京都ずらし旅
4
大覚寺の嵯峨菊展
今回の旅行の最大の目的は、2018年に嵐山にオープンした「福田美術館」で開催されている「芭蕉と蕪村と若冲」展を鑑賞することでした。
こんな展覧会です。個人的に若冲の作品は美術書では見聞きしていましたが実際の作品を鑑賞するのは初めてでした。
こちらが美術館の入り口です。
この美術館は写真撮影がOKです。ただし、ガラス越しの撮影にはなります。そんなことで、全ての作品を撮影できました。この展覧会は別の記事で取り上げようと思っています。
建物は保津川に面していますから、建物前に広がるいけと保津川の水面が一体になった景色を楽しむことができます。
展覧会を鑑賞後は再び「嵐山天龍寺前」から市バス28番で「大覚寺」へ向かいます。このバスの観光客は一つ前の嵐山で降りていて、余裕で座っていけます。😁
ただ、ひとつ誤算は大覚寺で昼食にしようと考えていたのですが、チョイスしてあった「嵯峨一休」という店はグーグルで確認すると臨時休業という表示になっています。ホームページも全く更新されていませんから、ずっと休業かもしれません。そんなことで昼食は大覚寺近くの店で菓子パンを購入してしのぎました。大覚寺は嵐山で食事をしてから向かった方が正解でしょう。
大覚寺は普通の寺院とはちよっと趣が違います。南側は堀で囲まれています。真言宗大覚寺派の本山で、876年(貞観18年)、嵯峨天皇の離宮嵯峨院を寺院に改め、歴代の天皇や皇族が住持された門跡寺院であり、嵯峨御所として知られています。
表門
式台玄関
この左端が参拝入り口です。
入り口でも嵯峨菊がお出迎えです。
後宇多天皇が使用した御輿
狩野永徳の松の間の襖絵
嵯峨菊の生け花
江戸期に品種改良が進んだ古典菊の一種の嵯峨菊。茶筅をたてたような珍しい可憐な姿で、嵯峨菊600鉢が並ぶさまは壮観です。
嵯峨菊は、嵯峨天皇がその気品ある姿と香りを好まれ、この独特の古代菊を、永年にわたり王朝の感覚を持って育成し、一つの型に仕立て上げられた風情と、格調をかねそなえた菊が大覚寺「門外不出」の嵯峨菊です。
花は、下部に七輪、中程に五輪、先端に三輪で「七五三」とし、葉は下部を黄色、中程は緑、先端を淡緑と、四季を表しています。花弁は、糸状で五十四〜八十弁程、長さは約十センチの茶筅状が理想とされます。淡色の花々が色とりどりに美を競い、格調高い香りを漂わせています。
この大覚寺の嵯峨菊展は11月1日から30日まで開催されています。
寝殿の襖絵
寝殿北側の襖絵
村雨の廊下
霊明殿
石舞台と勅使門
御影堂
安井堂天井画
安井堂
大沢池
勅封心経殿
寝殿北側襖絵2
大覚寺は訪れる人が少ないのでゆっくり参観できます。嵯峨菊に興味のある方はぜひ訪れることをお勧めします。
大覚寺御朱印
さて、この後は京都駅へ戻ります。大覚寺は市バスの始発駅です。ただ、土曜日とあって、中々時間通りには運行していません。何しろ嵐山から北へ抜ける道路は大渋滞で人で溢れています。ですから、帰りのバスルートはそこをうかいして土日は走ります。バスは28系統で、嵐山から渡月橋を渡り阪急嵐山の方へ向けて駅を目指します。帰りも嵐山までは空いていますが、嵐山から先は超満員の状態で、途中から乗り込もうとしても乗れない人が続出です。
バスは予定時間をはるかにオーバーして京都駅に到着です。予定より早めのバスに乗って正解でした。さてこの後は京都駅前の辻利でスイーツを賞味します。
チケットでこんなものがいただけます。
伊藤久右衛門はテイクアウト用のアイスでした。
京都駅では、地下街のポルテであっさりとしただし茶漬けをいただきました。何しろ夕方はどの飲食店も長蛇の列です。時間が読めないので、ここを選択しました。
食事はご飯の量が選べます。スイーツで結構空きっ腹を満たしていましたので、この茶漬けで大正解でした。
荷物を受け取るために戻る途中で地下街の一鶴で漬物温度に尻による実演販売が行われていました。京都の名物の千枚漬けです。カブの皮を1センチほどむいてから手作業でスライスしていきます。伝統を感じました。
三井アーバンホテル京都駅前のエントランス
ホテルで荷物を受け取ると、待ち時間を地下の休憩施設で無料で飲み物とお菓子をいただくことができました。これも三井アーバンホテルのサービスです。これは期待していなかったので嬉しいサービスでした。
小生はいつものように、紅茶と辻利の抹茶ゴーフルをいただきました。
無料ドリンクコーナー
駅に戻る道すがら、来た時にもあった羅城門の前で京都タワーを見上げるとライトアップのコラボが美しかったです。
京都駅の階段スペースでは今年もクリスマスのプロジェクションアートが楽しめました。
さて、こちらが今回活躍した名所とスイーツのチケットです。拝観とスイーツを自由に選べるのが良かったです。
今回はそんなに詰め込まないゆったりとしたスケジュールで晩秋の京都をゆったりと楽しむことができました。