名古屋ブルックナー管弦楽団 第27回演奏会 | geezenstacの森

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名古屋ブルックナー管弦楽団 

第27回演奏会

 

プログラム

 

シベリウス 交響曲第6番ニ短調

(休憩)

ブルックナー 交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」

出演者

 

指揮:新田ユリ

演奏:名古屋ブルックナー管弦楽団

 

 

 海の日ということで祝日となった18日は「名古屋ブルックナー管弦楽団 第27回演奏会」へ出かけてきました。最近はチケットをオンライン化する団体が多く、購入をためらっています。先月も「新名古屋交響楽団」の演奏会がそれで、チケットを諦めた経緯があります。この7月上旬のauの通信トラブルのようなことが起きるとチケットがパーになりますからねぇ。幸い、このコンサートはeチケットとともにプレイガイドでもチケットを販売していましたから出かけることができました。まあ、それでも普通のA4の神にQRコードを印刷したもので普通のイメージのチケットではなかったんですけど、とりあえずは安心でした。

 

 ただ、当日はプログラムも配布されずオンライン上でQRコードから読み込むという方法がとられていました。一応そのプログラムを印刷したものが会場には掲出されていましたが、多分真剣に目を通した人は殆どいなかったのではないでしょうか。

 

 

 プログラム前半は指揮者の新田ユリ氏のお得意の北欧ものということでシベリウスの交響曲第6番が演奏されました。ちょっと楽器の配置が独特で、この曲はハープが取り入れられているのが大きな特徴なんですが、なんと指揮者の真正面に配置されていました。

 

 

 これにはびっくりしましたが、ハープが主役ということを強調したかった指揮者のこだわりなんでしょうなぁ。

 

 

 そして、もう一つはオーケストラのメンバーが三々午後入場してくることです。写真の状態でもメンバーは揃っていません。昔ながらのスタイルと言えばそれまでですが、なんかこれからコンサートが始まるぞというモードの切り替えのスイッチが入りませんでした。

 

 個人的にはこのコンサート、シベリウスの方が出来が良かったと感じました。さすが北欧音楽のスペシャリストという肩書きに嘘はありません。第一楽章から丁寧な音楽づくりで、このオーケストラから未知の響きを引き出しているようでした。

 

 

 こちらはブルックナーの配置です。第1ヴァイオリンは5プルトながらコントラバスは5挺と低音に厚みを持たせたバランスです。そして通常の編成ですとホルンは4本ですが、今回は6本とここも厚みを持たせた編成でしたるこれは期待が持てるなと、思ったのですが、第一楽章の冒頭のそのホルンがとても、原始雲の響きとはならず、音程は安定しないしひっくり返るしで、取り上げるのが3回目という割には進歩の跡がうかがい知れません。下が当日の演奏です。

 

 

 

 下に1999年の演奏を貼り付けておきますが、この当時の方が音のバランス的にはまとまっています。まあ、ホルンの出来はどっこいどっこいでしょうか。指揮者は毎回著名な方を招いているのですが、見合う実力がないのならオーケストラからブルックナーの名前を外した方がいいのではないでしょうかねぇ。