ジョン・ウィリアムズがいっぱい 2
1981年には新シリーズの「インディ・ジョーンズ」シリーズの第1作、「レイダース/失われたアーク」が公開されます。ビデオカセットで唯一残っていたのはこのインディジョーンズのものです。左は「魔宮の伝説」、右は「最後の聖戦」です。
これは、ジョージ・ルーカスとフィリップ・カウフマンの原案をもとに、スティーヴン・スピルバーグが監督を務めた豪華な組み合わせの作品で、それにジョン・ウィリアムズが音楽をつけました。レコードやLDはイラストのデザインが使われていましたが、ビデオは写真が使われています。なを、映画自体はパラマウントでしたが、レコードはこのシリーズもポリドールからの発売でした。しかし、ビデオはCIC・ビクターの発売でした。
レイダースの翌年には今度は「E.T」が作られています。ウィリアムズはこの映画で3度目のアカデミー作曲賞に輝きます。レコードは下のサントラと同じデザインですから省略しました。
CDは2種類所有しています。上は最初のCDで、LPと同じデザインを踏襲しています。そして、収録曲もLPと同じ8曲しかありません。下は20周年のアニヴァーサリー特別版で、全部で21曲の収録となっています。
初期CDのインナーは海外版と同じでクレジットのみの殺風景なものですが、下の20th盤は有名な「地上の冒険」のシーンを見開きワイドで載せています。
その見開きの内側は英文解説とシーンの写真が小さく羅列されています。
この写真はインナーの最終ページで、上が初期盤、下が20th盤のものです。
解説は初期盤がLPサイズのペラ一片面、20thはCDサイズ16ページのボリュームがあります。
レーベルデザインです。上はMCAレーベルの初期盤、下はオリジナルデザインのレーベルで、バックには星空の写真が印刷されたものが使用されています。
バックレイカードのデザインです。20th盤のデザインの良さが光ります。下は20yhに収録の「エンド・クレジット」です。
こんな映画もウィリアムズは担当していたんですなぁ。1986年の「スペース・キャンプ」です。レイダース/失われたアーク」で名を挙げたケイト・キャプショーとバック・トゥ・ザ・フューチャーで有名になったリー・トンプソンのW主演で注目されたのですが、公開前にチャレンジャー号の爆発事故があり大コケしてしまいました。残念な作品です。当然サントラは製作されていません。ウィリアムズの音楽は映画の中でしか聞くことができないので貴重です。
1989年のトム・クルーズが主演した「7月4日に生まれて」も1991年の「JFK」も監督はオリバー・ストーンですが、こういう社会派の作品にもウィリアムズは音楽をつけています。下は「JFK」のプロローグです。ここでトランペットを吹いているのはティモシー・モリソンで当時はボストン交響楽団の首席トランペット奏者でした。元々はエンパイヤ・ブラスで活躍していたのですが、オーディションでボストン響に入団しています。このティモシー・モリソンは1987~1997年までボストン交響楽団の首席奏者として在籍していたので、ジョン・ウィリアムズはボストン・ポップスでも素晴らしいパフォーマンスを行っていた彼の音を映画でも使おうとしたのは想像に難くありません。
さて、スピルバーグの作品にオードリー・ヘップバーンが出演していたことを知っている人はあまり多くないのではないでしょうか。もちろん主演ではありませんが、スピルバーグがオファーすると二つ返事でO.Kを出したという作品です。それが1989年の「オールウェイズ」という作品です。この作品はまたオートセリーの最後の出演作品でもあるのです。
不思議なことにこの作品、wikiのジョン・ウィリアムズの作品リストには含まれていません。アルバムは前半の6曲が歌モノになっていて、名曲「煙が目にしみる」も挿入歌として雌雄録されています。
1993年になると「ジュラシックパーク」が当時要します。なにしろ過去の恐竜が現代に蘇るという着想が素晴らしい映画でしたねぇ。
このサントラは当初単独でもこうニュゥしています。左の白いパッケージの商品が初期のサントラです。で、右はデラックス・エディションというボックスに納められたセットのものです。
こういうごついボックスで発売されました。「ジュラシックパーク」と第2作の「ロスト・ワールド」のCDとDVDを収めたセットです。
中身はこんなものが入っていました。中央はレターサイズの写真ですが、そのシーンのネガフィルムも同梱されていました。
で、2枚ある「ジュラシックパーク」のCDのデザインは一緒ですが、封入物が違います。
レーベルデザインは一緒ですが、メイド・イン・ジャパンとメイド・イン・USAの違いはあります。インナーのしようも一緒です。
違いは日本語解説がついているか、ディノ・ブックがついているかの違いでしょう。
こういう恐竜ブックがUSA盤には付いています。
また、2作目のロストワールドはジャケットは全て紙製で、ジャケットを立体的に組み立てることができる仕様になっています。
CDもこういう神のポケットにしまう仕組みです。さて、一般に演奏されるのはジェラシックパークのテーマですが、ウィリアムズはロストワールドのテーマも書いていて、全く別の作品に仕上がっています。
ジュラシックパークはこれ以降もシリーズ化されていますが、マイケル・クライトンの原作が存在するのは2作目までです。ということでスピルバーグも、ウィリアムズもこの後は作品に携わってはいません。
この後もウィリアムズは「A.I(2001)」、「宇宙戦争(2005)」などに音楽を提供し、そして、最後のシリーズ作品となる「ハリー・ポッター」シリーズを2002年から開始します。
ハリー・ポッターものは大ブームになりました。でも、この音楽はやはり映画とともに聞きたいものです。サントラも所有していますが、ストーリーの中に溶け込んで聞いた方がしっくりします。そういう意味ではジョン・ウィリアムズは根っからの映画音楽作曲家なんでしょうなぁ。
ジョン・ウィリアムズの映画音楽コレクション、サントラ編の最後は「スター・ウォーズ/ファントム・メナス」です。この作品で一気に過去へ戻りました。スター・ウォーズのルーツが知れたことは良かったのですが、音楽や撮影技術が進歩してしまって初期3部作画陳腐に見えてしまうこともあり、自分の中では今は封印しています。