ノーマン・ロックウェル展
11月6日まで横山美術館で開催されている「ノーマン・ロックウェル展」に出かけてきました。
ノーマン・ロックウェルの名前は以前からイラストでは知っていましたが、この横山美術館は陶磁器の専門美術館ということもあり、今回の展示は瀬戸焼のノベルティ品としてのロックウェルの作品を立体的に楽しむことができる展覧会でした。
アメリカで最もよく売れた雑誌「サタデー・イブニング・ポスト」の表紙を47年間毎週のように描き続け、ボーイスカウトのカレンダーも永きにわたって描き続けたアメリカの国民的イラストレーター、それがノーマン・ロックウェルでした。下が展示されているオリジナルのロックウェルのイラストです。
しかし、ここでのメインは瀬戸で制作された陶磁器製の置物や装飾品、人形は「セト・ノベルティ」と呼ばれ海外の人々に愛されていたものです。古き良きアメリカを描いた人気イラストレーターのノーマン・ロックウェル作品のノベルティは、代表作をもとに瀬戸の職人によって、立体的に仕上げるための原型や鋳込み成型の技術が注ぎ込まれ、平面画のイラストでは見ることのできない構図を作り上げています。さらに人形の絵付けにより、喜怒哀楽が表情豊かに表現されていますから、ある意味原作を超えた精巧で品質の高いものに仕上げられています。セト・ノベルティは隆盛を極めた。
そんなことで、本展では、ノーマン・ロックウェルのノベルティを通して、瀬戸の製陶技術の素晴らしさ、そしてハートウォーミングな昭和30年代〜40年代のアメリカの日常生活を垣間見ることができました。
この展覧会は写真撮影OKです。しっかり撮影してきました。
まあ、それにしてもよくこんなにロックウェルの陶製のノベルテスが集まったものです。立体的に鑑賞できるロックウェルは珍しいのではないでしょうか?11月6日限りです。ぜひ、出掛けてみてください。