鉢図 伊藤若冲
28 霊亀図 伊藤若冲
こう見えて亀なんです。
29 群鶏図 伊藤若冲---初公開
30 鶏図押絵貼り屏風 伊藤若冲
個人的に面白かったのは、若冲が最晩年の1797年に制作した《鶏図押絵貼屏風》。あくまで勇壮な雄鶏と比べて、雌鶏は丸く、優しそうに描かれています。右図の下にちょこんと描いてある２羽のひよこの何とも言えないかわいらしさ。三者三様の描き分けで、見れば見るほど味があります。
若冲の落款 上角印の「藤女鈞印」 下丸印の「若冲居士」
伊藤若冲 坐像
続きます。
概要は以下のようになっています。なを実際は嵯峨嵐山文華館との共同開催で、第1会場の嵯峨嵐山文華館では、芭蕉の俳句や絵画と共に、後世の画家 たちが描いた《芭蕉図》の数々を展示。また、芭蕉に憧れてやまなかっ た蕪村の手による俳画も展示されています。
タイトル 芭蕉と蕪村と若冲
会期
2022年10月22日（土）～ 2023年1月9日（月・祝）
前期：2022年10月22日（土）～11月28日（月）
後期：2022年11月30日（水）～2023年1月9日（月・祝）
開館時間 10:00〜17:00（最終入館 16:30）
*11月12日（土）から12月4日（日）までは17:30閉館（最終入館17:00)
休館日
11月29日（火）(展示替）
年末年始（2022年12月30日～2023年1月1日）
入館料
一般・大学生：1,300（1,200）円
高校生：700（600）円
小中学生：400（300）円
障がい者と介添人1名まで：700（600）円
※（ ）内は20名以上の団体 料金
※幼児無料
嵯峨嵐山文華館との両館共通券
一般・大学生：2,000円
高校生：1,000円