プレヴィンとJ.J.ジョンソンの「マック・ザ・ナイフ」 | geezenstacの森

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Jazz Milestones of a Legend

Play Kurt Weill's Mack the Knife

 & Bilbao-Song

 

曲目/

1.バルビオ・ソング [From Songplay: "Happy End"]    4:04

2.バーバラ・ソング [From: "Die Dreigroschenoper"]    6:05

3.序曲 [From: "Die Dreigroschenoper"]    5:02

4.海賊ジェニー [From: "Die Dreigroschenoper"]    4:20

5.マック・ザ・ナイフ(モリタート)[From: "Die Dreigroschenoper"]    4:52

6.スラバヤ・ジェニー[From Songplay: "Happy End"]    4:14

7.薄情の歌 [From Opera: "Aufstieg Und Fall Der Stadt Mahagonny"]    6:07

8.人間の努力は長続きしない[From: "Die Dreigroschenoper"]    4:51

 

パーソネル/

ピアノ/アンドレ・ブレヴィン

トロンボーン/J.J.ジョンソン

ベース/レッド・ミッチェル

ドラムス/フランク・キャップ

 

Tracks A1 & B2 from Happy End; 
A2 to B1, and B4 from The Threepenny Opera; 
B3 from Mahagonny

 

録音/1961/12/03 ハリウッド

P:Irving Townsend

INTENSE 600337-4

 

 

  夏の夜はジャズということで、久しぶりにアンドレ・プレヴィンのアルバムを引っ張り出しました。menbranのdocumentsシリーズのボックスセットに含まれる一枚です。邦盤は「マック・ザ・ナイフ」といういうタイトルで2009年にソニーからSICP2384として発売されています。これが世界初のCD化でした。その時のジャケットはLPと同じものが使用されました。下のデザインです。

 

 

 邦題は「マック・ザ・ナイフ」ですが、実際は「クルト・ワイル作品集」という方が正確でしょう。その1曲目と6曲目が1929年のオペラ「ハッピー・エンド」、7曲目が1930年の「マハゴニー市の興亡」という作品のナンバーになっています。まあ、一般にはクルト・ワイルというと「三文オペラ」しかほとんど知らないでしょう。それも、「マック・ザ・ナイフ」という曲でしか知らないのではないでしょうか。小生もその口だったのですが、wikiで調べてみると交響曲も2曲書いているんですなぁ。指揮こそしませんでしたが、純クラシックからミュージカルまでを手がけた作曲家でしたから、アメリカでは格別人気があったのでしょう。

 

 そんな作曲家ででしたから、プレヴァンはワイルにリスペクトしたのかも知れません。ここでは、トロンボーンのJ Jジョンソンとコラボして、ちょっと異質なアルバムを制作しています。

 

 トップに収録されているのは「バルビオ・ソング」です。

 

 

 このアルバム、プレヴィンのものとして流通した以外にJ.J.ジョンソンのアルバムとしても流通した経緯があります。タブル・フューチャーで著作権が切れていますからこういうことが起きるんでしょうなぁ。

 

 

 2015年にリリースされたアルバムもJ.J.ジョンソンのアルバムとして発売されています。その「三文オペラ」の序曲です。

 

 

 「三文オペラ」の中の海賊ジェニーですが、なかなか楽しいナンバーです。

 

 

 その「マック・ザ・ナイフ」です。

 

 

 さて、最後に取り上げるのは「薄情の歌」です。