ウィーン・モーツァルト・アンサンブル
セレナード第1番と音楽の冗談
曲目/モーツァルト
Serenade No. 1 in D major, K.100
A1Allegro 4:20
A2Andante 5:44
A3Menuetto and Trio 2:44
A4Allegro 3:14
A5Menuetto and Trio 2:30
A6Andante 2:35
A7Menuetto and Trio 1:57
A8Allegro 2:35
A Musical Joke(音楽の冗談) K.522*
B1Allegro 4:03
B2Menuetto (maestoso) and Trio 5:55
B3Adagio Cantabile 6:15
B4Presto 4:51
ホルン/ローランド・ベルガー
オーボエ/ワルター・レヒマイヤー
指揮、ヴァイオリン/ウィリー・ボスコフスキー
演奏/ウィーン・モーツァルト合奏団
録音/1969/12/08、1970/04/14* ゾフィエンザール
P:ジョン・モルダー
E:ゴードン・パリー、ジェームス・ロック*.
これは最近手に入れたロンドンのステレオ・トレジャリー・シリーズで発売されたボスコフスキーとモーツァルト合奏団による「セレナード・ディヴェルティメント」全集の第4巻として発売されたものです。レコード時代はモーツァルトは交響曲にはそれほど興味はなく、もっぱらセレナードやディヴェルティメントばかりを集めていました。このシリーズはイギリスではレギュラーのSLXシリーズで発売されていましたが、アメリカではこのSTSシリーズでミッドプライス盤として発売されたのです。
デッカSXL6499
ラベルこそ違え、マトリックス番号はZAL10251で同一です。手元にあるものは末尾がIWとなっていて、かなりのスタンパーが作成されたことを物語っています。
ただ、このシリーズバーゲンセールではついに全部レコードを集めることができなくて断念しました。今ではCDで全集を揃えていますが、やはりレコードの方が存在感があっていいですねぇ。
ところで、ここではセレナード第1番となっていますが、同じケッヘル番号で「カッサシオン」という表記のものもある曲です。まあ、このモーツァルトの時代ディヴェルティメントと咳けナード、そしてカッサシオンはほとんど同義語のような形で使われており、wikiにもディヴェルティメントが屋内、カッサシオンとセレナーデが屋外での演奏のためという区別はあるが、明確ではなく、三者は実質的にほぼ同じものであると考えられている、と表記されています。
この第1番はホルンとオーボエが使われており、屋外での演奏を医師櫛田スタイルで書かれています。
晩餐会などのパーティで演奏された祝典音楽ということで、8楽章からなり、30分ほどの作品になっています。ボスコフスキーは1960-70年代の優雅なウィーン風の響きをよく表現していて、ノーブルな響きで魅了してくれています。