アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽手帖
第1回の今日は、音楽の父大バッハに敬意を表して「レコードのアンナ・マグダレーナ・バッハの音楽手帳」を取り上げます。
曲目/演奏者
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これは最近入手したテイチクから発売された毒ハルモニア・ムンディ原盤のジャケットです。ULX-3050-Hとして発売されました。以前にも書きましたが、元々はアメリカ盤所有していました。てっきり処分したと思っていたのですが、それが出てきました。下がそのジャケットです。
そう、アメリカ盤はRCAのVICTROLAレーベルで発売されていました。廉価盤で出ていたんです。ここではバスフ・ハルモニアムンディの商標は全く使われていません。まあ、裏面にはライセンス表示で小さく表示はありますがそれだけです。
下は国内盤の裏面です。
国内盤のこのライナーはドイツオリジナル版をそのまま使用しています。また、下は国内盤のレーベル面です。
でもって下がアメリカ盤のレーベル面です。
ただし当時は「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽手帳」と題する国内盤はなかったように思います。手探りで、曲名に「メヌエット」とあったので多分これがそうだろうと当たりをつけてアメリカから個人輸入で購入した記憶があります。英語の曲目表記は以下のようになっています。
A1 Polonaise In G Minor
A2 March In E Flat
A3 Minuet In G
A4 Minuet In G Minor
A5 'Willst Du Dein Herz Mir Schenken'
A6 Rondeau In B Flat Major
Composed By – Couperin*
Composed By – Couperin*
A7 'Bist Du Bei Mir'
A8 Aria For Clavier In G
A9 'So Oft Ich Meine Tobackspfeife'
A10 March In G
Composed By – C.P.E. Bach*
Composed By – C.P.E. Bach*
B1 Allemande
B2 'Dir, Dir, Jehova, Will Ich Singen'
B3 Praeludium In C
B4 Minuet In G
B5 March In D
Composed By – C.P.E. Bach*
Composed By – C.P.E. Bach*
B6 Musette In D
B7 'Ich Habe Genug' And 'Schlummert Ein'
B8 Wer Nur Den Lieben Gott
B9 'O Ewigkeit, Du Donnerwort'
下線の曲目がポピュラーで言う所の「ラヴァース・コンチェルト」です。当時はこれが聴きたくて購入したようなもんです。録音は1968年です。
このアルバムは音楽帳の第2巻から取られていて、当時のレコードの収録時間の関係で抜粋されています。この曲集はバッハ一家の家庭音楽のための音楽帳で、バッハ一家の心温まる団欒の一時を起想させます。下は最後の方のBWV.691という小さなコラール前奏曲で、一般にはオルガン曲として分類されていますが、ここではチェンバロで演奏されています。下はその部分です。
いろいろレコードを調べていると面白いもので、このレコードのイギリス盤はデッカがプレスして発売されています。